
知らないと大変なことに…。家庭環境で子どもの成長が大きく変化する本当の理由。
こんにちは。季節はすっかり秋になりましたね。
最近、ママさんたちの中から「子どもの発達に家庭環境が影響すると聞いて、どう気をつけたらいいのか教えてください!」などのお悩みを受けます。確かに、家庭環境によって、子どもの成長が左右されることも多くあります。
今回は、そんな「家庭」「環境」についてお話したいと思います。
夫婦のチームワークが子どもの発育を促す

社会に出ると大切なのは「チームワーク」ですね。離職率の低い会社はこのチームワークがきちんと形成されていると言われています。離職率だけでなく、後輩が育ちきちんと育ったり、会社の業績が上がっているところも、同じくこのチームワークが鍵となっているようです。
家庭も同じで、お子さんが伸び伸びと育つのはこのチームワークだと言われています。チームワークが低下している家庭は「夫婦喧嘩」が頻繁に起きています。子どもの前での夫婦喧嘩は「虐待」とも言われる時代ですが、ではどうして「虐待」になるのか知っていますか?
0歳~2歳は、記憶をするための力(HDDの容量ような役割)が著しく成長します。そして、3歳を迎える頃には、この成長は止まるとも言われているのです。
ここで、夫婦が目の前にいるお子さんに対して、チームワーク良く、「愛情」豊かにお子さんに対して接していれば、それに比例して記憶する力が拡大しますが、喧嘩ばかりしている夫婦だとどの様になるでしょうか?
子どもは「空気感を敏感に察する」と言われています。喧嘩を目の前にし、ストレスを感じると、前頭葉が傷ついて言葉の遅れや、身体的に情緒的にも不安定になってしまします。そうならないために「子どもの前で喧嘩はしない」というような定義になっているのだと思います。
もちろん、いいチームをつくるためには、意見が合わずぶつかりあうことがあると思いますが、そのような時は、お子さんのいる前ではなく、お子さんのいない場所で話し合うような配慮が必要となってくるでしょう。
夫婦がチームワークいいと子どもの不慮の事故が減る?
家庭環境というものは、発達部分だけではなく、事故や怪我などを防ぐこともあると近年では言われています。
というのも、ママが1人で子育てしている時に、子どもを見ている「目」はいくつでしょうか? 当たり前ですが「2つ」ですね。しかし、ここにパパの目が加わったら、目は何個になりますか? そうです「4つ」になるのです。
この目が2つか4つに増えるだけでも、子どもの事故や怪我、特に乳児期に多い「やけど・誤嚥・誤飲」などを防ぐことができます。子どもを育てる上で、家庭環境を整える…という面でも、ここは大きなポイントとなりそうです。
また、最近の研究結果では幼児期に、両親でしっかりと育児をしていると思春期に起こる「反抗期」の期間を短く抑えることができるとも言われています。
環境というのは、「物的環境」「人的環境」の2つに別れている
環境は大きく2つに分けることができます。
先述したものは「人的環境」でしたが、では、「物的環境」にはどのようなことが挙げられるでしょうか?物的とは「物」の環境、すなわち、玩具や学習になると思います。
子どもの成長や発達に合わせた遊びや玩具が自宅でも用意されているのか? これを私達大人が子どもの発育を伸ばすために考えていくことが大切になります。
例えば、「絵本」。
この絵本は子どもにとって教科書と言われています。1才児向けの絵本を5歳の子が読んで成長を促すことができるでしょうか? 反対に、1歳の子が5歳児向けの本を読んでも成長を促すことはできません。子どもの成長発達に合わせた玩具や絵本を提供していけば、子どもは自発的に遊びを通して学んでいきます。高度なものや高価なものを用意する必要はありません。
ちなみに私は、廃材(サランラップの芯や箱など)を一箇所においておき、子どもが勝手にそこから必要なものを見つけて、子どもが自由な発想で作れるようなコーナーを設置していました。初めは大人がそばについて、テープやマジックなどの使い方を教えていましたが、慣れてくると、子どもは設計図を1人で描いて、それに近いものを作り満足気にいつも見せてくれました。書くことで、自分のしたいことを「明確化」させ、それを目標にし、挫けそうになっても自分で解決しながら、諦めず目標を達成する。
これが「非認知能力」と言われるものです。作れたときの達成感は、「自己肯定感」を高めます。お金をかけなくても、自宅でこうした学びをすることは可能です。
ぜひ、お子さんのためにも「環境設定」をした育児を行ってもらえたら…と思います。