連載:オ イッチ ニー 0・1・2 歳向け 一瞬で加害者に。自転車送迎で気をつけたい危険な場所3つ
ヒヤリ体験していない!? 自転車通園路のキケン再チェック!
全国的には減少傾向の自転車事故だけど都内では増加。特に30~40歳代の事故割合が高くなっているというから要注意。
「時間帯では朝8~10時、夕方16~18時に多く、まさに保育園ママ&パパの送迎時間にあたります。登降園の途中にヒヤリとするような危ない場所はないか、左側走行、歩行者優先など当たり前のことを守れているか、もう一度見直してみましょう。『あの道、少し怖いけど、パパはどう走っている?』など、夫婦で確認しあうことも大事」と、自転車ジャーナリストの遠藤まさ子さん。
通園路は約6年間通る道だから、子どもも自然に覚えるもの。下記はよくある危険な場所。正しい走行を身につけて、いいお手本になって!
交差点はゆっくり徐行進入
横断歩道は歩行者優先。飛び出し、斜め走行は事故のもと
交通事故の7割は交差点で起きている。自転車は法律では軽車両。横断歩道を渡る場合も歩行者の感覚ではなく、車と同様に徐行進入(すぐ止まれる速さ)を。
「信号が青になるとすぐ飛び出したり、幅広の横断歩道を斜めに走行するくせがついている人もいるようです。一瞬で加害者になることもあるので注意して」
信号のない道の右折に注意
ショートカットで斜め右折するのはやめよう
自転車は右折時に事故になりやすく、特にT字路は注意。「自転車には方向指示器がないので直進したいのか、右に曲がりたいのか、車の運転手にはわかりません。
右折地点(イラストの○位置)まで進み、一時停止・安全確認して横断するのが正しい方法。手前から斜め右折すると対向車と正面衝突も。自転車同士の事故も多いケースです」
住宅街に“死角”あり
狭い路地でも左側走行、交差点は徐行進入
住宅街の路地は油断しやすい場所。狭い道だから左側を走らなくても大丈夫、小さな交差点だから速度を落とす必要はないと考えるのはダメ。
「住宅街はブロック塀などが死角を作ります。左走行同士であれば事前に見えるのでお互い止まることもできますが、一方が右寄りを走ってしまうと死角に入って衝突も。
一時停止の標識があれば、車と同様に必ず止まることも必要です」
【CHECK!】タイヤの空気不足でブレーキも効きにくくなる!
「タイヤの空気が不足しているとブレーキをかけたときの停止位置が30前後進むというデータも(自転車の安全促進委員会調べ)。
空気はこまめに入れて、年に1回はプロの点検を受けてチャイルドシートがきちんと付いているかなどの確認を!」
自転車ジャーナリスト。3人の母親( 2歳、8歳、12歳)としての目線を生かし、雑誌、テレビ等で活躍。「冬はひざ掛けなどがタイヤに巻き付く事故も。風にあおられるものは使わないで」
(Hanakoママ59号より)