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【フランスからの報告】コロナでクリスマス・プレゼントに異変!?

【フランスからの報告】コロナでクリスマス・プレゼントに異変!?

大人同士でもクリスマスプレゼントを贈り合うフランスでは、この季節、クリスマスプレゼントの調達に忙しい。ところが今年は、コロナの影響で品薄かも? の情報に不安の声も。今回は、フランスのプリスマス・プレゼント事情をご報告!

第35回 コロナで変化? 今年のクリスマス・プレゼント

12月初旬からイブの夜まで、ツリーの下に置かれるプレゼントが徐々に増えていくのも、フランスっ子達には毎年のお楽しみ。毎日、眺めて、時には包みを触ったりしながら「中身は何かな?」と想像。長いお預けを我慢しながらワクワクと過ごす。

オモチャの多くは中国産だったため、今年は在庫不足!?

フランスのクリスマスは祖父母から孫まで、一同揃って祝うことが多い。
そしてプレゼントは子どもにだけではなく、大人同士も贈りあうことが大半なので、誰もが12月はその調達に翻弄&奔走。
そのため、気軽に決められる子どもの玩具は11月のうちに購入してしまうことが通常。
スーパーも、それを煽るかのように「早期割引」などのプロモーションを11月から仕掛ける。

ところが今年は少し様子が違う。
スーパーや玩具店は売りたくても品薄なことに悩み、フランス人の3割も「もしかしたら孫や子どもが欲しいものを入手できないのでは?」と在庫不足リスクを不安がっている。
オモチャの多くが中国産。コロナで中国での生産&輸出も激減しているからだ。

これからはオモチャも国産? 「メイド・イン・フランス」を選ぼう! 傾向。

コロナで、国や国民が様々な反省をした国は多い。
フランスもマスクから始まり、衣類、家具、雑貨、食品など、「大量&低コスト」生産を望むあまり、中国などに依存しすぎたことを反省。
今後は基本に戻って国産を推進。消費者も「国産か、せめて欧州産を選ぶようにし、空輸によるガソリン消費や公害問題も減らそう!」という動きが始まっている。

クリスマス・プレゼントについても同様。
国産のオモチャを選ぶ人が急増し、お陰で、フランスで唯一となっていたプラスチック玩具の会社は、息を吹き返すことができたという。

(左上)「おままごと」も、その大半は中国産。フランス産は1社のみとなっていて、いつ消失するかと懸念されていたが、今年、見事に息を吹き返した。 (左中&左下)クリスマスツリーの植樹地としても有名な、森が多いジュラ地方に100年以上続く「木製玩具会社」の良さも、今年になって見直されはじめている。 (右下)世界的に有名な「フランス人形」も、近年、ほとんどが中国で生産されていたが、今年は数少ない「フランス産の人形」がオモチャ売り場に並んでいる。 (中央)クリスマスプレゼントではないが、このベビー用キリンのオモチャには、見覚えがある人も多いはず。フランスのアルプス地方で作られている大ベストセラー商品。60年以上、世界75カ国で販売され続けている。中国産・類似品も多いが、ベビーが口にするものなので、コロナ以前から「必ず、このSophie社のものかを確認して購入」という人が多い商品でもある。 (右上)国産ではないが欧州内。レゴはデンマーク産であるため品薄リスクは少なく、子どもにも常に人気なので重宝がられている。

オモチャもジェンダーフリーの時代

ここからはコロナとは関係のない余談。
私の子ども達は3人ともはすでに成人。まだ孫はいないので、オモチャ売り場に足を運ぶのは実に久しぶりのこと。
そこで気づいたのが、オモチャのパッケージの変化。
ママゴト商品や人形などに、あえて男児が遊ぶ写真を使っていることだった。

洗剤や洗濯機、掃除機や料理など家事関係のテレビCMでは、日仏に限らず多くの国で男性が出ることが当たり前になって久しいが、オモチャ界でもそれが着実に進んでいるとは知らなかった。

フランスでも59年間、続いている「サンタさんへの手紙」事務局

「緑&赤の服を着たコビト達はサンタクロースの助手。サンタがトナカイと配るオモチャの準備に、コビト達は大忙し」というクリスマス・イメージは欧州では有名。そこで「サンタクロースの秘書事務局」でも50人以上のスタッフが緑&赤の衣装を着用。毎日、何百通もの手紙を解読。返信作業に追われている。

フィンランドに「サンタクロースへの手紙」を書くと、返事が来ることは日本郵便(株)との提携などもあり、日本でも有名だが、フランスでも「サンタさんとの手紙のやりとり」は59年間も続いている。

フランスで最初に子どもの精神医療を学んだ1人で「ドルト先生の心理相談」(みすず書房)でも有名なフランソワーズ・ドルト。
郵政大臣だった彼女の弟は、姉・ドルトの意見も聴き、「サンタクロースの秘書事務局」を開設。
1962年。住所を書かなくても「サンタクロースへ」という宛名を書いた手紙をポストに投函すれば、サンタからのハガキが返ってくる「子どもの夢を育む」慈善事業を始めた。投函する際には切手が必要だが、費用はそれのみ。
当初は5000通だった子ども達からの手紙は、昨年2020年には、世界132カ国から125万通を越している。

アジアからの手紙も多いそう。
12月17日まで受付だが、時間と興味ある方は、お子さんと一緒にトライしてみてもいいかも?
フランス国内では「サンタクロースへ」と書くだけで届くけれど、日本からは宛先の住所は必須。

(宛先)

Père  Noël
33500 Libourne
FRANCE

Air mail   も明記した方が安心。

手紙の内容は日本語でも、またイラストだけでもOK。
ただし、必ずアルファベットで
・お子さんの名前
・家の住所
・国名
を明記しましょう(封筒にではなく、手紙に)。

フランスっ子からの手紙の例を紹介すると……。
「サンタさんへ。僕は10月からずっといい子にしているけれど、9月まではクリスマスのことを忘れちゃっていました。それでもプレゼントをもらえるでしょうか?」

「サンタさんへ。引っ越しをしてしまったけれど、新しい家にも来てもらえますか? 道がわからないといけないので、ここに地図を書きます」

「サンタさんへ。今年はママとパパが煙突掃除を頼まなかったので、煙突が汚いです。去年パパが使ったサンタの衣装をツリーの下に置いておくので使ってください」
などなど。

でもフランスっ子達にもサンタを信じていない子は結構いて、私が勤務している小学校の給食中には、毎年、そのことで「みんながサンタはいないって言うんだけど、本当?」など、半べそをかきながら訊いてくる子が12月は続出する。

ちなみに我が家では、長女は小学校卒業まで本気で信じていたけれど、次女と末息子は「信じた方が得な気がしたし、楽しいから信じる派に属した」とシビアに対処していたらしい。

立体化傾向? クリスマス・チョコ・カレンダー

12月1日からクリスマスまで24日間、毎日、残りの日数を楽しみに数えながら1個ずつ小窓を開け、チョコレートを食べていくアドベント・カレンダー(クリスマス用チョコレートカレンダー)。
いわゆる「もう〜、い〜くつ寝ると〜、お正月〜♬」のヨーロッパ版ですね。

11月中旬からスーパーマーケットの入り口は、大々的にそのスペースになり、まさにチョコづくしの世界になる。

そんななか、今年の新たな傾向は、立体的カレンダーが増えたこと。
チョコレート業界も、毎年楽しいアイデアを生み出している。
来年はどうなるのだろう? と、これは少し嬉しい「加熱&白熱」傾向でもある♪

キンダー&リンツの アドベント・カレンダー も立体化!
©️PatricAgnellet Chocolatier/Pâtissier
食べるのが惜しくなるアドベント・カレンダーも!
祐天寺りえ

祐天寺りえライター

1994年フランスのスキー場(メリベル)に移住。小学校勤務(給食、教室清掃、スクールバス添乗など)、執筆業、鍼灸&指圧&アロママッサージなどを生業とする3子(20&21&26歳)のシングルマザー。著書「フランスの田舎暮らしとおいしい子育て(小学館)」「食いしん坊の旅(パラダイム出版)」「フランスだったら産めると思った(原書房)」facebook.com/rie.yutenjiosaki

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