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Column 絵本とボクと、ときどきパパ

こんな時だからできること。

2020.03.25

この連載は……
モデルのアンヌ(Anne)さんによる絵本紹介エッセイ。小学4年生の男の子ママでもあるアンヌさんは、出産をきっかけに絵本の世界に魅了され、いまでは息子さんだけでなく地域の読み聞かせ活動にも参加するほどの絵本好き。息子さんとの日々も綴ります。


息子の学校が休校になり2週間以上経ちました。休校当初は、周囲も私も混乱状態。子どもの勉強は? 遊びは? 親の仕事は?
子どもだけで留守番ができるような年齢だとしても、何日も続けば様々なことが気がかりです。怠慢な生活になりはしないかとか、地震が来た場合はどうしようとか、犯罪に巻き込まれはしないだろうかとか、そもそも宿題を一人でコツコツこなす子は一体どれほどいるのだろうかとか。じゃあ、在宅勤務が可能ならそうしようということになりますが、子どもが近くでワサワサ動く中、仕事に集中できる器用な親はどれほどいるのかも疑問です。長期戦になれば学習サイトを活用して勉強することも視野に、というような話も耳にしますが、その件だってそもそも、全ての子どもがパソコンにアクセスできる環境にいるとは言えないでしょう。一体どうなってしまうの? そんな話で持ちきりです。
でも心配ばかりしてられません。

そんな矢先、休校をきっかけに、砂場遊びに没頭したという4年生の記事を小学生新聞に見つけました。お友達と竪穴式住居を造り、さらには畑や橋なども周りに加えたそうです。ちょっとしたジオラマですね。記事には、高学年になってからの本気の砂遊びは大人の想像を超える豊かなものになっていましたというお母様のコメントも。こんな時だからこそできること。素敵だなと思いました。

さあ、こうなったらウチの子も普段できない、何か独創的なことをしてもらいたい。でも何ができるだろう。半ば焦燥感にかられるようにして、辺りを見回したり、家の中を歩き回ったりしてあれこれ考えてみました。でも簡単には閃きません!
ところが息子の方は、私が頭をひねっていようとお構いなしで、なにやら楽しそうに取り組んでいます。
そうね、なにもわざわざ特別なことをさせようとしなくても良いのかも。いつもの趣味の時間に没頭するだけで十分だと、ひとまず様子を見ることにしました。
ダンボール工作、読書、邦楽鑑賞(ついでに歌う)、料理、映画鑑賞。それに、もちろん今時の小学生です。ゲームやユーチューブや『コロコロコミック』に手が伸びるのも仕方がありません。ウチでは宿題と階段のお掃除を済ませたら、少し長めにやっていても目くじらを立てないことにしました。運動不足もやや気になりますが、お友達とバトミントンやランニングなどで、なんだかんだ少しは解消できてるようです。

そこで私は、やっぱりこんな時だからこその本選びをします。
子どもたちは否が応でも、連日コロナの話題を耳にするわけです。どうせならウィルスのことでもより良く知ってもらいましょう。「正しく恐れる」ための知識は必要ですもの。

Anneママの『絵本とボクと、ときどきパパ』

というわけでひとまず、お馴染み人気科学漫画シリーズの『ウィルスのサバイバル』(1、2/朝日新聞出版)を購入してみました。最近はすっかり本棚の奥に追いやられていた我が家のサバイバルシリーズ。もはや卒業したかと思っていたら、まだまだ、まだまだ!ものすごく喜んで、即座に読みきってくれました。久しぶりに新作を読んでみると、やっぱり話が面白いとのこと。どうやら登場人物が優等生すぎないところも、他の学習漫画と比べて好きな点だそうです。ついでに『ビジュアル パンデミック・マップ/伝染病の起源、拡大、根絶の歴史』(日経ナショナルジェオグラフック社)も買ってみました。これもなかなか面白い。『マップ』というだけあって地図が豊富なので、細かい文章はさておき、高学年なら眺めるだけでも楽しめそうです。それに衝撃的な写真は一切ないので子どもが目にしても安心です。親子でぜひ。

さて。ウィルスに勝つための絵本です。
『じゃぶじゃぶじゃぐちくん』(新井洋行:さく/講談社)

Anneママの『絵本とボクと、ときどきパパ』

『れいぞうこ』などでおなじみの作者による、幼児向けの作品です。主人公が蛇口だなんて、とてもユニークだなと思いました。汚れたものや口にするものを、ちゃんときれいにじゃぶじゃぶ洗っていきます。小さいお子さんも手洗いが楽しくなるでしょう。

次はうがいです。でも、子どもが上手にうがいができるようになるまでは、ちょっと慣れが必要ですよね。そんな時のために繰り返しうがいがしたくなる『うかいのうがい』(さくらせかい/ブロンズ新社)

Anneママの『絵本とボクと、ときどきパパ』

「ウ」という鳥5羽と飼い主のハンさんのお話です。小舟に乗ってがらがらがらがらとみんなでうがいをしていると、魚たちが集まってきて…。ちなみに「うがい」という言葉は「鵜飼い」からきているそうですよ。

『感染症キャラクター図鑑』(岡田晴恵:監修/日本図書センター)

Anneママの『絵本とボクと、ときどきパパ』

感染症を起こす目に見えないウィルスや細菌を、親しみやすいゆるキャラで描いていて、思わず飛びつきたくなる図鑑です。総ルビの解説はとても丁寧で読みやすく、低~中学年向き。何に対してどう気をつければ良いのか、という基礎的なことを知るだけでも有効でしょうし、子どもたちの漠然とした不安の解消になるのではないでしょうか。
(Anne)

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Anne (アンヌ)

モデル・絵本ソムリエ。1971年東京生まれ。14歳で渡仏、パリ第8大学映画科卒。 国内外のショーやファッション誌を多数経験。映画、エッセイ、旅、ワインなどのコラム等の執筆も手がける。 出産を期に子供の発育と絵本の読み聞かせに関心を持ち、地域での読み聞かせボランティアとしても活動中。 6歳までに息子に読んで聞かせた本は793冊1202話。 現在所持する絵本も約1000冊という無類の絵本好き。

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Anne (あんぬ)モデル・絵本ソムリエ

1971年東京生まれ。14歳で渡仏、パリ第8大学映画科卒。 国内外のショーやファッション誌を多数経験。映画、エッセイ、旅、ワインなどのコラム等の執筆も手がける。 出産を期に子供の発育と絵本の読み聞かせに関心を持ち、地域での読み聞かせボランティアとしても活動中。 6歳までに息子に読んで聞かせた本は793冊1202話。 現在所持する絵本も約1000冊という無類の絵本好き。

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