乳幼児期の風邪はどんなもの?主な症状や予防策を紹介します
小さなお子さんは、急に体調が変わることがあります。なかでも風邪は乳幼児期にかかりやすい病気の1つなので、予防策を事前に知っておきたいママも多いでしょう。そこで今回は、乳幼児期の風邪における主な症状や予防する方法をご紹介します。
乳幼児期の風邪ってどんなもの?
乳幼児期の風邪は、そのほとんどがウイルスによるものだといわれています。ただ、生後4ヶ月頃まではママから受け継いだ抵抗力で風邪にかかることは少ないとされています。
子どもが風邪を引きやすくなるのは、保育園や幼稚園に入園する時期です。生活範囲が広がり人と接する機会も増えるので、風邪にかかりやすくなります。
乳幼児期の風邪における主な症状
乳幼児期に風邪を引くと、以下の症状が現れます。
・鼻水
・せき
・くしゃみ
・鼻づまり
・発熱
症状には個人差がありますが、特に赤ちゃんの頃は粘膜が敏感で抵抗力も弱いです。症状が悪化すると風邪が長引く傾向があり、場合によっては合併症を起こしている可能性もあります。不安な場合は、早めにかかりつけ医に相談するのが望ましいです。
乳幼児の風邪を予防する方法5つ
小さなお子さんが風邪を引いでしまうとつらい症状が続くので、ママとしては予防策を徹底して風邪を引かないように注意してあげたいですよね。乳幼児の風邪を予防する方法を確認していきましょう。
1.厚着させないように注意する
小さな子どもは、暑さや寒さをママに伝えるのが苦手です。暖房が効いた部屋で過ごしていると、いつの間にかのぼせてしまうこともあります。風邪を引かないように厚着をさせるママもいますが、汗で身体が冷え、風邪の原因になることもあるのです。汗をかいたらすぐに脱いで着替えさせるなど、身体が濡れた状態にならないように注意しましょう。
2.規則正しい生活を心がける
大人も同じですが、日頃から規則正しい生活を心がけることが大切です。特に疲れが溜まっているなど抵抗力が落ちているときは、人混みを避けるのがよいでしょう。近年はウイルスを寄せ付けないスプレーなどもあるので、それらをうまく活用するのも1つの方法です。
3.手洗い・うがいを徹底する
基本的なことですが、外から帰宅したときは手洗い・うがいは徹底して行うようにしましょう。ただ習慣化するまでは自主的に行ってくれない子も多いでしょう。このような場合は、子どもが好きなキャラクターのコップやタオルを用意して手洗い・うがいが楽しめる環境を整えるのがおすすめです。
4.できる限り人が多い場所に行かない
人が大勢集まるところにはウイルスがいるものです。特に風邪が流行する時期は、なるべく人混みを避けるのが無難でしょう。
5.普段の子どもの様子を把握しておく
普段の様子を把握しておくことで、子どものちょっとした変化にもいち早く気づけます。特に、乳児の頃は不調を言葉でうまく伝えることはできません。ミルクを飲む量や食べる量、うんちの状態など細かくチェックして正常時の様子を確認しておきましょう。
風邪の症状に異変を感じたらすぐに受診しよう!
風邪にかかりやすい乳幼児は、体調が急変することもあります。場合によっては合併症を引き起こすこともあるので、異変に気付いたら早めにかかりつけ医に相談することが大切です。
乳幼児の異変に気づくためにも、日頃から子どもの様子はチェックして把握しておきましょう。
監修者:林泉
経歴:
東京大学医学部保健学科卒業
東京大学大学院医学系研究科修士課程修了
ソウル大学看護学部精神看護学博士課程修了、看護学博士号取得