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中国の小学生は遊ばない?!~ある小学生の一週間
2020.09.28 by 岡本 聡子 岡本 聡子

連載:駐在員の妻は見た!中国の教育事情 中国の小学生は遊ばない?!~ある小学生の一週間

2018年より中国・広州に滞在中の5歳児ママです。独身時代は上海で暮らしたことがありますが、現地で子育てしてみると驚きと発見の連続。(新型コロナウィルスによる退避のため、一時帰国中)


私の仲の良い中国人親子は、英語で授業を行う小学校に通っています。とにかく、お金がかかる、忙しい、大変だというので、詳しくきいて聞いてみると……。日本の小学生よりも忙しく、遊ぶ時間もあまりないようです。

第24回 中国の小学生は遊ばない?!~ある小学生の一週間

英語が大人気

中国では、英語教育が大人気。英語塾はもとより、公用語が英語の幼稚園や小学校に通わせる家庭も増えています。といっても、英語での授業を行いつつも、中国人が多数を占める「ローカルインター」の学校が主な通学先です。中国人以外の外国人を対象としたインターナショナルスクールは、国籍制限があり、中国籍の生徒は入りにくいという事情があるためです。

ローカルインターの小学校は、授業は英語、休み時間は友達同士で中国語という環境です。中国では、子どもの宿題を親が確認し、手伝います。そのため、親が英語不得意な家庭は大変。担任の先生に宿題を中国語に訳してもらう、家庭教師を雇って一緒に宿題をさせる、など、それぞれ工夫しているとのこと。学校以外でも、かなりお金がかかりますね。

ちなみに、ローカルインターの小学校の年間の学費(ランチ、バス、制服、教科書等すべて含めて)は、300万円強。しかし、上海や北京に比べれば4~5割は安いといわれています。この学費に加え、補習や習い事が毎日入るわけです。ある程度のお金持ちでないとやっていられない世界ですが、入学希望者は急増しています。

ある小学生の一週間

ローカルインター(私学)に通う小学2年生女子の一週間を紹介します。彼女は中国人ですが、日本で育ったので、日本語を保持しつつ、学校では英語という環境です。

月曜日 公文で日本語

火曜日 家庭教師の先生と英語の宿題

水曜日 ピアノ

木曜日 習い事はなく、宿題に充てる日

金曜日 バレエ

土曜日 午前はゆっくり寝る、午後はアート、夜は公文の宿題や英語の予習

日曜日 英語の家庭教師、夏は水泳の個人レッスン、夜は海外とオンライン英会話

平日、学校から帰り着くのは18時前、習い事の後は22時ごろまでかかり宿題を終えます。「いつ遊ぶの?」と尋ねると「小学生は遊ばないよ。遊ぶ時間はないから」との答え……。

バレエ教室の小学生。

公立小学校に通う子ども達も、夜遅くまで勉強、習い事、外遊び

公立小学校の子ども達も塾や習い事に忙しそう。習い事がない日は、放課後補習塾に行く人が多いです。

補習塾や習い事の後は、21時過ぎまで、親子で(祖父母と)外食している姿をよく見かけます。そして19時半~22時頃まで、近くの公園や広場で遊ぶ小学生達の姿を毎晩目にします。

いやいや遊ぶ時間があるじゃない! と安心しましたが、真っ暗な中で遊ぶ姿にはショックを受けました。昼間は暑いという理由もあるかと思いますが……、平日でも毎晩わいわい、まるでお祭りのような活気です。

こうして、中国では小学校低学年でも就寝時間は22~24時をまわり、朝はぎりぎりに起床、学校に着いて8時半頃から朝食をとるサイクルとなります。中国では、大学卒業まで大量の宿題とお昼寝タイムがあるので、皆、夜は遅くなりがち。

そういえば、娘の幼稚園では、遅刻してくる中国人生徒がたくさんいます。幼稚園児でも、寝るのは夜22~23時頃だとか。

反対に「日本の子は、昼寝しないね~。寝る時間早いよね~」と中国人に不思議がられます。中国人にとっては、昼寝無しでがんばる日本人のほうが不自然に思えるようです。

料理教室の様子。ほとんどの大型ショッピングモールに、常設の子ども向け料理教室が入っていることに驚く。親はあまり料理をせず、ほとんどを祖父母、お手伝いさん、外食・デリバリーに任せるのが一般的。

(この記事は、2020年8月23日現在の情報を元にしています)

岡本 聡子

岡本 聡子ライター・経営学修士・防災士

2003~05年上海にMBA(経営学修士)留学。その経験をもとに『中国のビジネスリーダーの価値観を探る』(株式会社アルク『上海のMBAで出会った中国の若きエリートたちの素顔』を加筆・改題)を執筆。2018年より、広州へ駐在帯同中。5歳女児の母。防災士としてNPO活動も行う。facebook.com/okamotosatokochina

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