働くママのウェブマガジン

Column 絵本とボクと、ときどきパパ

はじめまして、アンヌです【Anneママの『絵本とボクと、ときどきパパ』】

2017.12.13

この連載は……
モデルのアンヌ(Anne)さんによる絵本紹介エッセイ。小学2年生の男の子ママでもあるアンヌさんは、出産をきっかけに絵本の世界に魅了され、いまでは息子さんだけでなく地域の読み聞かせ活動にも参加するほどの絵本好き。息子さんとの日々も綴ります。


はじめまして、今回から『Hanakoママ』に連載させていただくことになりましたアンヌです。

まずは自己紹介を簡単に。

小学2年生の男の子のママです。保育園には生後10ヶ月からお世話になりながら仕事を続けてきました。

子育て上手なママとはいえないけれど、絵本だけは読んで聞かせようという信念を軸にしてきて8年。要するに無類の絵本好きです。

それで、いよいよ息子が小学校に上るという時、これからもこの調子で学童利用して育児と仕事の両立を!というプランを立てましたが、子育てとはまったくもって思うようには行きませんね。

そこが面白いところですが、ともあれ、学童は断念しました。どうしても学童に行きたくないというウチの_子の強い主張を聞き流せず、私のほうは仕事を調整しつつの活動となって今に至っています。

現在は、引き続き息子への読み聞かせに加えて、地域での読み聞かせ活動も積極的に行っており、数え切れないほどの素敵な絵本たちと巡り合っています。このブログでは日々私の心を揺さぶってくれる絵本のご紹介を、子育てエピソードに加えながらご紹介したいと思います。

兎にも角にも、ここに至るまでの子育ては紆余曲折、一喜一憂、五里霧中、喜怒哀楽、無二無三、右往左往、多事多難、感慨無量、喜色満面……。語彙が乏しいはずの私なのに、次々四字熟語が浮かぶぐらいたくさんのことがありました。残った感情は、息子がかわいい。もう、それだけです。

どうぞよろしくお願いします。

ムーミンの映画、息子の反応は意外にも!?

というわけで、今回はクリスマスに関係する絵本をいくつか。

と、その前に、先日息子を連れて映画『ムーミン谷とウィンターワンダーランド』を観てきました。お馴染みのムーミンですが、いわゆるCGアニメでもなければクレイアニメでもなく、パペットアニメというジャンルらしく、要は布を切り貼りしてお裁縫の要領で作られたキャラクターをストップモーションで撮影したものでした。

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でも、物語は淡々と進むし、ドラマチックな描写やエキサイティングな「ピカピカ・ドッカーン」みたいなシーンもないし、これ、ウチの子、もつかな~、きっと早々に退屈して帰ると言い出すだろうな~。そう思って、途中で出る覚悟をしていました。

ところが、少し経っても大人しく座っている。しばらく経っても黙って観ている。終盤に差し掛かっても身じろぎひとつしない。好きな『ポケモン~』や『モアナ~』でもモゾモゾバタバタ、喉が渇いただの、ハイチューくれだの落ち着かなかったのに、はてな。うちの子にしては体調を疑うほど大人しく鑑賞して、落ち着いた様子で映画館を出たわけです。

「いつも観ている映画とはだいぶ違う感じだったね」と私が声をかけると、「うん。感動する話とかはなかったけど、なんか、いい。なんか、かわいい。(キャラクターを)布とかで作っていて面白い。」などなど、どうやら工作感覚で、密かに、相当、楽しんでいたようでした。

クリスマスを迎える意味をやさしく伝えてくれる、宗教色ゼロの物語。手作り感満載のほっこりした作品でした。私も、満足!

クリスマスに読み聞かせしたいおすすめ絵本

さて絵本の方ですが、クリスマスに関する絵本って本当にたくさんありますね。ムーミンを観て、クリスマスとは、他人を思いやる心を再確認する時だなあ、という思いが心に残ったので、贈り物に関する作品3冊をご紹介します。

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『賢者のおくりもの』(オー・ヘンリー原作、いもとようこ文絵 金の星社)
この名作、この感動作、私は読み聞かせながら声を詰まらせてしまいます。大切な人のためを思う、最高の思いやりが伝わるプレゼント交換の物語です。

絵が、いもとようこさんなので名作とはいえ親しみやすい作品に仕上がっています。

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『クリスマスの森』(ルイーズ・ファラオ文、ロジャー・デュボアザン絵 福音館書店)
サンタさんが子どもたちにおくりものを届けるはずが、休憩途中でうっかりうたた寝してしまいます。それを見た動物たちはお互い声を掛け合い、協力しあってサンタさんのお手伝いをするという物語。

小さめの絵本で控えめな色使いですが、動物たちがプレゼントを持って散り散りに去っていく美しいシーンには、子どもも思わず「わぁー」と声を漏らすでしょう。傑作絵本の一冊です。

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『教会ねずみとのんきなねこのメリークリスマス!』(グレアム・オークリー作・絵 徳間書店)
これはウチの子が何度も読んでくれと本棚から引っ張り出していた『教会ねずみとのんきなねこ』の続編です。

教会で仲良く暮らす猫とねずみの一団はクリスマスに盛大なパーティーを催したいと企画します。けれども資金がありません。あの手この手でお金集めをしますが、それでもうまくいかないというころに、すてきなプレゼントが届くというお話。全体的にとても愉快でワクワクする語りなのと、絵が緻密で素晴らしいです。

3冊とも読んで聞かせるなら5歳ぐらいからでしょうか。

というわけで、これからどうぞよろしくお願いいたします。

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Anne (アンヌ)

モデル・絵本ソムリエ。1971年東京生まれ。14歳で渡仏、パリ第8大学映画科卒。 国内外のショーやファッション誌を多数経験。映画、エッセイ、旅、ワインなどのコラム等の執筆も手がける。 出産を期に子供の発育と絵本の読み聞かせに関心を持ち、地域での読み聞かせボランティアとしても活動中。 6歳までに息子に読んで聞かせた本は793冊1202話。 現在所持する絵本も約1000冊という無類の絵本好き。