連載:サン シー ゴー 3・4・5 歳向け あなたの知らない、睡眠のハナシ
寝る子は育つって本当? 子どもの睡眠に詳しい北村真吾先生に聞きました。
「脳や体が急速に育つ幼児期に睡眠不足が続くとさまざまな悪影響が。肥満や記憶力・集中力の低下、攻撃性やうつ病のリスクも高まります」
けれど、眠くないのに無理に寝かそうとすると〝ベッドに行っても眠れない〞というイメージが子どもにインプットされてしまい逆効果。
「よい眠りのためには、部屋を暗くし静かな環境を作ること。蛍光灯のような青系の光は眠気を誘うメラトニンの分泌を止めてしまうので、夜使うならオレンジ系の光を」。
忙しいママも、たまには子どもといっしょに早めの就寝がおすすめです。
眠りのあれこれ、先生にうかがいました!
Q 3・4・5 歳の子どもに最適な睡眠時間は?
A 1日10~13時間
それより長すぎても短すぎても健康にはマイナス。ただし、個人差があるので一律〇時間と決めつけず、10~13時間の範囲で、子どもの様子を見て決めましょう。
寝る時間、起きる時間も、あまりきっちり決め過ぎるとプレッシャーになり、かえって眠れなくなります。
Q 現代の子どもの睡眠時間、足りているの?
A 足りていません。
ここ100年で睡眠時間は75分減り、ここ20年で遅寝の子も増え、ピーク時の2000年には3 歳時の半数以上が22時以降に就寝。
2006年から始まった「早寝早起き朝ごはん」運動のおかげで改善していますが、それでも推奨睡眠時間の10~13時間を満たしていません。
[教えてくれた人]北村真吾さん
国立研究開発法人国立精神・神経医療センター 精神研究保健所 精神生理研究部 臨床病態生理研究室室長。睡眠のことなら何でも知っている頼りになる先生!
国立研究開発法人国立精神・神経医療センター 精神研究保健所 精神生理研究部 臨床病態生理研究室室長。睡眠のことなら何でも知っている頼りになる先生!
編集〇石井栄子
(Hanakoママ45号より)
(Hanakoママ45号より)