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Column 駐在員の妻は見た!中国の教育事情

コロナから回復しつつある中国

2020.04.17

2018年より中国・広州に滞在中の4歳児ママです。独身時代は上海で暮らしたことがありますが、現地で子育てしてみると驚きと発見の連続。今回は、新型コロナウィルスに関連する動きをお伝えします。私自身は、偶然1月中旬に日本に帰国しており、渦中の中国にはいませんが、現地と頻繁にやりとりをしています。


第12回 臨時特別7号:コロナから回復しつつある中国

慎重に制限解除中

3月に入ってから、中国政府は徐々に外出制限を緩めてきました。厳戒態勢時、広州では、「週4日は在宅ワーク、週1日1.5時間だけ交替で出社」というシフトでした。「意味はあるけど、効率は悪い」との声、その通りです。昼食時間も分散させ、対面させないように気を遣っていました。

2週目は「週1日3時間だけ出社、残りは在宅ワーク」。もちろん出張や会食は禁止。このように出社時間と日数を少しずつ増やし、3月最終週にようやく従来の週5日勤務体制に戻しました。結局、勤務時間の完全回復までに7週間! これら一連の流れはすべて、感染防止のための勤務体制を広州市政府に提出し、許可を受けたものです。

そして、念願の外食が可能になりました。この頃、広州は「ピークは超えたようだ」という雰囲気でした。国内他都市への出張ができる、という話もあり、いざ経済回復へという前向きなニュースが増えました。

また、広州の自宅近くのショッピングモールでは、「外出制限中に食事デリバリーをしてくれたスタッフへの感謝イベント」が行われました。電動バイクで宅配するスタッフに、各店舗が無料で食事や飲み物をふるまう様子がSNSで広くシェアされ、「元に戻りつつあるんだな~」と実感しました。このエピソードは、広州人の心をつかんだようで「寒い日に心がほっこり温まる!」とのメッセージ付きで紹介されていました。

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活気を取り戻しつつある街の様子

その後、海外からの感染逆輸入が増加

しかしその後、欧米での感染拡大につれ、中国への入国制限が厳しくなりました。海外からの入国者には自宅や施設での強制隔離が課されました。入国者は全員PCR検査で施設に2-3日留め置かれ、その後14日間経過するまで指定施設か自宅の部屋から一歩も出られません。隔離内容はどんどん厳しくなり、3月末には事実上の入国停止となり、広州―日本間のフライトもすべてなくなりました。

こうして日本に一時退避中のほとんどの家族が、中国に戻れなくなりました。しばらくは夫だけ中国で生活することになります。世界・日本の感染状況、中国の入国政策などが絡み、見通しがたちません。
また、北京や上海など主要都市が、他地域からの流入を厳しく管理。3月25日からは湖北省が段階的な封鎖解除を行い、多くの人が移動しはじめました。4月8日には武漢が封鎖解除されましたが、どの都市もまだ警戒しているようです。

今後は、日本のゴールデンウィークにと同じ時期に、労働節の1週間休みが控えています。春節では移動制限が行われたため、5月の労働節では多くの人達が移動や、行楽に出かけるでしょう。第一波は終わりましたが、第二波が心配です。

(この記事は、2020年4月12日現在の情報を元にしています)

岡本 聡子

岡本 聡子 (おかもと・さとこ)ライター・経営学修士・防災士

2003~05年上海にMBA(経営学修士)留学。その経験をもとに『中国のビジネスリーダーの価値観を探る』(株式会社アルク『上海のMBAで出会った中国の若きエリートたちの素顔』を加筆・改題)を執筆。2018年より、広州へ駐在帯同中。5歳女児の母。防災士としてNPO活動も行う。facebook.com/okamotosatokochina

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