いい子症候群の子どもは将来どうなる?原因と治し方も解説!
親の顔色を伺いがちな「いい子症候群」の子ども。そのままでは大きな不安要素を抱えたまま成長することになり、いい子症候群は子どもの将来へ悪影響を及ぼし兼ねません。ぜひ本記事を参考に、その原因や治し方を知って対処してください。
そもそも、いい子症候群とは?
いい子症候群とは、一体どのような症状を指すのでしょうか。ここではいい子症候群の特徴や、何歳以降から陥る可能性があるのかについて、解説していきます。
いい子症候群の特徴
いい子症候群を疑われる子どもには、以下4つの特徴があります。
- ヤダなどの反論がない
- 感情表現が乏しい
- 積極性がない
- 親の指示を待つ
いい子症候群の子どもは、自ら「〜がしたい」「〜はヤダ」といった意思表示することが苦手な傾向にあります。
何歳頃から現れる?
子どもは、2〜3歳頃から自我が芽生えます。自らを親とは別の1人の人間と認識し、意思をもって「やりたいこと」「やりたくないこと」を主張し始めるでしょう。この時期に自分の意思を押し殺してしまうことで、いい子症候群に陥るとされています。
いい子症候群の子どもの将来は?
一見すると、聞き分けが良いのだから何も問題のないように感じられるいい子症候群。しかしいい子症候群のまま大人になってしまうことで、将来的に以下のような問題を抱えることとなります。
思春期に問題行動が出始める
いい子症候群の子どもが思春期に入ると、親の目の届かないところで問題行動を起こすようになります。親の前では「いい子」に振る舞っていることからくる、反動といえるでしょう。
自分の意思を上手に伝えられない
いい子症候群の子どもは、成長しても自分の意思を上手に伝えることができません。「喜怒哀楽を表現することが苦手」「コミュニケーションがうまくとれない」などの特徴は、社会に出てから「生きづらさ」を感じてしまう大きな要因となるでしょう。
アダルトチルドレンとなる可能性
いい子症候群のまま成長することで、アダルトチルドレンと呼ばれる大人になる可能性があるでしょう。アダルトチルドレンは、良好な人間関係を築けない、人生への虚無感、不満を貯め込むなどの問題を抱えています。
いい子症候群の原因と治し方
ではなぜ子どもが、いい子症候群になってしまうのでしょう。またいい子症候群は、改善することができるのでしょうか。ここではいい子症候群の原因と治し方を解説します。
いい子症候群の原因
子どもがいい子症候群になってしまう原因としては、以下のようなことが考えられます。
- 親の価値観を押し付けている
- 感情的に叱る
- 子どもへの過度な期待
- 褒めすぎている
子育てをするうえで、親の欲求を満たそうとしてしまうことがいい子症候群を引き起こす原因と考えられています。
いい子症候群の治し方
いい子症候群を治す、または予防するには、以下3つのポイントを押さえて子育てをしていきましょう。
- 子どもの意思表示を待つ
- 親の期待や価値観を押し付けない
- 子どもの意思を尊重する
子どもを「いい子症候群」から救ってあげよう!
いい子症候群のまま成長してしまうことで、子どもはさまざまな問題を抱えながら、生きていくことになります。そのような状態を回避するためには、幼少期から子どもの意思表示を待ち、その意思を尊重することが大切です。