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ヨダレはASDと関係あり?

連載:発達障害児ママのドタバタ子育て奮闘記 ヨダレはASDと関係あり?

次女のアタはASD、いわゆる発達障害児。最初はその事実を受け入れられませんでしたが、そのうち、これって普通の子より個性が強すぎるだけなのかも、という心境に。こう言っては不謹慎ですが、障害児を育てるというのは、案外面白いのです。現在、夫は海外に単身赴任中。大学生の長女と私、そしてアタの3人のドタバタライフを書き綴っていきたいと思います。

第34回 口の周りの筋肉が弱いのかも……言葉の遅れと大量のヨダレはASDと関係が⁉︎

言葉が遅い。

発達障害のチェック項目には必ず書かれてます。アタが初めて「ママ」と言えたのは2歳10カ月。その後もなかなか言葉は進まず、ようやく友達や好きな果物の名前を言うようになったのは4歳。歌を歌っても

「いーあーいーあーいーあーうゅ〜(キラキラひかる)。」

5歳直前の発達検査で、言語レベルは2歳半〜3歳でした。通常1歳過ぎれば、意味のある言葉「パパ、ママ」「ワンワン」などが言えて、2歳では「まんま、食べる」など、単語を繋げて話せるようになるとのこと。それ考えると、アタはかなりのんびりさんでした。

さてさて。

顔にカビが生えるほどヨダレの多かったアタ(前回の記事をご参照)。冗談半分でボヤいていると、療育の先生に言われました。

「アタちゃん、口の周りの筋肉が弱くてうまく動かせないんじゃないですか? 口が閉じられないからヨダレが多いのかもしれませんよ。言葉の遅れの原因にもなりますしね」

そういえば、アタはいつも口が半開き。鼻が詰まってるのかと思ってましたが、実は閉じられないってこと? よく考えたら、発音も口をギュッとすぼめる「ウ」の音がすごく苦手です!

「ASDの子は低緊張(筋肉の張りが弱く運動発達に遅れが出る状態)が見られる場合があります。口を動かす訓練をしましょう。そうしたら発音もハッキリしてヨダレも減ってきますよ」

発達障害とヨダレに関係があるなんて思ってもみませんでした! それにアタは、登る、嫌がってのけぞる力が半端なく強いので「低緊張」で筋力が弱いと言われても全くピンと来ません。

でも、言われてみれば。アタは声の大きさ調節や字を書く時など、力の加減が苦手。実はこれも筋力と関係があるのかも?

歯列矯正で鼻が高く? 口周りのメンテナンスで、喋り辛さ解消を目指せ!

更に決定的だったのが歯科。眼科に続き医者の話ばかりで恐縮ですが、アタは反対咬合気味でした。前歯の位置がズレて、若干「あぃーん」みたいな口と言えばご想像いただけるでしょうか?

そんなわけで歯科に相談に行きました。

診察用の椅子に座れるまでにはもちろん長〜い道のりがありました。最初はフッ素をオヤツだと思わせ、野生動物の餌付けのように少しずつ慣らし……。が、それはまた別のお話(笑)。

レントゲンで撮った写真を見ながら先生が言いました。

「アタちゃん、下顎が出てるんじゃなくて、生まれつき上顎が小さいんです。上顎に歯が入りきれなくてズレちゃってるんですよ。口の開閉にも影響して喋りにくさも出ると思います」

そして更に衝撃の一言。

「鼻が陥没している状態なので、マウスピースで上顎広げたら鼻も高くなりますよ」

鼻が陥没!? そういえば思い当たることが。

まだ寝返りが打てなかった頃、上を向いて泣いてたアタの顔に、涙で水溜りができてて思わず爆笑! なるほど、あれは顔の真ん中が凹んで盆地になってたからだったのね!

口の周りの筋力が弱い、歯の噛み合わせが悪い、発達障害のトリプルパンチ。せめて治せるとこは治してやろう! というわけで早速マウスピースを作り、毎晩装着すること数ヶ月。

「見てください。だいぶ上顎が広がりましたよ」

先生がニコニコ言いました。確かに上顎が下顎に被さり、前歯の位置も治ってます。先生、親より嬉しそうに、

「アタちゃん、鼻高くなって美人になったね〜! 良かったね〜! 可愛くなったね〜!」

目を細めながら頭をナデナデ。これだけ変わると、もはやプチ整形の域! 単にヨダレが多いだけかと思ってたアタですが、意外な所に原因と影響があってビックリでした。おかげさまで今はヨダレとは無縁。

「ママ、今日は寒い? コートいる?」

朝、登校前に普通に話しかけてくるアタを見ると、何だかジーンとしてしまいます。

China

China2児の母。

特別支援学級に通う次女、マイペースな長女と、すったもんだの日々を送っています。 娘ラブの夫は単身赴任中。エッセイを通して、発達障害って案外いいね!と思ってもらえたら嬉しいです。

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