登校拒否する小学生にはどんな原因があるの?子どもへの対応方法とは
小学生の登校拒否にはさまざまな理由がありますが、年齢が幼いゆえの原因もあります。原因を知り、適切な対応をすることで、登校拒否への解決に繋がるかもしれません。
今回は、小学生が登校拒否をする原因とその対応について紹介しますので、悩んでいる方は参考にしてくださいね。
小学生が登校拒否をする3つの原因とは
小学生が登校拒否をする原因には、どんなことがあるのでしょうか。ここからは、3つの原因について紹介します。
1.人間関係
クラスの友達と馴染めないことやささいなトラブル・ケンカ・いじめなど、人間関係がうまくいかないことが登校拒否の原因として考えられます。
クラスの中で浮いていたり居場所がなかったりした場合、親に心配かけたくなくて登校していても、我慢の限界から突然登校拒否になる場合もあるようです。
2.環境への不安
環境への変化から不安になり、登校拒否になる場合もあります。学校への不安と母子分離の不安の2つに分けてみていきましょう。
学校への不安
授業や勉強の内容についていけず、登校拒否になることもあります。理解度によって先生のフォローがあればいいのですが、なかなか1人ひとりに合わせることは難しいでしょう。
またテストの点数が悪い場合も、自分は勉強ができないことを周りと比べてしまい、自信を失って登校拒否になってしまうようです。
母子分離不安
特に低学年の子どもの原因に多いのが、母親と離れることで不安になってしまう母子分離不安です。
困ったときは先生が手伝ってくれる幼稚園や保育園と違い、小学校では自分1人でしなくてはいけないことがたくさんあります。その環境の変化についていけず、また長時間一緒にいた母親と離れることへの不安や恐怖から登校拒否になってしまうのです。
3.病気の可能性
登校拒否になる原因に、発達障がいなどの可能性もあります。特定の教科によっては理解できなかったり、集団生活になじめず、友達と上手く接することができなかったりすることで登校拒否になってしまうことも。
専門家に相談することで、初めて分かることもあります。心配な場合は医療機関を受診してみるといいでしょう。
登校拒否する小学生の子どもへの対応とは
登校拒否をする子どもには、どんな風に対応すればいいのでしょうか。解決へのきっかけとなるように、慎重に対応していきましょう。
好きなことをさせ自由に過ごさせる
無理をして登校したことで我慢の限界を超えて登校拒否になってしまった場合、子どもは心身ともにやる気を失い、疲れ切っている状態です。
まずは身体を休めるために子どもの好きなようにさせ、自由に過ごせるように見守りましょう。「よく頑張ったね」「ゆっくり休んでいいよ」などの言葉を子どもにかけると、自分の気持ちを分かってくれたと子どもは安心し、気持ちも落ち着いてくるでしょう。
少しずつ勉強を始める
子どもの様子を見ながら、少しずつ勉強を再開していきましょう。学校へ復帰した場合、スムーズに授業へ参加できますし、学校への登校のきっかけにもなるからです。
ただし本人にその気がないのに、無理強いして勉強をさせるのは逆効果かもしれません。
学校以外の場所に通う
習い事や塾など、学校以外の場所へ通ってみましょう。学校の友達以外でも交流することはできますし、達成感を得られれば自信にもつながります。
また、カウンセリングを受けるために支援団体に相談するのもいいでしょう。登校拒否の解決のきっかけになるかもしれません。
子どもの不安を理解して解決を目指そう
登校拒否になる子どもは、学校へ行きたい気持ちと行けない気持ちを抱え、不安でいっぱいです。親としては「1日でも早く学校へ行ってほしい」と思うかもしれませんが、焦りは禁物。子どもの気持ちを理解しながら、少しずつ解決を目指していきましょう。