子どもの誤飲や誤嚥どう防ぐ?保育士が伝授する予防対策!
皆さんこんにちは。子育てアドバイザーの河西ケイトです。
先日「ぶどう」による誤嚥事故が起き、4歳のお子さんが亡くなるとても悲しい事故がありました。
0.1.2歳は、誤飲・誤嚥に気をつけなくては! と目を光らせていますが、幼児になると少しずつ親から自立をするので、安心感から「誤飲・誤嚥」にはあまり目を向けなくなってしまいます。しかし、まだまだ危険が多く、どんなことを気をつけたら良いのかをお話したいと思います。
その大きさ大人基準で考えていませんか?
誤嚥(食べ物を喉につまらす場合は、誤嚥といいます)事故でよく耳にするのは「こんなものが??」という言葉です。大人からすればこんなものと思うものが、実は子どもにとってはそうではないことをまずは、覚えておいてください。
表面がつるつるしている食べ物は、中でも要注意で「うずらの卵」「ミニトマト」この2つは本当によく誤嚥事故の原因の食べ物として挙がります。
幼児になっても、咀嚼が弱い子は、上手く口の中で噛むことができずそのまま飲み込んでしまうことも多くああります。表面のつるつるしているものは、口に入れた瞬間、そのまま喉に通って詰まってしまうことがあるのです。
ですから、0・1・2歳のお子さんに食事を提供する際は、食事面は、《小指の先から第一関節くらいの大きさ》を食材の大きさの最大の限度と決めましょう。
3歳児以上は、つるつるしたものは、必ず半分に切り、誤嚥や窒息事故を起こさないようにするために、《よく噛むこと》が、良いことを周りにいる大人が、手本を見せながら伝えていきけるといいですね。噛むことは、咀嚼を強くするだけでなく、脳の発達や、顎の発育にも関係してきます。
子どもの食事の時間を把握する
では、子どもの顎の発達や咀嚼をどのように確認したら良いのか? に対してなのですが、それは、とても簡単なことで、子どもが食事をしている様子や口の中できちんと食べ物をすりつぶせているかを大人がそばで観察していけば良いのです。
よく噛まずに飲み込んでしまう場合は、噛めば噛むほど味が美味しくなるような食材(煮干しや、ドライフルーツなどの固い物)をオヤツで出して噛んで歯を鍛えたり、噛むことで味が出る事も同時に伝えていくと「噛むことの大切さ」を学ぶことができます。
もし、喉につまらせてしまった場合はどうしたらいい?
誤嚥による呼吸困難が見られた場合の対処方法をしっかり覚えておくことが大切です。ネットに色々な方法が出ていますが、対処の仕方を間違えるとお子さんの身体を反対に傷つけてしまうこともありますので、市区町村や保育園などで行われている救命の講習を親も受けておくと正しい知識を身につけることができます。
呼吸困難や窒息を見極めるポイントとしては、「喉に手を当てる」「手足をバタバタさせる」などの”サイン”のほかに、唇が紫色になる(チアノーゼ)かどうかがあります。このような状態になった時は、子どもへの心肺蘇生や救命対応をしながら、同時に救急車を呼ぶようにしましょう。
食べ物の大きさだけでない誤嚥にも要注意
実は食べ物の大きさだけでなく、口腔内の環境にも誤嚥事故は潜んでいます。例えば、寝起きは口腔内はとても乾燥しています。その乾燥した状態で、パンやお米などを口の中に入れてしまったらどうなるでしょうか?
更に乾燥して、それが原因で誤嚥事故を引き起こすことがあります。ですから、寝起きは必ず水分を取らせ、口腔内を湿らすことが大切なのです。これも、「よく噛むこと」と一緒に習慣化することで、子どもが自分を守る事ができるようになります。
今回は、誤嚥事故についてお話させていただきました。
私が2歳児を担任していた時は、2歳児の性質上なんでも口の中に入れてしまう年齢なので、食べ物だけでなく、散歩に出かける際にも、行き先の公園で子どもが誤飲してしまうものは落ちていないか? を注意していました。秋が近くなると、木の実が落ちていますが、あれも誤飲事故につながる危険なものなので、遊ばせながらも気をつけてみています。
また、日常の生活の中でも、「もぐもぐごっくんね」などの声を常にかけ、子どもの咀嚼をしっかり鍛えられるようにも配慮しました。ただ、今回記事にも書いたように、咀嚼が鍛えられたからと言って「誤嚥」が完全に防げるわけでもありません。私達が子どもの発達を捉え、大人の物差しで食べ物を判断するのではなく、子どもの目線に立ち、日々考えていかなければならないと思います。