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周りの視線

連載:ボビーのよかよか子育て日記 周りの視線

 子育てのどこが大変かというと、常に周りに『子育てが大好きだ』とアピールしないといけないことなんだ。「子育て、クソむずい!」って絶対言っちゃだめな雰囲気ってなんなんだ? それが本当なのにね。子育てって 体力的に疲れるし、汚れるし、余裕がなくなるし、いかれてしまうぐらいの時もあるのに『子育てが楽しい』『親になって最高』って人に言わないかん。

親ってみんな「この子たちが居ない生活なんて、想像ができない」って言うでしょう? そんなわけないやん! 親たるものはそれが想像ができるはずよ。俺だって、子供がいない生活を想像する事が趣味だ。どんな人生送れているんだろう? って。で、その想像がとんでもない夢のような 例えばメジャーリーガーになっているとかのファンタジーでもないよ! 板チョコ一枚を一人で完食して、好きなテレビを見て、邪魔されずにゆっくりと……便所を使うとか。
それだけで幸せになれそう。

以上がアメリカ人の芸人さん Louis CKのネタを日本語に意訳したものです。なかなか強烈でブラックジョークだよね。でも……ちょっと分かるんじゃない?(笑)

今日は、親自身が親でいる大変さをちゃんと認めることについて、お話ししたい!

最近、仕事関係で子育て中のお母さんの悩みを取材する機会があって、親のストレスって本当に精神的に大変だなと改めて思いました。とても共感しやすい悩みもたくさんありましたが、アメリカ人として少し驚くのもありました! それが多くのお母さんが悩んでいた『周りの視線』にまつわる悩み!

「周りからはどう思われているかな?」が多かったです!  子供の物で家が散らかっている様子が人に見られたとか、子供と一緒に買い物する時の子供のかんしゃくが人に迷惑とか。とにかく「視線を感じる」や「どう思われるのか」などのようなフレーズがたくさん使われていた。

アメリカでももちろん自分のがお利口さんだと人に思われたいですし、子供の行動で恥をかくこともたくさんあるばい! ただ、アメリカ人はそもそも そこまで人目を気にしない国民性があり、自分が優先というか、自分さえ良ければ、それでいい的なところがありますよね。

正直、周りの人に気を遣う日本に見習える事がたくさんあると思うし、アメリカの自分 Firstというスタイルはあまり好きじゃなかばってん。

子育てにおける「周りの視線」というのは、確かに日本人は気にしすぎと思う。

特に感じるのは、あの芸人さんが言ったように、子育てが毎日幸せなパラダイスというイメージは捨てていいし、子育てがどんだけ大変ということをもっとオープンに話すべきだし、子育ての大変さを自分たちでもっと認めてもいいと思います。

だって、募集していた悩みの一つに「買い物中に子供が泣き叫ぶと周りの視線が」ってありましたよね。でも自分が思ったのは、周りの人の中にきっと現役親もしくは親を経験してきている人もたくさんいる! その場面を見て子供がいない人は「ダメな親」と思うかもしれないけど、それよりも多くの人は、その親の立場をよーく分かって、むしろ親の見方という目線で「大変だな!」と思っているはず。

その芸人さんが言うには、外出先で子供にキレる親を見た場合、子供がいない人が見たら、 「キレすぎ! ひどい!」と思うかもしれないけど、子育てを経験している人が思うのは大抵「あのガキは一体何をして親をそうさせたんだろう」と(笑)。

またまたおおげさに言っているけど、本当に 周りにどう思われることを気にする事と、自分が親として罪悪感を覚える事も、もう少し子育ての大変さを認めた上で、もう少し自分たちを許せたら、少し楽になるんじゃないかな?

部屋が散らかったままだろうが、子供が人前で行儀が悪かっただろうが、それがいつもじゃないし、周りにどう思われても、あなたは普段から一所懸命子供のためにやっていることに違いないし、どう見られてもそれは変わらん。

自分が言うのはあれかもしれませんが、周りを気にせず、自分と自分の家族さえ良ければ、それで良いんだと少しでもアメリカ人みたいになってみてもいいかもしれないね。

そいぎ、See you next time…

ボビー・ジュード

ボビー・ジュードタレント・料理家

1983年アメリカ生まれ。22歳で来日。日本語や日本文化、和食にハマり、福岡や佐賀を中心にレポーターやラジオDJ、モデル、役者として活動。特技の料理も生かして「ボビー’Sキッチン」のコーナーをサガテレビにて放送中。instagram.com/bobbyjudo

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