新生児の向き癖は改善できる!赤ちゃんに与える影響や改善方法3選
「新生児の向き癖が治らない」と悩むママもいるかもしれませんね。ただ向き癖が付いたまま放置すると新生児に悪影響を与えることもあるため、できる限り早く改善することが大切です。
そこで今回は、新生児の向き癖を改善する方法をご紹介します。
そもそも向き癖ってなに?
新生児が寝るときに頭がいつも同じ方向を向いている状態のことを向き癖といいます。実は新生児の頭は出産の時に産道を通りやすくするためにとても柔らかくできているので、長時間同じ体勢で寝るとすぐに頭の形にゆがみが生じてしまうのです。
向き癖が新生児に与える悪い影響
新生児の就寝時に向き癖が付いてしまうと、さまざまな悪い影響を与えてしまう可能性があります。どのような悪影響があるのか見ていきましょう。
頭の形が変形してしまう
先ほども説明した通り、新生児の頭はとても柔らかくできています。新生児に向き癖が付いていつも同じ方向で寝てしまうと、頭に圧がかかり少しずつ頭が変形してしまうのです。頭の歪みの種類は、斜頭症・短頭症・長頭症の3タイプがあります。
斜頭症は、頭部が斜めに歪んでしまう状態のです。短頭症は頭が縦に長く伸びて後頭部が長く突き出している状態を指します。長頭症は、後頭部全体が平たくなってしまうことです。長時間横向きの状態で寝ると長頭症が起こるといわれています。
股関節脱臼になる可能性が高い
新生児に向き癖が付いて同じ方向ばかり向いてしまうと、股関節脱臼を引き起こす可能性があります。股関節脱臼とは、足の付け根の関節が外れてしまう病気のことです。そのまま放置すると、場合によっては歩けなくなることもあるので注意しましょう。
新生児の向き癖を改善する方法3選
向き癖が原因で一度頭に歪みが起こると、余計に改善するのが難しいといわれています。新生児の向き癖が気になったら、早い段階で改善するのが大切なのです。ここからは、新生児の向き癖を改善する方法を確認していきましょう。
1.ドーナツ型の枕を活用する
新生児の向き癖を改善したいなら、中央がへこんでいるドーナツ型の枕を使用しましょう。中央のへこみに新生児の頭を置けば、頭部に圧がかかることを防げるのです。ドーナツ型の枕は、ベビー用品店やインターネット通販などで手軽に購入できます。
2.お気に入りのおもちゃで気を引く
新生児の向き癖を改善したいなら、赤ちゃんがお気に入りのおもちゃで気を引いて頭の向きを変えるように仕向けるのがおすすめです。ママやパパが頭の向きを無理やり変えようとすると、嫌がる新生児もいます。おもちゃを使えば、自然と頭の向きを変えられるでしょう。
3.抱っこの仕方を工夫する
向き癖は、ママやパパが抱っこするときに付いてしまうことがあります。縦抱きや横抱きなど抱っこの仕方を工夫してみましょう。また横向きの場合、利き腕で抱っこしてしまうママやパパも多いはず。向き癖の原因になることもあるので、利き腕じゃない方でも抱っこするようにしましょう。
新生児の向き癖は早めに対処しよう!
新生児の頭蓋骨はとても柔らかいので、一度向き癖がついてしまうと少しずつ頭が変形してしまいます。
そのまま放置すると、場合によっては股関節脱臼を引き起こす原因になることも多いです。新生児が寝ているときに向き癖が気になったら、早めに対処して改善するようにしましょう。