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Column コラム

産後、夫への愛情が日に日にアップ。そんな夫婦円満の秘訣って?【犬山紙子さんインタビュー後編】

2019.02.12

犬山紙子さんスペシャルインタビュー【後編】
夫への愛情が日に日にアップ。その夫婦円満の秘訣は?

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エッセイストの犬山紙子さんのインタビュー後編。(前編はこちら)

犬山さんが一家の大黒柱としてパワフルに働き、旦那さんである音楽プロデューサーで漫画家の劔樹人さんが兼業主夫として家庭を支える……。性格が違いすぎる二人が、穏やかな結婚生活を長く続けていくために実践していることや、夫婦円満の秘訣をうかがいました。

結婚生活を長く続けたい、そのための「心のケア」

——-ケンカをすることはありますか?

夫はまず怒らない人なので、ケンカが成り立たないんです。私たち性格が違いすぎるから。私は言葉が立つし、すごく攻撃的なタイプだけど、彼は愚痴は全く言わないし、何でも受け止めてしまうタイプ。
こういうパワーバランスは良くないんです。頭ではダメだとわかっていても、私が彼を追い詰めたり、理不尽に怒ってしまうこともある

だからそれを治すためにカウンセリングに通いました。プロに話を聞いてもらうことで、かなりよくなりましたね。彼にも私の治療のことで、カウンセリングに行ってもらって、その問題を夫婦で共有しました。彼も何でも自分のせいにしてしまうところを話してもらって、お互い克服してきていると思います。夫婦生活を長く続けていくためにも、離婚の要因になるような問題はできるかぎり取り除きたいんです。

カウンセリングは決して安いものではないけれど、その費用でずっと良い関係が保たれるなら、必要なお金だと思います。お互いのためにもなるし、私自身もイライラすることが少なくなりラクになったし……。
みなさん体のことだとすぐにお医者さんに頼るのに、心のことになると途端にプロを拒むんですよ。でもそれはもったいない。膨大な知識を持っている先生にアドバイスをもらった方がより良いと思っています

——-今でも旦那さんへの愛情が増していますか?

そうですね、年々好きになっています(笑)。
私は感情をそのまま表現するタイプなので、日々夫に私がどんなにあなたを愛しているかプレゼンしています。夫は黙って聞いて、「ありがとう」って言ってくれますね。彼も彼なりに、私が仕事に集中できるように、娘の面倒を積極的に見てくれたりして、そういう行動全てが私のことを大切にしてくれているという表れだと思っています。愛情表現は夫婦にとって大事な要素なので、恥ずかしいから言わないではなく、思ったら言う、にしています。

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夫が息抜きをしてくれたら、私もうれしい

——-夫婦円満の秘訣は?

やっぱりコミュニケーションが一番大事だと思います。娘を寝かしつける時に3人でたくさん話したり、娘が保育園に行っている時にふたりきりでランチすることも多い。それがちょっとしたデートにもなっているし……。私は仕事で家を空けることが多いから、3人でゆっくりできる時間があまりとれないことに罪悪感がある……。
だからこそ日々の暮らしの中で時間が許すかぎり、コミュニケーションをとるようにしています。そうすれば夫の小さな変化にも気づけるし。

夫は遠慮するけれど、もっと自分の時間を作って外で遊んでほしいって思っています。夫が息抜きしてくれたら、私もめちゃくちゃうれしい。あと常に尊敬の念を忘れないようにしていますね

——-犬山さんは児童虐待防止の活動をされているんですよね?

はい。以前から虐待や動物の殺処分には思うところがあったのですが、2018年3月に起こった5歳の女の子が両親からの虐待で亡くなった目黒区の事件を知った時に、傷ついて辛くて何もできない自分がふがいなかった。周りの人たちも激怒していたし、どうにかしたいと思った。何かできることがあるんじゃないかって。虐待した親に対して家で一人怒っているだけじゃ現状は何も変わらなくて。その怒りのパワーを、今辛い思いをしている子どもを守るためのエネルギーに変えたほうがいい。

虐待を受けている子どもは今も現在進行形で何万人もいます。年間100人以上の子どもが虐待で命を落としているんです。虐待のニュースに傷つき何かしたいと思っているたくさんの方の力を借りて国に訴えかけたい、そう思い「こどものいのちはこどものもの」を結成しました。

タレントの真鍋かをりさん、福田萌さん、ファンタジスタさくらださん、ミュージシャンの坂本美雨さんと一緒に活動しています。

第一弾の企画として児童虐待施設などの課題を解決するために、クラウドファンディング「Readyfor」で寄付を募る「こどもギフト」を行いました
見事目標の資金を達成することができ、今後第2弾、第3弾と企画をつなげていく予定です。

今後は、幼児虐待防止の活動はもちろんのこと、自分の子育てでリアルに感じたことなどを、世の中にどんどん発信していきたいと思っています。

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犬山紙子(いぬやま・かみこ)

1981年12月28日、大阪府生まれ。東北学院大学経済学部卒業後、仙台の出版社に就職。29歳の時、イラストエッセー本『負け美女』で作家デビュー。コメンテーターとして、『スッキリ』(日本テレビ)にも出演中。『私、子ども欲しいかもしれない。『妊娠・出産・育児の〝どうしよう〟をとことん考えてみました』(平凡社)ほか、著書多数。最新刊『アドバイスかと思ったら呪いだった。』(ポプラ社)も好評発売中。

写真〇村上未知、取材・文〇鈴木恵美