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アメリカの不審者教育の進化

連載:ボビーのよかよか子育て日記 アメリカの不審者教育の進化

皆さんこんにちは! 2021年もあっという間に半分も過ぎ去ったね。
気がつけば夏本番が近いし、気がつけば子供も大きく成長している……。

さて、前回大きくなった娘二人を守るための教育について、最近は色々考えているとお話ししたんですが、
自分が小さい頃、アメリカで教わったSTRANGER DANGERという「不審者に注意」の教育を思い出しました。

調べてみたところ、30年前と比べてその教えが大分変わってきてるようです。

自分が小さい頃のアメリカでは「知らない人はとりあえず疑いましょう!」というメッセージがとても強くて、誘拐はなぜかとても身近な恐怖に感じていた。

私と同じ世代のアメリカのお笑い芸人もよくネタにするぐらい誘拐対策が強調されていた。

「小さい時は、親と先生が『誘拐、誘拐』って言い過ぎたんじゃない? いつか必ず誘拐されると思って、待っていたもん!」

とにかく、知らない人と話さない事、何ももらわない事、知らない人の車や家に絶対に入らない事と言われ、渡る世間は鬼ばかりって感じでした!(笑)

その教育の影響で、自分は今でも全く赤の他人からは物をもらっちゃダメという感覚が根付いています。

子供が2歳の頃、ある公園で遊んでいる間、会ったことのないおじさんから「子供に」と言われ、お菓子類が色々入っている買い物袋をもらいました。

中身を見たら、本当に自分の家から余った物をなんでんかんでん拾って集めてくれた感じで、ちゃんとラッピングされたものもあれば、ちょっと食べかけかな? 日にちがどれぐらい経ってるのかな? と思うような物も。

絶対に優しい人だろう、大丈夫だろうと思いながらも、万が一と思ってどうしても子供に「食べていいよ」と言えなかった。家に帰ってから処分してしまったけど、とても申し訳ない気持ちでした。

本当は、バランス良く周りの人と楽しく接して、知らない人とも友達になれるように育てたいなと思います。

そこで、最近のアメリカの『悪い人対策』なんですが、教育の仕方が少し見直されているようです。

見知らぬ人 イコール 不審者 という教えよりも、初めての人だけではなく、全ての人の行為を判断できる能力を育て、そして自分の勘を大切にするという教育が今進められています。

なぜ変わったかというと(「誘拐されるぞ」と言われ続け、トラウマをウケた世代がいる事も理由の一つかもけど)、子供にしてはいけない行為をする悪い人のほとんどが見知らぬ人ではなく、身内だからなんです。親戚、先生、知り合い、そして未成年同士のトラブルも多いようです。

知らない人ばっかりを意識しても、優しい「知らない人」を追い払ってしまうし、知っている人だからと言って必ず信頼できることはないんですね。

なので、まず人の行為を判断する能力ですが、娘たちに「親に内緒ね」とか「誰にも言わないでね」と言う人は怪しいぞ! と教えています。

「内緒、内緒」という人は ばれたら怒られると思っているから。自分が悪いことやっているって分かってるからそう言うんだ。と、子供にとてもわかりやすく説明できると思います。

そして「自分の勘を大切に」と言うのは、とにかく「気持ち悪い」「怪しい」「ダメなことでしょう?」と本人が感じたらすぐ、はっきりNOと声を上げて、信頼できる大人に話しなさいと言う教育も進めています。

いざとなった時、子供が親となんでも話せる関係づくりも大事ですので、親は常に子供の味方であることを普段から子供に見せておかないと、と改めて感じます。だって万が一、子供に何かあった時、子供自身に罪悪感があったら、自分がダメなことをした気持ちになりやすいし、その気持ちを悪用し、口止めしようとする奴もいるよね。

なので、我が家では子供が実際にやらかした時、お皿を割った時とか、物を壊したり、学校でトラブル起こしたりとか、そのタイミングこそは「親がいつも味方だ!」と証明するチャンスです。

具体的な例をあげると、先日、お母さんがいつも「触らないで」と言う植木に娘がぶっつかって、枝を折った話があります。自分がたまたまその場面を見てたので、娘に「隠さずにお母さんに言ったがいいよ! 素直に言ったら、お母さんが絶対許すけん!」と促した。それを経験した娘が、数日後、もう一人の娘と全く同じアドバイスをしている会話を聞こえちゃった。

親は怒りすぎず、許す存在であることを分かってもらい、何があっても親の愛を失うことはないと知らせておくこともとても大切な対策だなと思います。

みんなさんはどう思われますか? とても難しいトピックスだと思いますが、何よりも子供と話すことが大事ですよね。

そいぎ、See you next time….


ボビー・ジュード

ボビー・ジュードタレント・料理家

1983年アメリカ生まれ。22歳で来日。日本語や日本文化、和食にハマり、福岡や佐賀を中心にレポーターやラジオDJ、モデル、役者として活動。特技の料理も生かして「ボビー’Sキッチン」のコーナーをサガテレビにて放送中。instagram.com/bobbyjudo

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