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斜視は早めに治療した方が良いと思うわけ

連載:発達障害児ママのドタバタ子育て奮闘記 斜視は早めに治療した方が良いと思うわけ

次女のアタはASD、いわゆる発達障害児。最初はその事実を受け入れられませんでしたが、そのうち、これって普通の子より個性が強すぎるだけなのかも、という心境に。こう言っては不謹慎ですが、障害児を育てるというのは、案外面白いのです。現在、夫は海外に単身赴任中。大学生の長女と私、そしてアタの3人のドタバタライフを書き綴っていきたいと思います。

第32回 斜視は早めに治療した方が良いと思うわけ~アタはトータル10年がかりでした

突然ですが、アタは斜視でした。右の黒目が30°ほど常に外側に外れる、いわゆる「外斜視」。焦点が定まらずポヤ〜ッとした印象で、写真を撮ると片目だけギロッと白眼が光ってしまいます……。

「女の子なんだし、本人が気にする前に治してやろうよ!」

パパの強い主張で、初めて病院に連れて行ったのは2歳半過ぎ。ネットで調べると、斜視は矯正メガネなどでも治せるとあり、そんなに簡単ならと軽い気持ちでした。ところが。

どうせなら良い病院でと、夏休みの一時帰国に合わせて行った有名病院は、まさかの5時間半待ち! 待って待って、待ちくたびれて……。

おやつも食べ尽くし、絵本も読み飽きてもう限界だと思った頃ようやく呼ばれましたが、機嫌最悪のアタは、暴れて検査を完全拒否!

これじゃ診察は無理と断られ、結局医者に会うことすらできませんでした。暗くなった道を「お腹すいたね〜」って言いながらトボトボ駅まで歩いたのを覚えてます。

その後も毎年別の病院でトライしましたが…。

3歳:検査室で大暴れ。「座れるようになったら来てください」と叱られる。

4歳:初めて視力検査できたものの、眼底検査の装置を見て逃亡。

5歳:看護師さん3人がかり毛布でぐるぐる巻きにして採血したら、怒って診察できず……。

そして5年目の6歳、幼稚園年長。ついに全ての検査をクリア!

ようやく治療にこぎつけ、できれば眼鏡で矯正したいと希望を伝えましたが、アタのような「恒常性外斜視(真っ直ぐになることがない外斜視)」は手術しかないとのこと。斜視にも色々種類があって、治療方法は症状によって違うそうです。

しかも、「もう6歳なので斜視が治っても平衡感覚は戻らないかもしれないですよ」

ガーーーン‼︎ 毎年医者に相談してたのに、そりゃないよ……。

カンシャクは斜視のせい? 見た目だけじゃない発達障害児と斜視の因果関係

斜視の子は、見たいものがあるとギュッと目の筋肉を硬直させて無理に焦点を合わせようとします。目が疲れやすく頭痛の原因になったり、集中できなかったり、そのせいでイライラ情緒不安定になることも多いそうです。

軽度発達障害児には斜視が多いという研究データもあります。斜視が発達障害の原因とは言えませんが、思うように見えないことでLDを悪化させたり、多動になったり、困難を増やす可能性もあるそう。また、斜視は放っておくと、弱視になったり立体視できなくなるケースもあるそうです。

そんなわけで手術を決断しましたが、子どもなので全身麻酔。万一に備えた同意書や、複視(物がダブって見える)が起こるリスクへの誓約書など何枚もサインさせられ、どんどん不安になってきました。

手術着に着替え、看護師さんに手を引かれたアタが、手術室前でちらっと不安気に振り返った時、不覚にも涙が……。こんな時、親って無力。

手術中は待つことしかできず、時間がとても長く感じられました。手術が終わり、アタが眠ったまま病室に運ばれてきた時の安堵感。いびきって生きてる証拠なんだなぁと、心底ホッとしました。

術後しばらくは白目が赤く血走り痛々しい見た目でしたが、視界がぼやけることもなく経過は順調。そして1ヶ月後。

アタの目はすっかり綺麗になりました。焦点が合うと、確かに見た目が全然違います。

おお! 何だか可愛くなったんじゃない?

心配した平衡感覚ですが、全く問題なし。平均台もスイスイ歩きます。ここは医者の見立てが間違ってて万歳でした。(笑)

地域によって違うかもしれませんが、義務教育終了前に手術すれば、手術費も入院費も医療費助成が使えます。(アタは無理に付き添いを希望したため、個室費用と食事代は請求されました)

術後5年間は、年に1度検診を受けます。成長による筋肉のズレで中学生になる頃再手術が必要な場合もありますが、アタは今のところ問題ないようです。

写真にもニッコリ笑顔で写れるようになったアタ。トータル10年もかかりましたが、ホント治して良かったです。

あ。結局カンシャクはちっとも治ってませんが……。

China

China2児の母。

特別支援学級に通う次女、マイペースな長女と、すったもんだの日々を送っています。 娘ラブの夫は単身赴任中。エッセイを通して、発達障害って案外いいね!と思ってもらえたら嬉しいです。

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