連載:カツヤマケイコのコミックエッセイ 蚤の市にガウディ建築。息子とふたり、バルセロナの旅・その2【カツヤマケイコの絵日記】
この連載は……
人気イラストレーターで3人のママのカツヤマケイコさんが、毎回子連れのおでかけをレポートします!
第23回 バルセロナの旅・2
さて前回の続き、息子と2人でのバルセロナ紀行です。
初日の晩はホテルで眠るだけ、翌日からいよいよ行動開始!
時差ぼけのない2人は6時には起きてホテルの部屋でゴロゴロしていた。
充分すぎるほどの睡眠をとった息子は熱も下がり、完全回復!
初日の予定はまず「エンカンツ市場」という蚤の市へ。
この市場、14世紀から存在する、ヨーロッパでもかなり歴史の古い蚤の市なのだ。
2013年に近代的な建築に生まれ変わり、それまでの本当に汚い市場から雰囲気は一新されたものの、ネットで調べたところによると「ゴミのようなものが売っている」とのことで期待は膨らむ。
せっかくなので片道25分、歩いて向かうことにした。
初めてのバルセロナ観光。しかし息子のテンションがいまいち。
なぜだと理由を聞くと…
「臭くて暗いところ」と並列にされる「市場」っていったい…。
「市場」の扱いひどくないですか?と思ったが、子どもが行ってもつまらないのは確かであろうな…。
しかし! 初日からさっそく会長&ぽうちゃんが同行してくれるとのこと。(※ふたりのことは前回の記事を参照してね)
4歳の年齢差を超えて2人は「ポケモンGO」友達なので、ポケモンGOで、大人たちが買い物する数時間をやり過ごしてほしい…。
会長たちと合流する前に途中のカフェで朝食をとる。
店員さんを呼ぶのも、お会計をお願いするのも、ガイドブックの会話帳を見ながら果敢に挑戦する息子。
こういう息子の「失敗を恐れない」「恥ずかしがらない」「とりあえず試してみる」というところは本当に素敵だと思う。
42歳も見習いたい。
さて、エンカンツですが噂に違わずゴミのようなものが売られていました。
この写真なんて、完全に汚部屋ですよね…。
このなだれのようになっている下から、孤独死した死体が出てきても不思議ではない…。
手前に古本が散乱しており、奥の良さそげな置物を近くで見られないという、誰得システムな店とか…。
誰かここの店主たちに「ディズプレイ」の基本を教えてやってよ!!!
と言いたくなるけど、商売っ気がないのも好感が持てる…。
なんて目を細めつつ、ちょっと気になった小物の値段聞いてみたら
めっちゃたけえ!!!!!!!
いっちょまえに高いでやんの!!!誰が「商売っ気がない」やねん!
常設の市場であるためか、観光客も多くまぁまぁ調子こいている値段…。
しかも多くのお店は英語で値段を聞いても、スペイン語で返ってくるので数字すらわからない状態。
高い、そもそもいくらかさっぱりわからない、で戦意を喪失しかけていたが、会長が値段を聞いては、頑張って値切ってくれた。
2時間近く物色し、まだまだ隅々まで見たい気持ちもあったが、子どもらが限界なのと、次の予定のサグラダファミリアの予約時間が迫っていたので移動。
さすが世界遺産のサグラダファミリア教会。
遠くからでもその存在感は大きく、建築や歴史に興味のない息子も少し圧倒されていた。
入場してから、さらに予約制となっている2本の塔は小学生以上から、ということで、私と息子だけが見学。
エレベーターで上まで行って歩いて降りてくるのだがこれが結構怖い!!!
足取り軽く、降りて行く息子に「気をつけろ!」と声をかけながら壁に張り付いて、つたうように降りるので全然進まない私…。
有名な螺旋階段。
真ん中側の手すりが低くて持てない。
少し覗くと下に吸い込まれそうになる。
あまり多くは買えなかったものの買い物もでき、念願のサグラダファミリア教会も見られて(その後、ガウディが設計したグエル公園も行ったよ)1日目は大満足。
せいぜい3回でこの旅行記終わらせようと思っていたのに、またも1日分しか描けなかった…。
3回目で残り3日をまとめるかもしれないけれど(笑)
もう少しおつきあいください…。
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