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幼稚園のクラスメイト達が、お金持ちすぎて……。
2020.10.13 by 岡本 聡子 岡本 聡子

連載:駐在員の妻は見た!中国の教育事情 幼稚園のクラスメイト達が、お金持ちすぎて……。

2018年より中国・広州に滞在中の5歳児ママです。独身時代は上海で暮らしたことがありますが、現地で子育てしてみると驚きと発見の連続。(新型コロナウィルスによる退避のため、一時帰国中)


英語が公用語の幼稚園に転入した娘。転園当初、私もがんばってクラスの中国人ママ友の輪に入ってみたところ、すぐにトラブルに巻き込まれました(第25回参照)。でも、なんとか乗り切ってつきあいを重ねると、どんな人達かがわかってきました。

第26回 驚くほど裕福な暮らしを送っているクラスメイト達

転園してすぐ遭遇したトラブルについて相談したところ、学校の担当者に「駐在で来られた方が、クラスの中国人のご家庭とつきあうのは、経済的に難しいかも」と言われてしまい、ショックを受けました。

確かに、幼稚園周辺は欧米からの駐在員が多い高級マンション街。送迎時には、高級外車が列をなします。しかも、子ども専用の運転手付き。子ども一人につき、一人の住み込みシッターと専属運転手がいるという家庭も。ちなみに、家事専門のお手伝いさんがいる家も多いです。

仕事をしていない保護者もいます。この辺りでは、親が共働きで多忙だからシッターを頼むのではない? そして、子どもの相手は気が向いた時にするものらしいです。

シッターや祖父母が送迎する家が多いのですが、お父さんが送迎する家も多いです。平日昼間に自由に動けるなんて、一体何している人達なのでしょう? そういえば、サッカー中国代表の選手が子どもを迎えに来る姿をよく見かけました。

えらく場違いなところに入ってしまったな、とあせりました。

でも、保護者達は、Tシャツ・短パン・サンダルなどのラフな服装が多く、気軽に挨拶してくれます。とてもお金持ちには見えません。

実は、これが広州のお金持ちの特徴なのです。よく見るとポシェットだけは、エルメスだったりするのですが・・・中国は偽物が多いので、ブランド品を見ても判断ができません。

マインドフルネスを学ぶ授業で、幼稚園の園庭を行進。

なぜそんなにお金持ちなの?

古いデータなのですが、「2009年中国個人財産報告」によると1000万元以上(現在の日本円1億6,000万円程度)の資産を持つ富裕層が住む場所として、広東省が1位でした。2位は上海、3位は北京です。なんと、広東省は中国で一番お金持ちが多い場所なのです。

では、どんな行動がお金持ちっぽいかというと、例えば、現在は規制が厳しくなって、建前上はできないはずの米国出産を行う人達が結構います。そして、いざという時や資産保持のために、外国籍(パスポート)を持つ人達もいます。お金持ちほど海外移住の可能性を探っていますが、一般の人達はどうなのでしょう。奥深い話です。

また、別荘を持つ人達もたくさん。そして、不動産投資に成功した人たちが多いのが特徴です。といっても、裸一貫から不動産を購入というわけではなく、祖父母や親の世代から受けついだ事例がほとんどです。近く変更があるようですが、中国は相続税がない国なので、富は受け継がれ、格差は固定されます。

このほか、クラス保護者には、レストランや小売店チェーンのオーナー、自己啓発系セミナーのカリスマ講師、デザイナーなどがいます。ある人が「うちのパパは、病院に休日出勤中」というので、「お医者さん?」ときくと、「やっていることは、事務仕事」との答え。実は、数軒目の病院を建てている最中でした。

海外旅行大好き、日本に興味津々

クラスメイトの家族は、海外旅行が大好き。日本にも何回も来たことがあり、大変興味を持ってくれます。特に、広州は南国であるため、雪のある北国への憧れが強いようです。

おすすめのスキー場はどこかとよくきかれたので「温泉とセットなら、野沢温泉や蔵王。でもアクセスしづらい」と答えるのが、私の定番です。「それなら、東京からハイヤーを雇って行くよ」との返事。さすがです。

広州人、いえ、ほとんどの中国人がスキー初心者です。冬の日本発広州行きの便は、スキー服を着こんだ中国人をたくさん見かけます。広州に着くと、真冬でも20度近いのですが、「日本行って、スキーやったぜ!」というアピールなのかもしれません。中国人のこういう無邪気なところって、温かく笑えて好きなんですよね。

最近では、コロナ初期1月の春節休みを、海外で過ごす人達が多かったです。クラスメイトのママ達のSNS投稿には「ただいま、米国出産の旅、コロナ収まるまで中国への帰国は様子見ます~」「ドバイの休暇、コロナで休みが延びるなら、滞在も延長しちゃえ!」という書き込みが。

あの頃は、皆、悠長に過ごしていました。まさか、こんなに長期化して国境が封鎖される事態に発展するとは……。

(この記事は、2020年10月12日現在の情報を元にしています)

岡本 聡子

岡本 聡子ライター・経営学修士・防災士

2003~05年上海にMBA(経営学修士)留学。その経験をもとに『中国のビジネスリーダーの価値観を探る』(株式会社アルク『上海のMBAで出会った中国の若きエリートたちの素顔』を加筆・改題)を執筆。2018年より、広州へ駐在帯同中。5歳女児の母。防災士としてNPO活動も行う。facebook.com/okamotosatokochina

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