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SNSの中で知らない人と出会う子どもたち。

連載:子どもとネットの上手な付き合い方 SNSの中で知らない人と出会う子どもたち。

子どもたちの間に急速に広がるスマートフォン。SNSを通じて、簡単に知らない人ともつながることができてしまう世の中です。子どもを危険から守るためにどうすればいいのでしょうか。子どもとネットの関係に詳しい大笹いづみさんに聞きました。


第1回 SNSの中で知らない人と出会う子どもたち

こんなにも違う?今の子どもたちのネット環境

勉強をする小学生

私たちの子どもの頃にはスマートフォンもインターネットもありませんでした。最初に持ったインターネットにつながる機器はガラケーという方が多いのではないでしょうか。

持ち始めたのは、早くても高校生からという方がほとんどでは? 中には、親がなかなか買ってくれなかったという人もいるかもしれませんね。

今の子どもたちはどうでしょうか? 自分専用の機器は持っていなくても、小さいころから親のスマホやタブレット、パソコンを使っていたり、インターネットテレビ、音楽プレーヤー、携帯用ゲーム機を使っているのでは? これらはすべて、インターネットにつながります。

このような機器に囲まれている子どもたちは、いつでも簡単にインターネットにつながれる環境にあるのです。

今の子どもたち、何歳からスマホをもっているの?

今の子どもたちは何歳くらいからゲーム機やスマホをもっているのでしょう。私たちは毎年、小学校と中学校で調査を行っています。

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上記のグラフは2019年度の小学校1年生から中学校3年生までの20,483人の子ども(2019年度の途中経過)の機器の所有率です。

小学6年生までは黄色のゲーム機青色のケータイが多く、中学生になるとオレンジ色のスマートフォンが1番多くなることがわかります。スマートフォンの所有率は、小学校1年生ではわずか3.7%だったのが、学年があがるにつれて増えていき6年生で38.0%になります。やはり、一番増えるのが中学生に上がるタイミングで69.2%と3人に2人は持っている計算になります。

私たちは、6年間継続して同じ調査をしていますが、年々、持たせる時期が早まっていることがわかります。子どもの安否確認のため、友達や部活動の連絡手段、など様々な事情から、主には子どもの安全を考えて持たせるのだと思います。そうであればこそ、私たち大人が子どもの利用実態を知り、どう持たせるのか?何を伝えておくべきか?を真剣に考える必要があります。

SNSの中で知らない人と出会う子どもたち

child using phone

小学生や中学生の子どもたちがネットで知り合った人に会いに行き事件に巻き込まれたりするニュースを聞くたびに心が痛みます。

「まさか自分の子どもに限って……」「子どもを信頼しているから……」

誰しも自分の子どもを信じています。それは大切なことです。でも、ちょっと立ち止まって考えてみましょう。

私たちは、子どもや保護者の方を対象に、年間2,000回近く「ネットの使い方に関する講座」を行っています。学校教育では「情報モラル教育」と呼ばれており、教育の一環として位置づけられています。

保護者向けの講習をして一番思うのは、保護者自身がスマートフォンを使っていても、子どもの使い方についてはあまり知らないということ。

子どもが持っているゲーム機からもネットに接続できること、お古のスマホをそのまま子どもに渡すと子どもに見せたくないようなサイトが閲覧できてしまうこと、かわいらしいサイトやSNSでも知らない大人につながってしまうこと、などなど。様々なケースをあげていくとキリがありません。

次回は、具体的にネットでどのように知らない人とつながってしまうのか? その結果、どのようなことが起こりうるかをお伝えします。

大笹 いづみ

大笹 いづみ株式会社教育ネット代表取締役

未来を生きる子どもたちの情報活用能力を育むことを目的とし、教材づくりや出前授業などを行っている。2児の母。

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