妊活で感じるプレッシャー、夫婦で乗り越えるためには?
妊活をしているのに、なかなか妊娠しない。そんな状況が続くと、焦りや不安から妊活にプレッシャーを感じるようになっていきます。今回は、そんな妊活のプレッシャーを乗り越える方法をご紹介します。
妊活1年未満は、不妊ではない
妊活しているのに妊娠しない、だからすぐに不妊というわけではありません。「不妊」とは、妊娠を望む健康な男女が避妊をしないで性交をしているにもかかわらず、一定期間妊娠しないものとされています。日本産科婦人科学会は、この「一定期間」を「1年というのが一般的である」と定義しています。
だから、妊活を始めて1年未満であれば不妊ではありません。もし、夫婦のどちらかが1年未満の妊活でプレッシャーを感じているのなら、不妊ではないと伝えプレッシャーを解消してあげましょう。
「子どもは?」と言う親や親戚とは距離を置いて
夫婦も望んでいる赤ちゃんでも、実の親や義両親、親戚から「子どもはまだ?」と言われてしまうとプレッシャーを強く感じてしまいますよね。そんな時は、周囲と距離を置くことも夫婦で話し合ってみましょう。妊活は夫婦で行うものです。ストレスを感じないようにする工夫も必要です。
生理が来てもプラス面を考える
妊活中は、生理が来ると「妊娠できなかったんだ……」とひどく落ち込んでしまうこともあります。ですが、落ち込んだりストレスを感じたりすることは妊活を続けることが辛くなる原因にもなってしまうので、生理が来たら「妊娠したらできないこと」を考えてみましょう。
例えば、
- パートナーと2人でお酒を飲めなくなる
- コーヒーなどカフェインの飲み物を飲めなくなる
- 激しい運動ができなくなる
- 旅行に行けなくなる
- 夜更かしできなくなる
- 好きなものを食べたいだけ食べられなくなる
- パートナーと自由にセックスできなくなる
妊娠することでできなくなることが、たくさんあります。妊娠することを目的とする妊活中は、生理が来るとショックではありますが、生理が来なかったことでこれまで通りにできることもある、と視点を切り換えてみましょう。
まずはパートナーとのセックスを楽しむ
妊活中は、パートナーとのセックスが義務的になってしまい、どちらか一方が妊活をやめたいと思ってしまうこともあります。男性はもともとの性機能的に、妊娠する確率を上げるために排卵日が近づくとセックスをしなければならないと考えると、そのプレッシャーにより射精ができなくなってしまうことがあります。また、女性も毎朝必ず基礎体温をつけたり、排卵日はいつか、生理が来てしまわないか、など妊活で多くのプレッシャーを感じてしまいがちです。妊活は、負担に感じず続けていくために、まずはお互いの気持ちを大切にし、妊娠、排卵、射精などに囚われすぎず自然にセックスを楽しみながら行いましょう。
不妊専門相談センターを利用する
厚生労働省では、不妊について相談できる機関として各都道府県に不妊専門相談センターを設置しています。ここでは、不妊に関する相談や心の悩みなどを相談することができます。また、診療機関ごとの不妊治療の実施状況などの情報提供も行っています。対応してくれるのは、医師や助産師等の専門家なので安心です。妊活のプレッシャーが大きくなってしまう前に、ぜひ利用してみましょう。
「不妊専門相談センター」https://www.mhlw.go.jp/content/11920000/000689250.pdf
妊活はプレッシャーを感じすぎないようにしよう
妊活中は、妊娠することばかりを考え始めると、どうしてもプレッシャーが大きくなってしまいます。まずは夫婦、パートナーとの生活やセックスを主軸にし、ストレスを感じない工夫や妊活をやめたいと思わないような考え方を取りつつ妊活を続けていきましょう。
※参考 日本産婦人科学会「不妊症」https://www.jsog.or.jp/modules/diseases/index.php?content_id=15