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アメリカ人パパの「鬼滅」悩み

連載:ボビーのよかよか子育て日記 アメリカ人パパの「鬼滅」悩み

日本が大好きで福岡に移住して14年。TVリポーター、料理家として活躍する、ボビー・ジュードさんの子育て日記です。子どもを通じて感じる、日米の子育て比較論、のびのびとした福岡での暮らし、英語と日本語、どちらで育てるか? など、ボビーさんが感じたいろいろな話題を展開します。ぜひお楽しみに!


海外でもその名が知られている 大ブームの「鬼滅の刃」。

皆さん、見よると? ママパパでいらっしゃるみんな、子供と一緒に見よると? 何歳から見てていいのかな? 最近、うちにも鬼滅ブームがやってきて、どうやろうと悩みよる……。

先日、家に帰った時の話。5歳の娘のあみとるいが緑色の折り紙を口にくわえて、リビングで遊んでいた。

「え!何しているの?」と聞いたら、

「これはねずこの竹だよ! ねずこごっこしているよ!」と娘が答えた。

「あ、あれだ!『鬼滅の刃』でしょう?」て言ったら、

娘二人が変な目で私を見て、

「何それ?違う、違う!『鬼滅の刃』じゃなくて、『秘密の八重歯』だよ!」と。(爆笑)

どうやら、幼稚園ではグラウンド遊びの時間はみんな「鬼滅」ごっこしているようですが、ねずこが自分のとんがった鬼の牙、竹をくわえて人に隠している事が理由で「秘密の八重歯」というのだって。しっかりと筋の通る理屈ができてる。

しかも、「いや、確かに『鬼滅』だと思うよ」と言い聞かせようとしても、

「お父さんはみてないからわからないよ。誰々君が見てるけん、誰々君に教えてもらったよ!『秘密の八重歯』だよ、絶対に!」って。(笑)
見てないから説得力のないパパ、5歳の誰々君に敵わなかったのです。 

でも、あんだけ流行っとーし、仕事上(情報番組などでも)最近「鬼滅」の話が多いから、見た方がいいかなと思い、子供に聞きました。「鬼滅、見たい?」

すると、二人とも「興味はあるけど、多分怖すぎだね。やめとく」って。

みんなが見てるのに自分たちには怖すぎだろうと自己判断ができる娘、誇りに思っているばい。けど、それで考え始めた。例えば、「見たい」と言われたら、何をすべきなのか? 

「鬼滅」に限らず、暴力のシーンや、血や死体がリアルに描かれている作品、殺人事件、惨殺などの場面を含む作品たくさんありますよね。

元々映画とドラマが大好きな私で、中でもホラー、ゾンビ、歌劇的なバイオレンスを演出するタランティーノ監督の作品などが大好きです。自分が子供の時に、みんなが面白いと言っているのに「まだ小さすぎ」と言われる事が悔しい記憶が残っているよね。

アメリカでは、バイオレンスだけではなく、性的なコンテンツが入っているかどうかや言葉の汚さ(いわゆるf-wordや放送禁止の言葉)の基準で、子供にはダメって親が決めることが多か。子供には聞かせたくないや見せたくない内容は、まず自分の中で、なぜ見せたくないのかと、その理由をはっきり把握しておきたいなと思う。

汚い言葉などに関しては、アメリカ人として真似しないで欲しい喋り方をするような物を見せたくないというのがあるけど、バイオレンスに関しては、子供がバイオレントなエンタメを見たら、それを真似して、人を傷つけたくなるとは思ってなかばってん。

怖くなるほど衝撃的すぎて、例えば子供が悪夢を見るようになるとか、うまく寝れなくなるとか、いくらフィクションだからといっても、子供にとってリアルに考えちゃうよね。

るいが鬼滅の話の内容を幼稚園のお友達から聞いただけで「なんで炭治郎の家族が殺されたの?」「家族が実際に殺されることってありえる?」と気になって、すぐ現実に結びつけた。だから、子供にはまだ理解し難い内容や、不安にさせるような内容は避けたいなと思う。

ばってん世の中の子供、みんなが「鬼滅」を見ているかのように思える今、例えば「見たい」と言われたら、自分たちだけが見てないと可哀想じゃないかな? と思ったりもするよね。同級生についていけなかったり、知らなすぎで仲間外れされたりしないのかなと?

実は以前も、家の中をできるだけ英語だけの環境にしようとしていることにより、同じような悩みをした事がある。英語のテレビしか見ないとなると、同い年の女の子達に大人気のプリキュアを見てないことになるよね。プリキュアを知らないとその分、友達が作りにくなるかな? その分、一般の日本の子供とは違うって事になるのかな?

何を優先すればいいのかな? 皆さんはどうですか? 親として、どういう風に決めているんですか? 何が正解なのか、自分はどう思っているのかまだまだ見えてないけど、とにかくこの頃はこういった悩みに全集中。(笑)

いつものことですが、皆さんのご意見を聞かせてもらえたら、嬉しいです。公式インスタでお待ちしています。

そいぎ、see you next time…

ボビー・ジュード

ボビー・ジュードタレント・料理家

1983年アメリカ生まれ。22歳で来日。日本語や日本文化、和食にハマり、福岡や佐賀を中心にレポーターやラジオDJ、モデル、役者として活動。特技の料理も生かして「ボビー’Sキッチン」のコーナーをサガテレビにて放送中。instagram.com/bobbyjudo

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