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幼児食っていつから?  幼児食が子どもの成長に大切な理由
2020.09.02 by やない あつこ やない あつこ

幼児食っていつから?  幼児食が子どもの成長に大切な理由

離乳食期が終わると次は「幼児食」の段階に進むと言われており、この時期は将来の食生活の基礎を作るとても大切な時期。でも、実際に幼児食っていつのこと? どんな内容? 大人と何が違うの? と分からないこともありますよね。現に離乳食期はかなり敏感に食材のことを気にしていたママも、幼児食期になるにつれてだんだん適当に…となることも。今回は幼児食とは何なのか、なぜ大切なのかをご紹介したいと思います。


幼児食っていつのこと?

幼児食はおおよそ1歳半~6歳未満の食べる食事のことをさし、離乳食から大人の食事へ移行するための大切なステップです。離乳食期は母乳やミルクから少しずつ固形食を慣らしていく時期ですが、幼児食期は大人と同じように三食の食事から栄養を摂ることを目的としています。

また、幼児期は歯・手指・心の発達が食事と深く関係してくるため、離乳食期と比べて食事についての個人差が大きくなります。年齢に応じた目安はあくまで目安ということを頭に置きながらお子さんと接するようにしてくださいね。

幼児食を始める目安

よく言われるのが、1歳半までは離乳食期で、それ以降の6歳くらいまでが幼児食期という話。でもこれはあくまでも目安です。お子さんの様子を見ながらそろそろかな? という判断をするようにしましょう。

・1日3回の食事のリズムに慣れている

・食べ物をすりつぶすような噛み方をしている

・水分をコップから飲むことができる

・自分で食べようとする行動や姿勢が見られる

といったような様子が見られるようになったら幼児食へ移行する時期といえます。

とはいえ、離乳食から幼児食になっていきなり食事の内容が変わるというわけではありません。まず幼児食は、母乳やミルクではなく食事から栄養が摂れるように意識していくことから始めます。

その後、幼児食期において大切な栄養バランスを考えたり、お子さんの成長に応じて食材の固さや形状を変えてステップアップしていくようにします。

幼児食はどうして大切なの?

この時期は生活習慣の基礎を作り、心と体を発達させていくとても大切な時期。特に脳・腸・舌は3歳頃までに土台が完成し、6歳までの食習慣がその子の一生の基礎になるとも言われています。幼児食は将来の味覚や健康にも影響する可能性があるという意味でもとても大切な時期です。

幼児食で気をつけたいこと

1.栄養バランスを整える

幼児食期は大人よりも成長がめまぐるしく、体を作るのに多くの栄養を必要としています。特に積極的に意識したいのが、体のさまざまな部分を作るための良質なたんぱく質、体や脳を育てるのに欠かせない鉄分や脂質・ビタミンB群、骨や歯を作るためのカルシウム、腸の調子を整える食物繊維など。発酵食品なども幼児期から取り入れていくのがおすすめ。

基本的には一汁二菜で、①お米や穀類などの炭水化物 ②肉や魚が中心でメインのおかずとなる主菜 ③野菜が中心のサブおかずとなる副菜  ④主菜・副菜の栄養を補う汁物 と大人と同じような考え方で献立を作れば栄養バランスが極端に偏ることはありません。この時期は味覚に敏感で、五感をフルに働かせることで脳や味覚を作っていく時期なので、ぜひいろんな素材の味や調理法を組み合わせてみて下さい。

2.食のリズムを作ろう

大切なのは、規則正しい生活で食事の時間をルーティン化していくこと。1日3回の食事をできるだけ決まった時間にして生活を整えていきます。特に子どもは生活のリズムを整え、良質な睡眠を確保するスタイルを確保できないと成長ホルモンの量にも影響が出てしまうので、習慣作りはとても大切。また、1食あたりに食べられる量が多くないお子さんにとっておやつの時間も大切。不足した栄養を補うということを意識しながら、決まった時間にあげるようにします。

3.基本は薄味

幼児食の時期の子どもは味覚にとても敏感で、大人よりも味を強く感じるもの。また、味覚形成を養う時期なので、この時期から濃い味に慣れすぎてしまうと生涯濃い味を好む体質になってしまいます。基本は薄味で、出汁などのうまみを最大限に生かした食事を。大人が薄いな、と思う程度の味付けで大丈夫。目安としては、1~3歳くらいまでは大人の約1/3~1/2、3~6歳は約1/2の味付けです。

4.噛む力を育てる

離乳食期もそうですが、幼児食期にも大切にしたいのが「噛む力」。よく噛む、ということはメリットが沢山なのですが、大人がきちんと教えないとまだ分からない時期でもあるので、噛む力を育てるには少しずつ覚えていくしかありません。噛むことで得られる効果は、脳の活性化、虫歯予防、消化促進、肥満防止、免疫力アップ、発音が良くなる、歯並びへの影響など本当にたくさん。まずはお子さんがしっかり噛んでいるかを観察する必要がありますが、1~3歳頃は奥歯が生えてくる時期でもあり、まだ大人と同じように噛むのは難しいもの。お子さんの歯の生え方によって食材の固さや形状を調整しましょう。噛むことを覚えるには、姿勢を良くする、大人がよく噛む姿を見せる、食事中に水分は取らない(取るなら食事の前後)、食事をせかさないなどがあげられます。

5.食べることの楽しさを伝える

体だけではなく心も成長していく幼児食の時期は、食べることの大切さや楽しさを知ることが一番。できるだけ家族みんなで食事をする時間を増やして、「おいしいね」と食事のありがたみを感じたり、お子さんと顔を合わせてコミュニケーションを取ることが大切です。ママが強制したり、大人のルールを押し付けるのではなくぜひお子さんの「食べたい」意欲を育ててあげてください。

6.ゆるくルールを決める

幼児食期には、ぜひお家での「食事のルール」をゆるく決めておいてください。まだこの時期は大人と同じことは難しいですし、あまり強制すると食事に対してネガティブな印象を持ってしまうのでまずは楽しく食事をするということが第一なのですが、「いただきます」「ごちそうさま」の挨拶をする、食べている間は席を立たない、他のことをしない、などご家庭でこれだけは! と思うことをルールとして決めておくと良いです。3歳を過ぎて少しずつできることも増えてきます。ぜひゆるくおうちルールをパパとママの間で話してみてください。

年齢別の進め方

1歳~1歳半

この時期は離乳食の完了を迎えるいわゆる幼児食移行期と言われます。少しずつ奥歯が生え始め、食べ物を前歯でかじり取りながら一口量を覚えていきます。手の発達が始まるので、自分で食べられる手づかみメニューを取り入れて食べる意欲を育てていきましょう。

1歳半~3歳未満

幼児食前期のこの頃は、奥歯が生えそろってきて食べ物を上下の奥歯でかみ砕くことができるようになってきます。ただまだ完全にすりつぶすことはできないので、お子さんの咀嚼力に応じて進めていきます。指先の細やかな動きが少しずつできるようになるので、スプーンやフォークも練習します。また、自我が強くなり遊び食べや好き嫌いなども出てくる時期。まだムラがあるので、食べられなくても気にしすぎずに少しずつ食べられるものを増やしていきます。

3歳~6歳未満

幼児食後期のこの時期は、乳歯が全て生えそろい食べ物を奥歯でかみ砕き、すりつぶすことができるようになってきます。少しずつお箸なども使えるようになり、言葉も理解できるようになるので食事のマナーなども教えていきます。

幼児食の頃はお子さんの成長と共にママの悩みも増える時期ではありますが、ぜひお子さんと一緒に楽しく食事の時間を過ごしていくようにしましょう! 

やない あつこ

やない あつこ食育スペシャリスト、離乳食アドバイザー、幼児食インストラクター。

毎日手作りのおかずが何品も出てくる家庭で育ち、健康的なご飯に目がない料理好き。シンガポールでの娘の出産・子育てをきっかけに、現在は東京都内で離乳食・幼児食作りや子どもの食育の教室・活動に励んでいる。娘のごはんや子ども向け料理レシピをInstagramで更新中!instagram.com/sally_eat

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