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Column 駐在員の妻は見た!中国の教育事情

中国で子育ては大変!? いいえ、意外にも子連れ天国です!

2019.12.16

2018年より中国・広州に滞在中の4歳児ママです。独身時代は上海で暮らしたことがありますが、現地で子育てしてみると驚きと発見の連続。その一部を皆さまにお伝えします。


第1回 どこでも子連れ優先、子連れ歓迎

GZnight

「そんなに小さい子どもを連れて、中国に行って大丈夫?」

日本を出る時はずいぶん周囲に心配されました。PM2.5や食の安全など心配事は山ほどあり、当時3歳の娘と飛行機の中で涙ぐんだものです。しかし、それも今となっては懐かしい思い出。今ではのびのびと子育てをしています。

というのも、中国人は子連れに大変優しいのです。バスに乗れば、瞬時に席を譲ってもらえます。あまりに素早く席を立たれるので、最初は嫌がられているのか?と悩みましたが、「老人、妊婦、子どもには優しく」が徹底されているからこそ。そして、子どもが騒いでも誰も気にしません。

むしろ、あやしてくれたり、「もう少し厚着をさせてみたら」など親身になって話しかけてくれます。たまに助言が過ぎるきらいもありますが、若い男性やおじさん達もにこにこしながら「可愛いね」と言ってくれます。これって親にとっては助かる環境ですよね。

さらに、外食時も子連れ歓迎モード全開。もともと外食が多い文化なので、生後一か月くらいから外食先に連れてくる姿を見かけます。ほぼすべての店にベビーチェアが常備されていて、危険がない限り騒いでも問題ありません。個人的には、そもそも中国語は語気の荒い言語であり、皆が大声で話しているため店内がうるさいという背景があるような気もします。

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どこの飲食店でも、ベビーチェアーがたくさん用意されている。

そして、散らかしても眉をひそめられることもありません。これも、中国では食べ散らかして去るのが当然、片づけは店員の役割、と考えられているからでしょう。路上のゴミやトイレについても清掃員にやらせればいい、という感じです。

甘やかされて過ぎでは?

子どものしつけという観点ではいかがなものか、これは優しいというより甘すぎるのではないか、と感じる時もあります。自分で片づけることを知らない子ども達は大人になっても片づけられません。前述したように掃除や片づけは、専門の人がするべき仕事だからです。

そして場所を問わず、大声で話をしがちです。公共の乗り物内でも、スマホをス ピーカーオンにして大音量 で動画 を観たり、通話をする人がたくさんいます。現在、日本を訪れる中国人観光客 に対して、日本人が感じる違和感は、 幼少期より形成された習慣に基づものなのです。

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中国のママは、バスの中でも子どもを静かにさせようという気はないみたい。

また、大人の文化やTPOを尊重し、成熟した雰囲気を楽しめる場所は非常に限られています。 実際、子連れで行けない場所は、身長制限のある観劇やコンサートくらいです(中国では、年齢でなく身長で料金が決められます)。どんな高級ホテルのレストランでも、お金があれば歓迎されます。経済成長を遂げ 、富裕層が増えた都市部では、はた目には「裕福で、甘やかされている」ように見える子ども達も多いです。

周囲に気兼ね不要のゆるさに、日本人ママ達は総じて「日本よりみんな優しいし、子連れは中国が楽だわ~」とリラックスモードです。

岡本 聡子

岡本 聡子 (おかもと・さとこ)ライター・経営学修士・防災士

2003~05年上海にMBA(経営学修士)留学。その経験をもとに『中国のビジネスリーダーの価値観を探る』(株式会社アルク『上海のMBAで出会った中国の若きエリートたちの素顔』を加筆・改題)を執筆。2018年より、広州へ駐在帯同中。5歳女児の母。防災士としてNPO活動も行う。facebook.com/okamotosatokochina

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