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言葉が出ない我が子……。どうしたら話せるようになりますか?

言葉が出ない我が子……。どうしたら話せるようになりますか?

みなさんこんにちは! 子育てアドバイザーの河西ケイトです。今回は「発語」がなかなか出ない1歳児のお母さんからのお悩みにお答えさせていただきました。

「1歳児半の女の子のママです。言葉がなかなか出てこないので心配になっています。健診でも発語について指摘されさらに心配なのですが……、大丈夫でしょうか?」

大人の基準に合わせない

「あー」「うー」などの喃語だった状態から少しづつ言葉のような発音を聞かせてくれるようになり、早く子どもと会話をしたくなって「言葉」を色々と教え込んでしまうことも多いと思います。

また、この時期は子どもによって発達も著しく異なります。例えば、歩ける子もいれば、まだ歩くことが不安定な子もいて、「うちの子大丈夫なのかしら……」なんて悩むことも多いのではないでしょうか。

でも、はたして歩くことやしゃべることが早ければ早いほど良いのでしょうか。実は、身体の基礎や体幹がしっかりできていないのに、大人が無理に立たせ歩かせてしまい、怪我をする子も増えています。

大切なのは「段階」です。子どものやる気スイッチが入った時に私達大人がどのようにアプローチをするのかが重要になってきます。言葉に関してもそうです。「パパ(ママ)って言ってごらん!」と子どもに強制しても、子どもはどう言葉を発したら良いのかがわからないのです。

私達だって今は当たり前のように言葉を話すことができていますが、これ実は「当たり前」ではないんです。緊張して言葉が出なくなること皆さんは経験がないでしょうか? 「声が出ない。言葉が出ない。出し方がわからない」言葉を声に出すって実はとても複雑で難しいことなのです。

また、言葉を話すためには、口腔内の環境も大切になってきます。それはなぜか。「あ行」と「ら行」の言葉の発音の違いわかりますか? 実際に声に出して「あ行」と「ら行」を言ってみてください。そうです。舌を動かさなくて良いのは「あ行」、舌を頻繁に動かすのが「ら行」ということがわかると思います。すなわち、口の中全体の発達が言葉には影響するわけです。口の中を鍛えるにはどうしたら良いと思いますか?

〇〇を通して発語へとつなげていく

大人であれば、口の中を鍛えるというのは、頭で考えて行動に移す事ができますね。しかし、子どもは頭で考えて行動に移すのは非常に難しいと思います。

子ども対して口腔内を鍛える方法は一つ。「食事」です。ミルクを飲む時は、唇を動かし、離乳食の初期が始まると唇から少しずつ口腔内で咀嚼が始まります。そして中期・後期になると硬いものを潰し飲み込むために舌を使い、奥歯を使うようになるのです。ここで口の中が少しづつ鍛えられ、自然と発音へとつながっていきます。

こうした段階があることを私達大人は忘れないでください。発達が著しく異なるということはここにも通じています。食に関しても離乳食がなかなか進まない子もいますね。食べることは好きでもよく噛まないで飲み込んでしまう子もいると思います。噛まなければ、口を鍛えることはできません。ですから私達保育士は、「よく噛んでね」「奥歯で噛み噛みしてね」など子どもに声をかけながら発達を促しているのです。

言葉が出てくるのは当たり前でなく、一つ一つの積み重ねによって「発語」となり、そこから言葉の理解へとつながっていくのです。

子どもの興味関心に気づけていますか?

言葉の理解には、「絵本」の読み聞かせは最適です。日常生活に必要な言葉(人物・動物など)を絵本などを通して日頃から子どもに伝えておくと、自分の口の中の発達が整い発音ができるようになった時、言葉の意味合いを理解できているので次々と話しをするようになるとも言われています。

また、子どもが「指差し」をして興味を持った物や事に対して、その都度「これは〇〇だね」と教えられるように大人側が意識をしておくことも大切ですね。

今回は、「発語」についてお話させていただきました。歩行にしろ発語にしろ「周りの子はできているのに……」という大人の基準に子どもを合わせることは絶対にやめましょう。時が経てば必ず出来るようになります。出来るようになるまで「待つ」というのも大人の仕事なのです。大人の焦りは子どもに「気」として絶対に伝わっていますので、焦らずお子さんのペースで成長を見守っていってくださいね。

河西 景翔

河西 景翔子育てアドバイザー

小学生の頃から保育士を目指し、中学から保育園でのボランティア活動を通して、日本音楽学校に入学し、保育士・幼稚園の資格を取得。平成14~26年まで、保育士・幼稚園教諭として現場で働く。現在は、セミナーを開催したり、ウェブマガジン・ブログを通し、子育てに悩むママに向けて、子育てに関する情報を発信。「子育て中のママと、共に悩みながら最良の道を切り開く」を念頭において、日々奮闘中。

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