子育てママのお悩み解決メディア
ママのせいじゃない! 発達障害を持つ子どもの偏食。原因と対策を解説

ママのせいじゃない! 発達障害を持つ子どもの偏食。原因と対策を解説

子どもなら誰にでもある、食べ物の好き嫌い。しかし、発達障害を持つ子どもの偏食は、比べ物にならないほど強く偏っていることがあります。この記事では、発達障害を持つ子どもの偏食の原因や対策について解説します。食べ物の好き嫌いはワガママだと捉えられがちですが、実は発達障害の特性が強く影響しているのです。

発達障害を持つ子どもの偏食とは

発達障害を持つ子どもの多くに見られる偏食。特定のものしか食べられない、よくわからないものは口にしないなど、単なる好き嫌いとは比べ物にならない、極端な偏り方をみせます。成長に欠かせない栄養素を摂ることができず、成長期なのに体重が減少してしまう子どももいるそうです。

ただの好き嫌いなら時間や経験が解決してくれるかもしれませんが、発達障害の子どもの場合はそうもいきません。その子どもが持つ障害の特性を理解し、対策しなければならないからです。

発達障害を持つ子どもは、どのような理由で偏食するのでしょうか?

発達障害を持つ子どもが偏食する3つの原因

発達障害を持つ子どもの偏食には、以下3つの原因があるとされています。

1.感覚過敏

発達障害の多くの人が持つ「感覚過敏」は、触覚や嗅覚、視覚、聴覚、味覚といった五感が刺激に対して敏感、もしくは鈍感になる症状のことです。五感が敏感だったり、鈍かったりすると、音や匂い、食感、見た目などが気になり、特定の食材が食べられないということが起こります。

2.口腔機能に問題がある

口腔機能に問題があるケースも考えられます。発達障害の子どもは、口腔機能の未熟さがあり、咀嚼や嚥下が難しい場合があるのです。それだけでも辛いのですが、その経験を重ねることで、食べること自体にネガティブな感情を抱き偏食を深める原因になります。

3.認知機能の問題

発達障害の子どもは、認知機能(知的機能)の発達が定型発達(発達障害がない人)の子どもとは違います。食べたことがない食材や料理を前にすると不安になり、食べられないということが起こるのです。

発達障害を持つ子どもの偏食対策

発達障害がある子どもの偏食は、改善することができないのでしょうか?

答えは「可能」です!

しかし、ただ同じものを食べさせ続けたり、その食べ物を避けさせたりするだけでは改善できません。まずは、発達障害の特性について理解するようにしましょう。どんな食材や料理が好きか、嫌いか、どんな感覚の特性を持っているかなどを観察します。

視覚が過敏であるために偏食している場合は、食材ごとに分けて盛り付けたり、形を変えたりしてあげましょう。嗅覚過敏であれば、好きな匂いに近い食材を使いながら慣れさせる。

聴覚が過敏な場合は、食器をやわらかい素材の物に替え、自分以外の咀嚼音が気になるようなら食事する部屋を別々にしたりするのも手段のひとつです。触覚が問題で食べられない場合は、日々の生活や遊びのなかでいろいろな感触の物に触れさせて慣れさせるようにしましょう。

食感が気になるケースは、硬めに調理したり、ふやかしたりして、食べやすい食感に作り変えてあげる方法がベターです。

また、いずれも無理をさせるとトラウマになってしまうので、絶対に禁物です。

発達障害を持つ子どもの偏食はママのせいじゃない

発達障害の子どもの偏食は、ワガママや躾のせいと言われることがあります。しかし実際は、発達障害の特性が強く関係しているのです。食材や食べ物、その色や匂い、食感だけではなく、食べる環境や食器などが理由の場合も考えられます。子どもの様子を観察しながらその特性を理解し、食べやすい食事、環境などを用意してあげるようにしましょう。

参考

東京都立心身障害者口腔保健センター「センターだより 第39号」

NHK福祉情報サイトハートネット「発達障害がある子どもの”偏食”その実態と解消へのヒント」

きく

きくライター

美、食、住に貪欲な、20代から40代の女性向けメディアで活動中の執筆屋。34歳でASD(自閉スペクトラム症)の診断を受け、自分の過去や特性を研究しながら、発達障害やその疑いに悩む人に向けた記事を執筆します。

きくさんの記事一覧 →