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発達障害児ママのドタバタ子育て奮闘記

連載:発達障害児ママのドタバタ子育て奮闘記 発達障害児ママのドタバタ子育て奮闘記

次女のアタはASD、いわゆる発達障害児。最初はその事実を受け入れられませんでしたが、そのうち、これって普通の子より個性が強すぎるだけなのかも、という心境に。こう言っては不謹慎ですが、障害児を育てるというのは、案外面白いのです。現在、夫は海外に単身赴任中。大学生の長女と私、そしてアタの3人のドタバタライフを書き綴っていきたいと思います。

第28回 「変」が「変」じゃなくなる「インクルーシブ教育」のススメ

「インクルーシブ教育」何だソレ?

「インクルーシブ教育」とは、簡単に言うと、障害のある子とない子が、一緒に学ぶことを通して共生社会の実現を目指すこと、だそうです。

そういえば、アタが小学生になって間もない頃こんなことがありました。

ある日、アタを連れて近所のスーパーに行ったら、幼稚園が同じだったHちゃんとそのお友達親子にバッタリ会いました。

「アタちゃん、久しぶり!」と、ニコニコ声をかけてくれたHちゃん。

近所の小学校には特別支援級が無かったので、アタは幼稚園の友達とは別の学校に通ってました。せっかく声掛けてもらったのに、アタはクネクネして目も合わせられません。そしたらHちゃんのお友達が、アタを指差して言いました。

「この子、変!」。…一瞬場が凍りました。

「そういうこと言うんじゃないのっ!」

その子のお母さんが慌てて手をペンッとはたき小声で叱ってます。分かってても直球投げられると結構辛い……。私もうまく言葉が出て来ず、気まずい雰囲気になりました。するとHちゃんがサラッと一言。

「え? アタちゃんはいつもこうだよ。」

おお〜! Hちゃん、アタを変って思わないんだ! これにはビックリ。

幼稚園で2年間一緒に過ごすうち、Hちゃんにとっては、これがアタの「普通」になってたんでしょう。他の子と違うのも「変」じゃなくてアタの「当然」。

「Hちゃん、いつもありがとね!」

おかげでホッコリしながら、「またね〜」って別れることができました。アタも、手のひらは自分に向いてましたが、一生懸命バイバイしてました。

障害児と一緒に育った子と、そうでない子の意識の差。

これが「インクルーシブ教育」ってやつ? 初めて実感した出来事でした。

思えば私、あの頃アタ連れで人に会うと真っ先に「うちの子障害があって」と言ってました。他人に指摘される前に自分から言えば傷付かないで済む、というのが本音でした。余裕なかったなぁと思います。

私がアタを「障害児」と決めつけて線引きしてたわけです。Hちゃんの言葉で目が覚めた気がしました。

まずは「知る」機会を作ることが大事なんじゃないかと思います

「インクルーシブ(包括)教育」。やっぱりピンと来ませんよね……。

例えばですが、アタが通っていた小学校は、通常級との交流に積極的でした。でも障害児には「特別支援学級」があって、普段はそこで過ごすので、純粋な「インクルーシブ教育」とは言えないのかもしれません。

うーん。でも生徒の障害の重さや性格、地域や学校によって取り組み方は違っても良いと思うんですよね。今まで障害児と接したことのない通常級の子は「なんだこいつ?」と不快に思ったり、授業の進みが遅くなる、と不満を持つ保護者がいるかもしれません。先生だって大変です。「インクルーシブ教育」が逆に障害者への偏見を強めるのでは、という心配の声を聞くのもそのためです。

それらを含めて考えて、その場に合った「インクルーシブ教育」を進めて行けたらいいんじゃないかと思います。

アタの小学校の生徒達は、障害児に慣れてました。だからこそ無理に関わろうとはしないし、居るのが当然なので特別扱いもしません。それがいいんだと思います。子ども達は一緒に過ごすうち、良くも悪くも自分の常識では測れない人もいるんだと知るでしょう。

障害児と接して、自分の目からウロコがパラパラ落ちるのをぜひ実感して欲しいです(笑)。

成長するほど交流機会は減って行きます。だからこそ、幼い頃一緒に過ごして「知る」機会を持つことが大事。

アタが大人になる頃、インクルーシブな環境がもっともっと広がって、障害者が活躍できる社会になってるといいな〜と、願わずにはいられません。

China

China2児の母。

特別支援学級に通う次女、マイペースな長女と、すったもんだの日々を送っています。 娘ラブの夫は単身赴任中。エッセイを通して、発達障害って案外いいね!と思ってもらえたら嬉しいです。

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