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第41回 中国で子どもが中耳炎に! 初めて子どもと病院へ

連載:駐在員の妻は見た!中国の教育事情 第41回 中国で子どもが中耳炎に! 初めて子どもと病院へ

2018年より中国・広州に滞在中の6歳児ママです。独身時代は上海で暮らしたことがありますが、現地で子育てしてみると驚きと発見の連続(現在、コロナによる退避のため、一時帰国中)。
私が海外暮らしで一番心配なことは、ケガや病気の時どうするの? という問題。特に、小さな子どもがいると不安倍増です。

◆広州の日本人向け医療のレベルについては、次回第42回記事へ。


「中国の医療は、大丈夫?」

「中国の病院って信用できる? 言葉は通じるの?」と、よく質問されます。

結論からいうと「クリニックで済むレベルなら、私が経験した限りでは中国の方が楽(=安心、ではない)」です。

今回の記事は、駐在員とその家族の話として、私が2020年1月までに経験したことをもとにしています。

渡航1週間後、中耳炎発症で初めての受診

はじめて娘を連れて日本人向けクリニックに行ったのは、娘が3歳の時。

風邪をひくと、よく中耳炎になる子でした。中国に着いて娘にすぐ咳と鼻水の症状が出ました。もしやPM2.5、大気汚染のせい!? と暗い気持ちなりました。

そして数日後、土曜深夜に39℃の発熱。「おみみがいた~い~っ!!」と泣き止みません。

早速、中耳炎か? これは病院に行くしかありません。

翌朝すぐ、会社が契約中のウェルビーという医療サービスに電話して、クリニックを探してもらいました。もともと自分でもクリニックを探していましたが、日曜に急遽、診察してもらえるところはあるのでしょうか?

日曜昼、クリニックの車が迎えに来た

「13時なら車をまわせます。耳鼻科の医師も来ます」とウェルビーのオペレーター。

いや、夫もいるし自分達でタクシー呼べますが、無料だというのでこの際、車をお願いします!

13時に日本語の電話がかかってきて、車の種類とナンバープレートを教えてもらいました。時間通りにやってきた黒塗りのカムリには、水やマスクが備え付けられています。予約が空いていれば帰りも送ってもらえるとのこと。

電話予約から受付まですべて日本語が通じます。しかも、完璧な敬語に笑顔、清潔、親身な雰囲気。診療の際には、通訳が付きます。日本人の心情をよく理解しており、病気の子連れにはありがたいです。

到着すると、初診なので会社に支払いを請求するための書類を記入しました。その後、何度も家族で受診しましたが、最後まで我々が支払うことはありませんでした。

外国人にとって悩みのタネである高額な医療費。実際は、旅行保険や会社負担でカバーされます。個別ケースにおいて自費払いとなるものもありますが、風邪や骨折では自己負担はありません。

でも、ちょっとした風邪でも3万円くらいはするので、会社に悪いなぁ、なるべく受診せずに済ませたい、と感じました。

物腰柔らかで、腕も確かな医師

耳鼻科の医師は、わざわざうちの娘のために呼び出された様子。紳士的に問診し、実際に耳を診てくれました。

それから、耳の中の圧力を計る検査をすると告げられました。日本ではそんな検査したことありませんし、中耳炎だと分かったならそれで薬を出してくれたらいいのに……。

横から夫が「中国はこういうところがあるから用心しないと」と嫌そうな表情。夫は中国語で「自分の経験から、中国の病院は必要ない検査までして高く請求してくるように思える。この検査も必要なのか?」と不信感をあらわにして医師にたずねました。

医師は「滲出性中耳炎の可能性があるので、外耳から圧を加えて鼓膜の動きを検査(ティンパノメトリー)したほうがいいです。娘さんは何度も繰り返していると言いましたね。聴力低下につながる恐れがあります」と、耳の解剖図を我々に見せながら、丁寧に説明してくれました。

検査の結果、痛い方の耳だけ圧が高く、滲出性中耳炎まではいかないものの、しっかり治療することになりました。この耳鼻科の先生には、その後もお世話になりました。

またある日は、咳が続いて受診。

「これは、アレルギーですね」と言われ、「中国のPM2.5のせいじゃないですか? うちの子は日本ではアレルギーはありませんでした!」と私が詰め寄ったことも。しかし、翌年一時帰国すると娘は花粉症を発症しました。

やはり、先生は正しかった……。

(次回、第42回に続きます)

真冬の1月でも暖かい広州。しかし、インフルエンザや風邪が毎年流行。
岡本 聡子

岡本 聡子ライター・経営学修士・防災士

戦略系経営コンサルティング会社を経て、上海にMBA(経営学修士)留学。その経験をもとに『中国のビジネスリーダーの価値観を探る』(『上海のMBAで出会った中国の若きエリートたちの素顔』を加筆・改題)を株式会社アルクより出版。幼稚園児の母。分析・事業開発支援、NPO運営なども行う。facebook.com/okamotosatokochina

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