連載:サン シー ゴー 3・4・5 歳向け 雨の日は親子で実験! 手軽にできる「ぶどうジュースの変身マジック」
台所で気軽に実験 科学の芽を育てよう・1
子どもの“なぜなぜ攻撃”に困ってしまうこともあるママは多いのでは?
でも「そういうときこそ科学の芽を育てるチャンス」と筑波大学の尾嶋好美先生。
「ママが日常的にやっている料理って実は科学実験と似ています。片栗粉を使ってとろみを出す、油と酢と卵を混ぜてマヨネーズを作る、これらはまさに、科学そのもの」
なぜとろみが出るの? どうしてお酢と油が混ざるの? 「不思議だな」と思うことこそが科学の芽。
「インターネットで調べれば答えは簡単に出るけれど、自分で手を動かして試行錯誤しながら答えを導くことが大事。それは子ども達がこれから生きていく力にもつながるはずです」。
ムクムクと好奇心がわいてきたら、先生おススメの、親子でできる超簡単な実験にレッツトライ!
ふしぎな粉でぶどうジュースが変身!
[用意するもの] ぶどうジュース/重曹/クエン酸
【実験の手順】
1.コップにぶどうジュース大さじ1 と水大さじ4 を入れます。
2.ふしぎな粉1(小さじ1/2)を入れると、色が青紫に変わります。
3.さらにふしぎな粉2(小さじ1/2)を加えると、しゅわしゅわと泡が!
【たねあかし】
ふしぎな粉1 の正体は、重曹(炭酸水素ナトリウム)。ぶどうに含まれるアントシアニンという色素は、酸性で赤紫、中性で紫、アルカリ性で青紫に変化します。酸性のぶどうジュースが、重曹を加えることでアルカリ性になり、色が青紫に変わったのです。
ふしぎな粉2 の正体は、クエン酸。先に入れた重曹と反応し、炭酸ガス(二酸化炭素)が発生し、しゅわしゅわと泡が立つのです。
また、クエン酸によって酸性にもどるので、色ももとの赤紫に変わります。
いかがでしたか? 雨の日など、お家で過ごすときには手軽な「科学実験」。ぜひ試してみてください!
次回は、プチトマトを使った実験をご紹介します!
[ 教えてくれた人 ] 尾嶋好美さん
筑波大学社会連携課GFESTコーディネータ。中1 男小6 女の母。著書『「食べられる」科学実験セレクション』(ソフトバンククリエイティブ社)等。
筑波大学社会連携課GFESTコーディネータ。中1 男小6 女の母。著書『「食べられる」科学実験セレクション』(ソフトバンククリエイティブ社)等。
モデル〇堀野うりちゃん(6歳)堀野いとちゃん(4歳) 写真〇戸井田夏子 編集・文〇石井栄子
(Hanakoママ56号より)
(Hanakoママ56号より)