語りかけ育児は必要?メリットやおすすめの本をご紹介
語りかけ育児を知っていますか?語りかけ育児という名前を、はじめて知ったという方も多いかもしれません。そこでこの記事では、語りかけ育児をはじめるメリット、語りかけの方法や内容がわかる本などをご紹介します。
語りかけ育児とは?
語りかけ育児とは、イギリスのサリー・ウォードという言語治療士によって生み出された育児方法で、出版した育児書が「Baby Talk(ベビートーク)」という名前だったことから、日本では「語りかけ育児」として定着しつつあります。
語りかけ育児の方法
語りかけ育児の方法としては、静かな部屋で1日30分程度、赤ちゃんに話しかけたり、興味に合わせて遊んであげたりします。赤ちゃんが言葉をはっきり聞く機会を設けることで、大脳の聴覚野を発達させることができるのです。
月齢や年齢に合わせて、言葉を変えてあげるのも大切です。何かを教えるわけではなく、赤ちゃんの興味があることについての語りかけをすると考えておきましょう。
英語で語りかけ育児をする方法もある
語りかけ育児は、英語で語りかける方法もあります。赤ちゃんの頃から英語を聞くことで、将来はバイリンガルを目指すこともできるのです。
ただ、英語が苦手と感じているママやパパもいるかもしれませんが、簡単な挨拶などでも効果があります。相手はまだ赤ちゃんなので、気軽な気持ちではじめてみるのもよいでしょう。
語りかけ育児のメリットとは?
語りかけ育児のメリットはどんな部分でしょうか。語りかけ育児のメリットを理解しておきましょう。
子どものことばの発達に役立つ
著者のサリー・ウォードさんは、「語りかけ育児」が子どもの言葉の発達に役立つことを証明しています。
サリーさんは、ことばの発達に遅れのある子どもたちを、語りかけ育児を「する」、「しない」の2つのグループに分けて追跡調査を行いました。
その結果、3歳の時点で語りかけ育児を「する」グループのほぼ全員が、ことばの発達程度を平均水準まで引き上げることができ、「語りかけ育児」をしないグループの約85%に、ことばの発達遅れが残ったのです。語りかけ育児は子どもへの良い影響があったと考えられるでしょう。
コミュニケーションがとれる
赤ちゃんに語りかける時間をつくることで、赤ちゃんとママの間にコミュニケーションが生まれます。
赤ちゃんのうちから、自分の行動で誰かが反応してくれるという経験をもつことで、自己肯定感が生まれ、自分が好きだといえる子どもに育ってくれます。
語りかけ育児の本 おすすめ3選
語りかけ育児は、月齢や年齢に合わせて、話す内容を変える必要があります。ここでは、語りかけ育児の参考になるおすすめの本をご紹介します。
『「語りかけ」育児~0~4歳』
語りかけ育児の第一人者である、サリー・ウォードさんの著書を日本語訳しているもので、一番参考になる語りかけ育児の本といえるでしょう。
同書をマンガ化している書籍もあるので、読みやすい方を選んでみましょう。
『子どもの発達に合わせたお母さんの語りかけ』
日本の言語聴覚士である著者の中川信子さんが、長年、実際にお母さんたちにアドバイスを行ってきた経験をもとに、子どものことばの発達や心を育てる「語りかけ」の方法を紹介しています。
無理のない範囲で実践できる語りかけ育児方法がわかる本です。
『子どもを「英語でほめて」育てよう』
ニューヨーク生まれのカリン・シールズさんと、英語に詳しい日本人ママの黒坂真由子さんがタックを組んで、可愛らしいイラストで語りかけ内容を紹介している本です。
日本人でも使いやすいネイティブ英語表現が身につくのが魅力で、子どもが小学校高学年になるまで、長く使えます。
語りかけ育児をはじめてみよう
語りかけ育児は、子どものことばの発達やコミュニケーションに役立つというメリットがあります。
語りかけ育児の本には、詳しい方法や語りかける内容も載っていて、すぐに始められます。赤ちゃんのうちにママがしてあげられることとして、取り入れてみてはいかがでしょうか。