鉄分を補えるオートミールは離乳食に便利! その理由と気をつけたいこと、基本レシピは?
オートミールは赤ちゃんの離乳食にも使える便利食材のひとつです。食物繊維だけでなく栄養も豊富なオートミールは、離乳食を初めた赤ちゃんの腸内環境の変化や栄養不足などのトラブル防止にも役立ちます。今回は、離乳食のオートミールについてご紹介します。
離乳食にオートミールを取り入れるメリットとは?
オートミールは、オーツ麦の仲間でお米やパンのように主食となる食材です。オートミールを離乳食に使うメリットをご紹介します。
赤ちゃんに不足しがちな「鉄」を補える
生まれたばかりの赤ちゃんは、お腹の中にいるときにママからたっぷりもらった鉄が体の中に貯蔵されています。しかし、その貯蔵鉄は生後7〜8ヶ月頃にはほぼなくなってしまいます。
そして、生後9ヶ月になると離乳食の回数も1日3回に増えますが、この頃はまだ鉄を多く含む赤身の肉や魚をあまり多く食べられません。また、離乳食によって授乳回数も減ることでママから鉄をもらいにくくもなります。
そのため、生後9〜10ヶ月頃の赤ちゃんは鉄欠乏性貧血になりやすく、4〜5人に1人はその症状が見られます。オートミールはその失われた鉄を補える食材です。
調理しやすい
米やパンと同じ主食の仲間であるオートミールは、粉ミルクや熱湯でふやかすだけでお粥のように柔らかくなります。調理時間がかからないので、忙しいママや時間がない時でもすぐに離乳食を作ってあげられます。自宅にストックしておくと便利な食材です。
オートミールの離乳食はいつから?
オートミールをあげるなら離乳食中期(7〜8ヶ月)から
離乳食にオートミールを取り入れるなら、7〜8ヶ月の離乳食中期がおすすめです。初期にあげる場合は、粒が残らない状態までしっかり煮込みすり潰してから食べさせましょう。
初めて離乳食でオートミールをあげる時に気をつけることは?
食物繊維が豊富なため便がゆるくなることも
ただし、オートミールは食物繊維が豊富なためお腹を下してしまう心配もあります。離乳食初期は食べ物に慣れるための期間で、離乳食よりもおっぱいやミルクから栄養を摂る時期のため、無理にオートミールをあげる必要はありません。
アレルギー反応がないか観察を
オートミールはグルテン含有量が少なく小麦とは別のグルテンのため一般的に小麦アレルギーの心配はないと言われていますが、初めて食べさせる時はまずひと口だけ食べさせ、その後の様子に変化がないか観察しましょう。また、初めての食材を食べさせる時は万が一の場合に備え、小児科が開いている日を選びましょう。アレルギー反応は時間が経ってあとから出ることもあるため、夜より朝あげるほうが安心です。
そして、食べさせてみて特に変わった様子がなければ、量を少しずつ増やしていきましょう。
離乳食のオートミールの調理方法は?
オートミールは、離乳食で使う場合は蒸してローラーなどで潰されたクイックオーツを使います。クイックオーツをさらに細かくしたインスタントオーツも便利です。
【基本レシピ】オートミール粥の作り方
材料
・オートミール(10g)
・水またはミルク(80ml)
作り方
少し大きめの耐熱容器にオートミールを水またはミルクと合わせ、600Wの電子レンジで約1分30秒ほど加熱する。(初めのうちは、食べやすいようにすり鉢でペースト状にする)
保存する場合
離乳食のオートミールを保存する場合は冷蔵庫で保存しましょう。そして、当日中に食べきってください。食べる前に電子レンジまたは鍋などで温めると食べやすくなります。
離乳食にオートミールを取り入れよう
オートミールは、栄養豊富で手軽に主食として使える食材です。赤ちゃんの便秘改善や鉄分補給にも使えるオートミールで、おいしく楽しい離乳食を作っていきましょう。