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ついに来たASDっ子の母離れ。その時母は……?
2020.11.11 by China China

連載:発達障害児ママのドタバタ子育て奮闘記 ついに来たASDっ子の母離れ。その時母は……?

次女のアタはASD、いわゆる発達障害児。最初はその事実を受け入れられませんでしたが、そのうち、これって普通の子より個性が強すぎるだけなのかも、という心境に。こう言っては不謹慎ですが、障害児を育てるというのは、案外面白いのです。現在、夫は海外に単身赴任中。大学生の長女と私、そしてアタの3人のドタバタライフを書き綴っていきたいと思います。


第23回  ついに来たASDっ子の母離れ。その時母は……

「ママいらない」!? 母、大ショック!! 

ある夜。宿題の日記がなかなか書き終わらないアタ。様子を見ていると、途中で手の指をクネクネ動かして遊んでます。30分経過で最初の1行しか書けてないって、さすがにどうよ……。

就寝時間も迫っていたので「書けそう?」と声がけすると、ビクッとして慌てて書き始めますが、すぐにまたクネクネ〜。うーん。仕方ない。

「何が書きたいの?」 再度声をかけると「大丈夫!」

「でももう寝る時間だし、一緒に考えようか?」

不服そうに黙り込むのを無視して、今日あったことを聞き出そうとしたら、小さな声でボソリとひと言。

「ママいらない」

「‼︎‼︎」

ショックでした……。今までどれほどアタに時間を割いて支えて来たことか。それを「いらない」とは!

「あっそう! わかった。じゃあ口出ししないけど、あと5分で寝る時間だからね。サッサと書いちゃいなさいよ!」

思わずカッとして冷たく言い放ってしまいました。アタは、

「う〜っ!」

唸りながら机をバンバン叩き、言葉にできない感情をぶつけていましたが、それも聞こえないフリ。結局、就寝時間を大幅に過ぎてから自分で書き上げ、寝る前にソ〜ッと私の側へやって来て、

「ごめんなさい……」 謝ってから、ションボリと布団に入りました。

いやコレ。ごめんなさいは母の方ですよね。冷静になって反省し、

「ママこそ、ごめんね」 寝ていたアタに謝ったら、くすんくすんと泣いていました。不安だったんですね……。

「ママいらない」「クソババア」と言わせたら母業成功? 母は引き際も肝心

アタが眠ってから自分のためにコーヒーを一杯入れ、落ち着いてゆっくり考えてみました。「ママいらない」は、自分の考えを主張するようになった証拠。自分の力で何でもやってみたい気持ちの現れだと思います。以前から「言わないで!」と他人の口出しを拒否する子でしたが、それはその場の感情で反抗していた感じ。今回のように本音を漏らしたのとは少し違う気がします。

中学生になってできることも増え、表現することに自信がついてきたのかもしれません。親としては本当に喜ぶべき成長です。定型発達の子よりあまりに幼いので、守ってやらなきゃと思って来ました。それが、自分で何とかしようとするようになったんですからね〜。「ママいらない」は今まで地道にだんばってきた母へ、何よりの褒め言葉なのかもしれません。

「男の子は『クソババア!』と言わせたら子育て成功!」と聞いたことがあります。女の子に比べ、ママにベッタリで成長することが多い男の子。反抗期に入って母への当たりがキツくなるそうですが、それが大事なんだそうです。

母からの自立は大人への第1歩。母は辛いけど……。

女の子の場合はそれが「ママいらない」なんでしょうね。ちょっと切ないけれど、そう言わせた自分を褒めてやるべきかな〜と、苦笑。これからは上手に手を離してやらなきゃなぁと、アタ中心にして来た自分の生活を見直す時が来たのも感じました。何をやるにも遅いASDっ子ですが、心はちゃんと成長してるんですね。

笑いたいような、でもちょっと泣きたいような。 じんわりした夜でした。

China

China2児の母。

特別支援学級に通う次女、マイペースな長女と、すったもんだの日々を送っています。 娘ラブの夫は単身赴任中。エッセイを通して、発達障害って案外いいね!と思ってもらえたら嬉しいです。

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