アスペルガーの子育てはどうすればいいの?その特徴や注意点を紹介
子育ては初めて経験することばかりで、多くのママが悩みながら子育てを行っています。アスペルガーの子どもの子育てはさらに難しく、どのように我が子を育てればいいのだろうと不安も大きいのではないでしょうか。
ここでは、アスペルガーの子どもの特徴と子育てのコツをいくつか紹介します。まずはアスペルガーについて理解すること、そのうえで子どもの様子をみながら対処することが必要です。
アスペルガー(AS)の特徴とは?
文部科学省の定義によると、「アスペルガー症候群とは、知的発達の遅れを伴わず、かつ、自閉症の特徴のうち言葉の発達の遅れを伴わないものである」とあります。
次に、主な特徴を説明しますが、アスペルガーでなくてもこのような特徴をもつ子どもは珍しくありません。アスペルガーかどうかは、総合的に判断されるという点を心に留めておいてくださいね。
人の気持ちを想像できず距離感がつかめない
アスペルガーの子どもは、対人コミュニケーションが苦手で他人とのやりとりがうまくできません。また、相手の気持ちを想像することができず、つい思ったことをストレートに表現してしまいます。
悪気はないのですが、相手を傷つけるようなことを口にしてしまうため、友達をうまくつくれず孤立することが多いようです。
特定の刺激や変化が苦手
アスペルガーの子どもは、特定の刺激や感覚に過敏に反応する傾向があります。たとえば、特定の音に強い拒否反応を示したり、誰かに体を触られることをいやがったりします。
こだわりが強い
こだわりが強いこともひとつの特徴です。自分なりのやり方やルールがあり、そのルールに固執するため、突然の変化に対応することができません。イレギュラーな予定変更があると、パニックや癇癪を起こすこともあります。
アスペルガーの子育てにおけるコツとは?
ここでは、アスペルガーの子どもの子育てのコツをいくつか紹介しましょう。思ったようにうまくできずイライラすることもありますが、根気よく対処することが大切です。
アスペルガーの子どもに無理をさせない
アスペルガーの子どもは、決まったルールで物事が進むことを好みます。その子どもに合ったスケジュールを子どもと一緒に考え、できるだけスケジュールに沿って生活するようにしましょう。
頭ごなしに叱らない
子育てをするうえで気をつけることは、失敗するたびに叱責してはいけないということです。自己肯定感が下がり、パパやママに対しても殻に閉じこもってしまいます。
そもそもなぜ叱られているのかがわからないことも多いため、叱るより説明して、なにが悪かったのかを理解させることが重要です。
子どもの気持ちに寄り添う
アスペルガーの子どもの子育てでは、とくに子どもの気持ちに寄り添うことが必要です。傷つきやすくネガティブに物事を捉える傾向にあるため、パパやママにきちんと受け入れられているという経験を積むことにより自分に自信を持てるようになります。
アスペルガーの子どもの得意分野を伸ばす
アスペルガーの子どもは、得意不得意の分野がはっきりしています。こだわりが強いため、得意分野では集中力を持って取り組むでしょう。
たとえば計算が得意であれば、その得意分野を活かせるような環境を整えてあげることが大切です。 子どもの特性を見極め工夫することで、その子どもの長所を伸ばしてあげられます。
ブログなどを参考につらい状況を乗り越えよう
アスペルガーの子どもは、他人とのコミュニケーションがうまく図れず、さまざまな場面で問題を抱えがちです。そのため、アスペルガーの特徴を理解して、得意分野を伸ばせるように環境を整えてあげることが大切でしょう。
子育てに行き詰まったときは、ブログなどを通して同じような悩みを抱えているママたちと情報交換をするのも良い方法です。ひとりで悩みを抱え込まず、周りの家族や公的機関のサポートをどんどん活用しましょう。