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【フランスからの報告】グルメの国フランスの意外なX’masディナー

【フランスからの報告】グルメの国フランスの意外なX’masディナー

前回はフランスのクリスマスプレゼント事情についてご紹介しましたが、今回はクリスマスディナーの話。グルメな国民だから、クリスマスディナーはさぞかし手の込んだものを作るのでは? と思いきや……。知っていそうで知らないフランス人のクリスマスの定番メニューをご紹介!

第36回 イブの夜は家族みんなでディナー。でも意外! 「出来合い料理を購入」の家が多い。

日本のお節料理と同様、フランスも「クリスマス料理は購入」という家が増えていて、スーパーマーケットや冷凍食品会社、街の惣菜店や菓子店の「書き入れ時」とも言われている。

料理を手作りしない理由は
①ディナーに参加する人数の多さ
フランスのクリスマスは、日本のお正月のようなもの。祖父母から孫まで一斉に集まり祝うことが多く、かなりの人数になるため。

②プレゼントの調達だけで精一杯
大人も全員、プレゼントのやりとりをするので、直前まで、その調達に右往左往。料理まで頭も時間もまわらないため。

③主催する家がすべて用意
普段の会食は、料理の持ち寄りで催されることが多いけれど、クリスマスは主催する家がアペリティフ&前菜&メイン&チーズ&デザート、加えてシャンパンやワイン、食後酒&ショコラ&コーヒーやハーブティまで準備することが通常。料理をすべて自家製にするとなると、かなり大変な作業になるため。

大手スーパーマーケットの前菜からデザートまでのメニュー例・広告。値段は1人分。

X’masといえば「フォアグラ」「牡蠣」

エコロジー&動物愛護が加熱しつつあるフランス。市長もエコロジストのリヨン市では、今年「クリスマスと大晦日の料理からフォアグラをなくそう!」と発令も出し、話題になっている。それでもまだフランス人の4人中3人は、クリスマスにフォアグラを食べるという。

(左上)牡蠣 (左中&左下&右上&右中)フォアグラ(右下)スモークサーモン

他に定番の食材といえば、牡蠣。ホタテ貝。サーモン。
そして、キンカンやライチ、ホウズキやオクラなど、エキゾティック系の野菜や果物も、12月になると市場やスーパーに大量に並ぶ。

オクラは主に南米やアフリカ産。普段はアジア食材店などでしか売っていないので、私は大喜びでこの時期に1年分を購入。冷凍保存しているが、フランス人はどのように食べているのかといえば、煮込み料理に使ったり、グリルして肉料理の付け合わせにしたり。日本人のように「ネバネバ感」を楽しんではいないらしい。

メニュー例

クリスマス は、とてもプライベート。よその家庭のディナーは覗けないので、ここ数年の我が家の クリスマス メニューだけを載せますね。

①アペリティフ(食前酒用つまみ)

(上)「リース風・盛り合わせ」中央はイチジク&クルミ入りパン・デピス(蜂蜜パン。フランス人はフォアグラを載せて食べる)。周りにアボカド&シュリンプ。サラミ。うずらの卵&イクラ。サーディンペースト詰め乾燥トマト。ホウズキなど(下)モッツアレラ&生ハムやサラミ、オリーブを刺した田舎パン

②前菜

アボカドとフレッシュ・サーモンのタルタル

③メイン

(上)サーモン&ビーツ(赤テンサイ)&温野菜&イクラ(下)サーモン&バジルソース&燻製サーモン
うずらのグリル&鳥カゴ・パイ。市販のパイ生地をボールを使って鳥カゴ風に(ボールのまま。あるいはボールから外して、中にアルミホイルやクッキングシートを詰めて、オーブンで焼く)。子どもとも楽しく作れる。市販のチキンを入れても、ちょっとだけ手作り風に演出できるかも?

④チーズ

⑤デザート

ブッシュ・ドゥ・ノエル

幼稚園&小学校の給食・X’mas メニュー

クリスマス・バカンスが始まる、1学期最後の日の給食は クリスマス メニュー。

料理は微妙に毎年違うけれど、前菜にはサーモンやホタテ。メインには鶏肉か七面鳥が使われ、デザートはブッシュ・ドゥ・ノエルというのが定番。

メインは毎年、鶏肉か七面鳥のグリルやクリーム煮&付け合わせの野菜やキノコ。このメインの前に前菜にサーモンやホタテ入りのサラダを食べる。
デザートの定番はブッシュ(丸太型)。この年はブッシュ型アイスケーキ。外側のメレンゲを切り分ける直前にバーナーを使い、炎で焦がす。子ども達もバーナー初体験にドキドキ♬

子どもとも一緒に楽しく作れる、簡単レシピ4点

①ツリー型パイ

市販のパイ生地2枚を用意。1枚目にバジルやトマトなど好みのソースを塗り、ピザ用チーズなどものせ、2枚目を重ねる。ツリー型に切ったら、捻っていき、オーブンで180〜200℃。20分(オーブンによる)。プチトマトなどを飾ってテーブルに。 同じ手順でチョコレートペーストなどを塗ればデザートにも。おしゃべりしながら、各自ちぎって食べていくのが楽しい、大人同士のパーティにも便利なレシピ。

切り落としたパイ生地にも好みのソースやチーズ、チョコなどを入れ、ミニクロワッサンに。翌日の朝食やおやつにも♬

②どんな肉料理とも合うソース
醤油を使用。でも、フランス人の猟師が鹿肉と一緒にくれたレシピ。鶏肉や豚肉、牛肉など、どんな肉とも合い、子どもはパンやご飯にもつけてモリモリ食べる、万能ソース。

ケチャップ&醤油&オリーブオイルを同量混ぜ、その半量のビネガー(ワインビネガーでもりんご酢や米酢でもOK)も混ぜる。好みでニンニクのすりおろしやタイムを加える。

③トリュフ・チョコレート

トリュフ・チョコレート

クリスマスの定番「トリュフ・チョコレート」はフランスが発祥のチョコレート菓子。チョコレート店などで売っているので、高級感もあるけれど、実は簡単。しかも材料も4つだけで作れます。

(材料)

ブラックチョコ200g・バター100g・グラニュー糖 スープスプーン1杯・無糖ココア

1)鍋にお湯をはり、それより小さな鍋かボールに小さくしたチョコとバターを入れ、中火にかけ湯煎する
2)木べらで滑らかになるまでかき混ぜ
3)グラニュー糖を加える
4)湯煎から外し、鍋やボールごと1時間、冷蔵庫で冷やす
5)スプーンですくって小さなボール状に丸め
6)たっぷりめにココアを置いた皿の上で転がす
7)1時間 冷蔵庫で冷やせば出来上がり

砂場のお団子づくりのように子ども達とも楽しめます。子ども向けにミルクチョコにしたり、また大人用にアルコールを効かせたり、抹茶にしたりとアレンジも多々。

④ミント・ビスケット

(材料)

ミントの葉15g・グラニュー糖50g・玉子1/2個・バター50g・小麦粉100g ・ベーキングパウダー6g

1)ミントの葉とグラニュー糖、玉子、バターをボールに入れ、ミキサーなどでしっかり混ぜる
2)小麦粉とベーキングパウダーを加え混ぜ
3)丸めて真ん中を押し、少し平らにし
4)180℃で15分

祐天寺りえ

祐天寺りえライター

1994年フランスのスキー場(メリベル)に移住。小学校勤務(給食、教室清掃、スクールバス添乗など)、執筆業、鍼灸&指圧&アロママッサージなどを生業とする3子(20&21&26歳)のシングルマザー。著書「フランスの田舎暮らしとおいしい子育て(小学館)」「食いしん坊の旅(パラダイム出版)」「フランスだったら産めると思った(原書房)」facebook.com/rie.yutenjiosaki

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