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何でも投げたがる2歳児。どう対応したら良い?

何でも投げたがる2歳児。どう対応したら良い?

皆さんこんにちは! 子育てアドバイザーの河西ケイトです。

今回は、保護者の方々から頂いたお悩みに関して、どうして子どもがそのような行動を起こすのか、 子どもの発達や背景をお伝えしながら、大人がすべき対処方法などをお話したいと思います。

「石を投げたがる息子どうしたら良いですか?」(2歳児ママ)

2歳児になると少しづつ探索行動の視野も広がってきます。歩行も安定し、行動の範囲も広がることで今まで発見できなかった不思議な現象(大人も気づかないような)にも気づくくようになってきます。

子どもにとってこの「不思議体験」はとても大切です。不思議な現象を見ること、発見すること、体験することで五感が育ち、それによって脳が刺激され活性化され発達していきます。

反対に「ダメ!」という言葉と制止をする行動は、子どもにとって沢山の疑問を与え、大人に対して不信感を抱かせてしまいます。また、制止をすることで子どもは刺激を受ける機会を無くしてしまうので発達は止まってしまいます。たくさん体験をすることで満足し、次の発達に繋がるのです。

しかし、「石を投げる」という行為は、他人に危害を加える恐れがあるので、大人はその行為を辞めさせようと必死になります。もちろんダメなことです。しかし、2歳児くらいの子どもは、石を投げたらどうなるのか? 経験が無いのでとにかくやってみたいのです。

イメージができないものに対して制止をしてしまうと子どもは「考える・学ぶ」力を失ってしまいます。

欲求が満たされるまでやらせてみる

「石」など人や物に対して投げると危害があるものに興味を持った時にどうしたら良いのでしょう?

例えば、皆さんは川や水辺で石を投げたりしたことはありませんか? なぜ、川なら投げても良くて、人に投げてはダメなのでしょうか? それは危険かどうか経験を通して理解しているからですよね。

ここで私達が行うべき行動は、「子どもの気持ちを受け止め、投げてもいい場所を用意し満足いくまで投げさせること」です。

たとえ大人が危険だと思う行動でも、子どもが興味を持っている時が伸びる時。

私たち保育士も、子どもの思いを汲み取り「ダメ!」をなるべくなくし、安全を確保できる場所の提供をしていくことを大切にしています。

そいったことから考えると、投げても害のない場所を探して、「ここでは投げてもいいよ!」と伝え、その場所でとことん投げさせるのです。そして、人や物に投げそうになった時に、「ここは投げてはいけない場所」と伝え、「投げてもいい場所・投げてはいけない場所」を子どもに体験を通して学習させていきます。

無理な制止は、大人との関係を悪化させることにも……

子どもは常に自分の思いを受け止めてもらえ、「良い・悪い」を教えてくれる人に信頼してついていきます。「子どもだから」と、子どもの思いを受け止めすぎてしまったり「それは危ないから!」と反対に制止しすぎてしまったり……。それでは子どもは育ちません。ですから私達が経験で学んできたことを基本にして「良い・悪い」をジャッジし、子どもを導いていく必要があります。

ここで無理に子どもの思いを制止してしまうと、子どもは大人に対して「この人は自分の事を信用してくれない」と不信感を抱くことにもなります。

そこから乳児期に大切な「愛着関係」を形成できないことにも繋がってしまうのです。ですから、大切なのは、「命に関わる危険なことなのかどうか」「回避しながら、子どもがその思いを表現できる場所や環境は用意できるか」を考えていくことが大切なんですよね。

今回は2歳児によく見られる「石を投げる」という行為についてお話させていただきました。制止をする時に「今、ここで『ダメ』と言うのは、大人の都合ではないか」を同時に考えていくことが大切です。

河西 景翔

河西 景翔子育てアドバイザー

小学生の頃から保育士を目指し、中学から保育園でのボランティア活動を通して、日本音楽学校に入学し、保育士・幼稚園の資格を取得。平成14~26年まで、保育士・幼稚園教諭として現場で働く。現在は、セミナーを開催したり、ウェブマガジン・ブログを通し、子育てに悩むママに向けて、子育てに関する情報を発信。「子育て中のママと、共に悩みながら最良の道を切り開く」を念頭において、日々奮闘中。

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