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Column 駐在員の妻は見た!中国の教育事情

新型コロナで中国から退避中の子ども達

2020.07.01

2018年より中国・広州に滞在中の4歳児ママです。独身時代は上海で暮らしたことがありますが、現地で子育てしてみると驚きと発見の連続。今回は、新型コロナウィルスに関連する動きをお伝えします。私自身は、偶然1月中旬に日本に帰国しており、渦中の中国にはいませんが、現地と頻繁にやりとりをしています。


第18回 臨時特別13号:新型コロナで中国から退避中の子ども達

小・中学生達の経験

1月末、コロナウィルス拡大により日本に一時帰国した家庭は、2週間の自宅待機を経て、地域の学校に「体験入学」を開始しました。「体験入学」は、海外の学校に通う子ども達が一時帰国中に、3カ月以内に限り日本の学校に通う仕組みです。今回は、多くの家族が実家(子ども達の祖父母宅)に滞在しており、その地域の学校へ通学しているようです。

2月下旬、小学校や幼稚園に入れるときに、帰国後2週間の自主隔離期間を過ぎていても「中国帰りは見学お断り」「いじめやクレーム覚悟で来てください」という対応をされた人達も一部いました。受け入れ後、生理痛で欠席してしまい「他の保護者からの要望なので、陰性証明を出してください。出せない場合は、レントゲン写真を」と言われた女の子も。

当時はウィルスに関して今よりも未知な部分が多く、世の中がとても不安になっていたのだと思います。その後、文部科学省の通達などもあり、ほとんどがスムーズに受け入れてもらえたと聞きます。そして、3月から学校に通えることで「卒業式に参加できる」と感激した親御さんもいました。

しかし、すぐに休校。4月・5月も休校は続き、地域に友達ができないまま4か月過ごすことになりました。

中国と日本の学校に、二重で通うケースも

通常は、体験入学期間である3カ月を超えると、海外の日本人学校か、日本国内の学校かのどちらかを選ばなければなりません。2校に通うことはできないからです。しかし、今回はコロナウィルスによる特例のため、学費を支払えば、両国の学校に籍を置くことが認められました。

聞くところによると、広州の日本人中学校は5月11日に開始。ほとんどの生徒が日本から戻れなかったため、中学1年生の登校は4人だけでした。

2校に籍を置くと、宿題や課題も両校分出ます。成績のためには2校分の宿題に取り組まなければなりません。勉強で忙しいという声もききますが、学校が始まったのは嬉しいことですね。

いいこともたくさんあった

私の場合は、神奈川県にある夫の実家、都内の友人宅を経て、今は大阪南部の自分の実家を拠点に過ごしています。2月は広州組の同窓会で、泊りがけでサンリオピューロランドに行きました。あの頃は、平穏だったなぁと思います。

その後4月から、以前通園していた都内の幼稚園に、娘を短期で通わせる予定でした。しかし、3月に大阪の実家に帰省すると、緊急事態宣言が発令され、移動できなくなりました。以降、ずっと大阪にいます。6月後半からは、東京で賃貸を借りて、再開した幼稚園そばに住む予定です。

大阪南部の実家は、かなりの田舎にあります。昔、遊びにきた友人に「林間学校に来たみたい」と言われました。「虫だらけ」とも……。自然が豊かなんです。

娘は、今まで都市部での生活が長かったこともあり、最初は虫を怖がっていました。最初は、私が捕まえたトカゲを見て泣き叫び、あまりの声に近所の人が飛んできました。

その後、祖父母の協力のもと、ハムスター、ダンゴムシ、カタツムリなどを飼い始めました。幼児ってダンゴムシの収集が大好きですよね。蝶を一人で捕まえられるようになり、今ではダンゴムシとアゲハ幼虫を服につけて、自転車に乗っています。虫をアクセサリーの一種と考えている模様です。ちょっとひきますが、私も同じことをして育ったなぁ、と懐かしいです。 今やEテレ「香川照之の昆虫すごいぜ!」「ダーウィンが来た」がお気に入りです。広州にいたら、気候や空気の影響で外遊びしづらい時も多く、自然に触れる機会ももっと少なかったと思います。ままならないことも多いのですが、コロナって悪いことばかりではありませんね。

庭の野菜プランタを手入れする。
パプリカの花は白。自粛生活中、毎日「パプリカ」を踊り続け、ついにパプリカ苗を植えました。

自粛生活を「人生の夏休み」と表現する人もいますが、この「コロナ休み」で娘は「生物」が大好きになりました。他にも、ピアノを始めたのですが、家での時間がたっぷりあり、毎日一緒に練習しました。私も、伴奏のために20年ぶりに弾いてみて、辛い時期に音楽に慰められました。

この休みで好きになったことが、いつか彼女の人生を豊かにしてくれたらいいな、と思います。

(この記事は、2020年6月7日現在の情報を元にしています)

岡本 聡子

岡本 聡子 (おかもと・さとこ)経営学修士

2003~05年上海にMBA(経営学修士)留学。その経験をもとに『中国のビジネスリーダーの価値観を探る』(株式会社アルク『上海のMBAで出会った中国の若きエリートたちの素顔』を加筆・改題)を執筆。2018年より、広州へ駐在帯同中。5歳女児の母。防災士としてNPO活動も行う。facebook.com/okamotosatokochina

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