初産だと母乳はいつから出るの?出ない場合の原因や対処法とは
初産の場合、母乳はすぐに出てくれるのか気になるところです。そこで今回は、母乳は出産後にいつごろ出るのか、また、出ないときの原因や対処法について紹介します。
初産で母乳はいつから出る?
母乳は血液で作られており、妊娠中、ホルモンの分泌により乳腺が発達、母乳を作る準備がおこなわれます。ただし、母乳の分泌を抑えるホルモンの働きで、妊娠中は母乳はほぼ出ません。
出産後、母乳の分泌を抑えるホルモンの量が減ることで母乳を作り始め、一般的に36~96時間すると出始めます。また赤ちゃんが吸うことで、その働きがより活発になるのです。
しかし、母乳は出産すると自然に出るものではなく、時期や量に個人差がありますので、遅いからといって心配することはありません。
母乳が出ない原因
赤ちゃんに母乳を飲ませたいけれど、なぜか母乳が出ないと悩むママも多いようです。母乳が出ない原因とは、どんなことが考えられるのでしょうか。
赤ちゃんが上手に吸えない
生まれたばかりの赤ちゃんは、また上手におっぱいを吸えません。また赤ちゃんに吸ってもらわなければ、母乳を作るホルモンが増えず、母乳自体も作られなくなってしまいます。根気よく赤ちゃんに吸わせることで、母乳の量も増えてくるでしょう。
ママの疲れやストレス
産後の疲れがとれない、育児や母乳に対するストレスやプレッシャーから母乳が出なくなることもあります。なるべくストレスをためないように、周りに協力してもらいながら休めるときは休みましょう。
おっぱいが張らない、張りすぎる
赤ちゃんが上手におっぱいを吸えないことで、母乳を作る働きがうまく行かない場合もあります。その場合、おっぱいが張らず、母乳が出ないこともあるのです。疲れが原因のこともあり、無理をせず、休む時間を作りましょう。
また逆に、おっぱいが張りすぎてガチガチにかたくなり、出なくなることも。痛みや熱っぽいなどの症状がでるほか、症状がひどくなると乳腺炎の危険もあります。張りすぎる原因に、高カロリーのメニューなどの食生活が原因のことも。なるべく控えるようにしましょう。
母乳が出ない・出にくい場合の対処法
どうしても母乳が出ない、出にくい場合は、以下の対処法を試してみてください。
授乳の回数を増やす
母乳が出ない、出にくい場合は、とにかく授乳の回数を増やし、赤ちゃんにおっぱいを吸ってもらうことです。
赤ちゃんが欲しがるだけ、また飲まなくても授乳の時間が来たら飲ませるなど、授乳の回数を増やしましょう。そうすることで、母乳を作るホルモンの分泌が安定し、母乳の量も安定してきます。
おっぱいマッサージ
おっぱいマッサージをすることで血行がよくなり、母乳が出やすくなることがあります。入浴後や蒸しタオルを使い、体が温かい状態でおこなうとより効果的です。
ただし、マッサージしても効果が出ないときや痛みがあるときは無理に続けないようにし、助産師さんや母乳外来などに相談しまししょう。
母乳の出る時期や量には個人差がある
母乳は出産後、自然に出るものではなく、時期や量には個人差があります。しかし、赤ちゃんに何度も吸ってもらい、回数を重ねることで、ママも赤ちゃんも慣れていき、上手に吸えるようになれば母乳の量も安定して増えていくでしょう。
監修者:林泉
経歴:
東京大学医学部保健学科卒業
東京大学大学院医学系研究科修士課程修了
ソウル大学看護学部精神看護学博士課程修了、看護学博士号取得