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ASDっ子の「キャリアパスポート」

連載:発達障害児ママのドタバタ子育て奮闘記 ASDっ子の「キャリアパスポート」

次女のアタはASD、いわゆる発達障害児。最初はその事実を受け入れられませんでしたが、そのうち、これって普通の子より個性が強すぎるだけなのかも、という心境に。こう言っては不謹慎ですが、障害児を育てるというのは、案外面白いのです。現在、夫は海外に単身赴任中。大学生の長女と私、そしてアタの3人のドタバタライフを書き綴っていきたいと思います。

第36回 本当はイライラしたくない! 「キャリアパスポート」に書かれたASDっ子の気持ち

「授業中書き終わらなかったので、家で完成させてください」

ある日、アタが「キャリアパスポート」の宿題とやらを持ち帰ってきました。

・こんな大人になりたい
→「思いやりがあって、ちょっとしたことでイライラしないで他の人の健康管理ができる人」

・そのためにつけたい力
→「アンガーマネジメント、献立を考える力」

手伝おうか? って聞いたら案の定断られたので、ちょっと覗くとこんな感じ。自分でもイライラ、気にしてたんですね。「イライラしないで健康管理」ってのが、アタらしいです(笑)。アンガーマネジメントなんて言葉も知ってたんだ〜!

ところで「キャリアパスポート」。

そういえばHanakoママでも記事があったなと思って読み返してみました。(キャリア・パスポートは未来への道標 キャリア教育の現在は?【気になる!教育ニュース】

なるほど〜! 簡単に言えば「小学校から高校まで、『キャリア教育』に関わる活動について、子どもが自分自身で記録して振り返れるようにしたポートフォリオのようなノート」ってことですね。

先生方もまだ試行錯誤のようですが、アタの特別支援学級の場合、書き込む項目は大きく2つ。

①今の自分について(長所、好きなこと、なりたい大人像)

②なりたい自分になるために身につけたいこと、具体的にやること

簡単な自己分析をしてから、目標を立てさせるようになってました。ただ、客観的概念の薄いアタみたいな子に、自己分析はけっこう難易度高い……。あ、だから時間内に書けなかったのね。

そもそも「キャリア教育」って「1人1人の社会的・職業的自立に向け、必要な基盤となる能力や態度を育てる教育」ですが、

・新卒で入ったけどすぐ辞めちゃう。

・定職につかずフリーター。

・非正規雇用でしか雇ってもらえない。

という若者が増えたので、こりゃ何とかしなきゃと考えた文部科学省が「キャリアパスポート」の作成を勧めた背景があるようです。

将来の自分の生き方や働き方を自分で考え、選択する力を身につけろって当然と言えば当然ですが、今は社会の価値観もどんどん変わって、何が正解とは簡単に言えない時代。大学生の長女は、今まさにその渦中で就活中。コロナの影響で企業の勢力図もガラリと変わり、自分に何ができるか・したいのかウンウン悩んでます。

でもまあ、大変だけどすごく良い経験してるなと思います。今ドップリ悩んでおけば、今後何があってもふてぶてしく生きられそう!?

長女にも「キャリアパスポート」があったら少しは助けになったでしょうか?

実は、支援級は「キャリア教育」最先端?

将来の自立を見据えて、今学ぶべきことを考える。

あれ、どっかで聞いた気が。よく考えると特別支援級の指導って「キャリア教育」じゃないですか? 特別支援学校高等部卒業後、就労を目指す障害児にとって、自分に合った就職は社会的自立のために必要不可欠な目標です。だからこそ小学校の頃からずっと、親と教師が協力して個別の指導計画を作り、本人の希望を聞きながら特性や才能に合った生き方、働き方を考えます。

アタも、小学生のうちから会社見学や体験会に参加させ、常に情報を集めて今できることをしてきたつもり。でも専ら親が動くので、それが圧になってないかも心配になります。

だからこそ「キャリアパスポート」のように、本人に考えて書かせる機会が大事なのかもしれません。アタの心の中の声、私もぜひ知りたい。自分の人生なんだから、自分で考えて選択するのは障害児でも大切です。

アタの場合、進学も選択肢の1つなのでハードルは更に高くなりそう。最初からダメとは言いたくない。成功しても失敗しても、自分で一生懸命やって出した結果なら納得いくんじゃないかなと思います。 親は信じる一方、お助けプランや他の選択肢も考えてサポートあるのみ!

ひえ〜。やっぱり大変?

China

China2児の母。

特別支援学級に通う次女、マイペースな長女と、すったもんだの日々を送っています。 娘ラブの夫は単身赴任中。エッセイを通して、発達障害って案外いいね!と思ってもらえたら嬉しいです。

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