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ASDっ子の高校卒業後は?

連載:発達障害児ママのドタバタ子育て奮闘記 ASDっ子の高校卒業後は?

公立中学校に通う次女のアタはASD、いわゆる発達障害児。最初はその事実を受け入れられませんでしたが、そのうち、これって普通の子より個性が強すぎるだけなのかも、という心境に。こう言っては不謹慎ですが、障害児を育てるというのは、案外面白いのです。現在、夫は海外に単身赴任中。大学生の長女と私、そしてアタの3人のドタバタライフを書き綴ります。

第46回 高校卒業後はどうなる、どうする? 考えずには選べないASDっ子の進路

前回に続いて、悩んでいるADSっ子の進路問題。将来、大学進学の可能性も考えると普通の高校に進学させたい。学校の先生は、特別支援学校をすすめるけれど、そうなると卒業後の進路は就職一択です。「管理栄養士になりたい」という夢を持っているアタ。特別支援校に進学するということは、夢をあきらめろと言うに等しい……。なるべく選択肢を広げてあげたいと思い、心が揺らいでいました。

ちょっと頭を整理すると。

アタはASDっ子。
・会話が苦手。
・自閉傾向があって、時々挙動不審。
・IQ75〜80程度で中1〜2レベルの勉強はできるが、理解に時間がかかる。
いわゆるグレーゾーンよりサポートが必要なイメージの子です。

心配なのは、
①都外に転居後も療育(知的障害)手帳が取れるか。
②定型発達の子に混じってやっていけるか。
③特別支援学校卒でなくても、しっかりした就労サポートは受けられるか。

もちろん、特別支援学校も視野には入れてます。
ただ、アタの成長を見ながらもう少しゆっくり進路を考えられたらと思うだけ。

特別支援学校の説明会は6月以降なので、先に通信制高校とサポート校の情報収集を始めました。

たくさんある中からどう選ぶ。大事なのは?

親としては欲出して色々考えますが結局、
「毎日一人で通える」
コレだよなぁと思うわけです。だって高校卒業後、早ければ18歳でアタは社会人。

以前、特例子会社の見学会で「採用は挨拶ができることと、毎日定時に一人で通えるかを重視します」と言われました。最低限の自己管理力とコミュニケーション力を見るわけです。

・週5日通学できる。
・電車やバスの乗り換えは1回までで、ドア・ツー・ドア1時間以内。

結局、物理的な必須条件から絞ることにしました。

百聞は一見にしかず。ネット情報はあくまで参考に!

「発達障害児も在籍しているとHPで拝見しましたが、見学できますか?」

転居予定先から1番近い通信制高校に電話してみると、思わぬ答えが返ってきました。

「ウチは、高校レベルの勉強はさせますよ」

はい? 一瞬面食らいましたが、話を聞いていくうち、あーなるほど。

比較的新しいこの学校、軽度知的障害と発達障害の生徒も受け入れてました。でも高卒資格を取る以上、それなりの学力を求めている。すると、付いて来られない生徒や、対人関係のトラブルも多発するので保護者に問題点を伝えたところ「話が違う!」と揉めてしまったとか。

事前の相互理解が足りなかったと認めつつ、「今後は入学者選考基準を見直す予定です」と遠回しに断られました。

ガーン。結構口コミも良い学校だったのに残念……。

通信制高校は基本的には進学希望の定型発達の子が通うので、障害への理解が足りないとトラブルが起きるのは当然。どこまで個別対応してくれるかも聞いてみないと分からんものだなぁと思いました。

サポート校はどうでしょう?

というわけで、今度はいくつかサポート校に当たってみました。サポート校は通信制高校を卒業するための塾みたいな立場なので手厚いです。ただ学費は私学並み。ひえ〜!

コロナの影響でオンライン説明会もやってますが、通学路の確認や学校の雰囲気は見てみないと分かりません。画面上では良い印象でも、授業を見学して「こりゃ無理」と思った学校もありました。

個別相談もお願いして聞くことは大きく2つ。

①ASD、軽度知的障害があってコミュニケーションが苦手な生徒にどんなサポートがあるか。

②卒業後就労を希望した場合、手帳が無くても就職先の相談や実習は学校が率先してやってくれるのか。

①はもちろんですが、特に②は学校によって対応が違います。発達障害児の受け入れに慣れて実績があるかがポイントです。

就労の実習を単位に置き換えられる学校(ただし実習希望先は自分で探す)もあれば、就労移行支援の利用をすすめる学校もありました。

独自で提携する就労移行支援施設を持つ学校もありました。入学希望者の80%が発達障害児で、教員は全員障害や心理関係の有資格者。入学者選考には筆記試験もありますが、毎年1次募集で定員に達してしまうほどの人気校でした。

「高校卒業してすぐに就職なんて焦る必要はないですよ。大学や専門学校に行く代わりに自立支援と就労移行支援を利用して、自分のやりたいことを身に付けても良いんです」

聞きたかった言葉に、思わずジンとしました。

色んな意見があります。現実はそんなに甘くない、とも言われます。でも結局は、我が子の障害の程度と可能性を、親がどう判断して支えていくかってことだと思います。何が正しいかなんて簡単には言えません。

さて、今の所はその学校が第1志望ですが、競争率も高くて狭き門。落ちた場合のことも考えなくちゃ、です。

まだまだ悩ましいです。

China

China2児の母。

特別支援学級に通う次女、マイペースな長女と、すったもんだの日々を送っています。 娘ラブの夫は単身赴任中。エッセイを通して、発達障害って案外いいね!と思ってもらえたら嬉しいです。

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