高校生が登校拒否する理由とは?親の対応法と卒業・大学進学について
小学生や中学生と違い、義務教育でない高校生の登校拒否は、どうなるのか不安に思う方も多いでしょう。卒業はできるのか、また大学進学へはどうすればいいのかなど、今回は高校生が登校拒否になる理由やその対応法とあわせて紹介します。
高校生が登校拒否をする理由とは
高校生は、どんな理由から登校拒否になるのでしょうか。それぞれの問題について、見ていきましょう。
家庭の問題
高校生といっても、まだまだ子どもの部分がありますよね。親との関係がストレスとなり、登校拒否をすることもあるかもしれません。
例えば、以下のことが挙げられます。
- 子どもへの過干渉
- しつけや家庭内のルールの厳しさ
- コミュニケーション不足
- 子どもへの放任主義
- 過度の教育熱心
人間関係の問題
この年齢は思春期ということもあり、上手く同級生とコミュニケーションをとれなかったり、新しい関係を築けなかったりします。また、受験をして入学した高校に馴染めないことも理由の1つです。
人間関係や環境の変化に対応できず、登校拒否になってしまいます。
学校の問題
中学校に比べてますます勉強は難しくなり、ついていけなくなることも。勉強に対して自信を失うことも理由として考えられます。
また大学進学へのプレッシャーもあり、「合格できるのか」「この進路で合っているのか」と漠然とした将来への不安も登校拒否へと繋がってしまうのです。
本人自身の問題
スマホやゲームに夢中になり、昼夜逆転などの生活リズムの乱れもあるかもしれません。また非行や遊びなど、本人自身の問題の場合もあります。その根底には、漠然とした不安や無気力などが隠れている場合も。
また、障がいの可能性も考えられます。小学校、中学校と生きづらさを感じながらもグレーゾーンなために気が付かず、高校生になって我慢の限界から登校拒否になることもあるのです。
登校拒否でも高校は卒業はできる?
高校は小中学校と違い義務教育ではないので、単位や出席日数が足りない場合は進級や卒業は難しいでしょう。また登校拒否で学校を休みがちになれば、退学をすすめられることもあるのです。
学校ごとにルールが違いますが、補習などで救済処置をしてもらえる場合があります。上手く卒業の条件をクリアできれば、登校拒否でも高校を卒業することは可能でしょう。
またフリースクールや通信制高校への編入により、高校卒業を目指すことも可能です。高校を卒業できれば、その先の大学進学もできますよ。
登校拒否を解決するための方法
子どもの登校拒否を解決するには、どんな方法があるのでしょうか。1つずつ、確認していきましょう。
学校と連携をとる
学校での子どもの状況を知るために、学校や担任の先生、スクールカウンセラーなどと連携をとりましょう。保健室への登校など、解決へのきっかけの提案をしてもらえるかもしれません。
子どもにとって一番身近な学校と、密に連絡を取れるようにしておきましょう。
カウンセリングを受ける
子どもが登校拒否をする背景には、大きなストレスを抱えていたり、誰にも話せない悩みや不安があったりします。
「親に心配をかけたくないから」と話したがらない場合は、専門家によるカウンセリングも検討してみましょう。
学校以外で勉強する方法を探す
学校だけが勉強できる場所ではありません。塾はもちろん、家庭教師なら自宅でも勉強はできます。またフリースクールという選択肢もあるため、学校以外で勉強できる場所を探してみましょう。
親子関係の改善を図る
親子関係の問題が、登校拒否の原因に考えられることもあります。親が子ども自身としっかりと向き合い、気持ちに寄り添えば、子どもはありのままの自分を受け入れてもらえることに安心できるのです。
少しずつ親子関係が改善してくることで精神的にも落ち着き、登校拒否への解決に近付いていけるでしょう。
子どもに合った方法で解決を目指そう
高校生の子どもの登校拒否には、さまざまな原因や理由が考えられます。高校は義務教育でないため、進級や卒業、その先の進路が気になるところです。
しかし、高校以外にも方法はたくさんあるため、子どもに合った方法でじっくりと解決を目指していきましょう。