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Column 駐在員の妻は見た!中国の教育事情

新型コロナで幼稚園もリストラ!?

2020.05.30

2018年より中国・広州に滞在中の4歳児ママです。独身時代は上海で暮らしたことがありますが、現地で子育てしてみると驚きと発見の連続。今回は、新型コロナウィルスに関連する動きをお伝えします。私自身は、偶然1月中旬に日本に帰国しており、渦中の中国にはいませんが、現地と頻繁にやりとりをしています。


第16回 臨時特別11号:新型コロナで幼稚園もリストラ!?

娘の幼稚園が規模縮小

娘の幼稚園は休校4カ月目に突入しました。そして最近、校長から幼稚園の規模縮小について発表がありました。

外国人教師・生徒達が新型コロナウィルスによる外国人入国停止措置で中国に戻れないため、このまま学校を辞める生徒が多数見込まれるとのこと。そこで、学校は教室スペース(賃貸)を縮小し、クラス数を一学年3クラスから2クラスに減らし、教師数も減らすというリストラを行いました。中国都市部の不動産価格・賃貸料が、日本よりも高騰しているという背景もあるでしょう。

ちょうど中国でのインターナショナルスクール人気が高まっていたところであり、この幼稚園グループは本校の他に新しく2校を開校したばかりでした。野心的な拡大方針で経営しており大丈夫かなと心配だったのですが、新型コロナウィルスによる予想外のブレーキと休校長期化に苦しんでいる模様です。

大好きな先生達も、リストラ対象に

残念なことに、私や娘にとって大切な先生2人が退職することになりました。

一人は、幼稚園の名物教師である、オーストラリア人体育教師。彼の人生哲学、子育て論にはとても励まされました。彼の子育て教室に参加した時「長い夏休みは恐怖? 子どもとずっと一緒でイライラ、何をすればいいかわからないって? とにかく親が楽しんで! 創造力を発揮して、しっかり準備すれば絶対に楽しめるから、一緒に考えよう」と言われ、心が軽くなりました。

休校中の授業動画は、彼の子ども達が一緒に出演し、自宅で身のまわりのものを使っていろんな運動を行うもの。すぐ真似したくなります。とにかく、ユニークで面白くて、娘と楽しみに観ていました。

体育の授業風景。創造性に富み、常に前向きな彼の人生哲学に、親子で刺激を受けた。

そして、前回触れた、娘のクラス担任も退職することに。娘のクラスは、2つに分かれ他のクラスに合流します。

4月下旬には、校長、クラス担任、各国に退避・自宅待機中のクラスメイト達がZOOMでつながりました。お別れの挨拶をするクラス担任は涙。「担任の先生すごく泣いていたね、私もちょっと泣いちゃった。コロナのせいで辞めちゃうの?」と娘。

クラス担任の先生に言いたいことがあれば是非と、校長から投げかけがありましたが、娘は「Thank you」しか言えません。急いで走り去り「かなしいよ(先生の名前)、ありがとう、だいすきだよ、いつまでげんきにしてね、ばいばいまたね」と画用紙に書いて持ってきました。担任には英訳を添付し、後で送りました。

広州で仲良しの友達も、日本各地に散らばって本帰国しました。生きていればまた会える。5歳で娘はたくさんの突然の別れを経験しました。私も、気持ちの切り替えにはしばらく時間がかかりそうです。

(この記事は、2020年5月11日現在の情報を元にしています)

岡本 聡子

岡本 聡子 (おかもと・さとこ)ライター・経営学修士・防災士

2003~05年上海にMBA(経営学修士)留学。その経験をもとに『中国のビジネスリーダーの価値観を探る』(株式会社アルク『上海のMBAで出会った中国の若きエリートたちの素顔』を加筆・改題)を執筆。2018年より、広州へ駐在帯同中。5歳女児の母。防災士としてNPO活動も行う。facebook.com/okamotosatokochina

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