
連載:オ イッチ ニー 0・1・2 歳向け 保育園、ヤダ! 登園前のイヤイヤに効き目のある声かけは?
イヤイヤ期を受け止めるヒント・その2

いわゆる“イヤイヤ期”の兆しが見えてくるのは、1歳を過ぎて何でも自分でやってみたいという欲求が出るころから。まだ自分の思いを言葉で表現できなくて、「ノー」の気持ちがイヤイヤと首をふる態度に出ます。
2歳のピーク時には、ママもうんざりすることが多いと思いますが、「イヤイヤ」を困った“反抗”ととらえず、我が子の“主張”と受け止めると見方が変わるかもしれません。
とはいえ、忙しい登園前に「いやだ!」となると、ママもイラッとしてしまいがち。
どんな声掛けをすれば、ニコニコ登園できるのか。幼児教育がご専門の寺田清美さんにヒントをうかがいました。
「ウンチ、いやだ」の場合
ご褒美シールでその気に
たとえば、“ウンチくんボード”を用意し、ウンチのオムツ替えをしたら、ご褒美シールを1枚貼るなどの楽しみを作ってみましょう。「いいウンチ、出たね。よかった、よかった」と、喜びを伝えることも大事です。ウンチを出すとスッキリして気持ちいいということを繰り返し伝えると、トイレトレーニングもスムーズになるでしょう。
「歯磨き、いやだ」の場合
擬人化とほめほめ作戦で
3歳ごろまでは虚構と現実の区別がついていないので、擬人化が有効です。かわいい鏡や好きなぬいぐるみなどを活用し、「鏡よ、鏡さん、歯磨きする◯◯ちゃんを見てちょうだい」「大きなお口だね。クマちゃんがほめているよ」など、その気にさせるシチュエーションづくりを。ほめることの効果も大きいので、ほめほめ作戦を心がけましょう。
「保育園、いやだ」の場合
期待感を持てる誘い方を
保育園のクラスボードや連絡ノートには、毎日、どんな遊びをしたかの記述があります。それをチェックしておき、「昨日のパンダ公園、楽しかったね。今日も大好きなお友達と行けるかな」などと、期待感を持てるような誘い方をしてみましょう。食いしん坊の子なら、「今日のおやつはプリンだよ。いいなぁ、ママも行きたいな」も効き目がありそう。
都内の公立保育園に約30年勤務し、保育士、副園長を務めた後、東京成徳短期大学幼児教育科教授に。『新米ママとパパのための赤ちゃんの気持ちがわかる本』(中経の文庫)ほか、著書多数。
イヤイヤ期を受け止めるヒント・その1はこちらから
(Hanakoママ38号より)