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発達障害児アタの幼稚園デビュー。
2020.02.05 by China China

連載:発達障害児ママのドタバタ子育て奮闘記 発達障害児アタの幼稚園デビュー。

公立小学校の特別支援学級に通う6年生の次女、アタはASD、いわゆる発達障害児。最初はその事実を受け入れられませんでしたが、そのうち、これって普通の子より個性が強すぎるだけなのかも、という心境に。こう言っては不謹慎ですが、障害児を育てるというのは、案外面白いのです。現在、夫は海外に単身赴任中。大学生の長女と私、そしてアタの3人のドタバタライフを書き綴ります。


第4回 発達障害児アタの幼稚園デビュー

Vol.4-hattatsushougai

(1)これは障害?個人差? 相談に行くべきか悩んだら……

あれれ、ウチの子ちょっと違う?
他の子と比べちゃいけないと思いつつ不安になること、誰でもありますよね。

「変わってる」はどこからが「障害」なのか。
ハッキリした線引きが無いからこその悩みです。
1人で悶々と悩んでる方、実は多いんじゃないでしょうか。

逆に、のんびり構え過ぎて気付けなかった私。
2人目で勝手もわかってる、なーに騒ぐほどの遅れじゃないわと笑い飛ばしていた分、後から恥ずかしさでいっぱいでした。

「発達障害と診断されるのが怖くて、相談に行けない」
そういう声も時々聞きます。行ったら障害児と認めることになる。
将来への不安も含め、ご両親は切ないですよね。

でも、相談することは、その子の成長に関わってくれる誰かに出会うきっかけだ、とは思いませんか?
そしてもしかしたらそれは、親の死後も我が子を支えてくれる、大切な人になるかもしれません。

支援は経済面も支えてくれます。
児童発達支援や放課後デイサービスへの通所受給者証がもらえれば、自己負担1割で質の高いサービスが利用できます。

これって、個人的に幼児教室や塾に通うよりすごくお得。
育てるのが大変な分、支援も手厚いんです。
使えるものは大いに使いましょう!

(2)成長記録をつけてみることからスタート

ただし、アタの場合。
何しろ当時は中国住まい。専門の医師に相談に行く機会も無く、とりあえず成長記録をつけ始めました。

気を付けて見てみると、おやおや、と思うことばかり。

まず目線が合いません。
言葉もずーっと「おにょ~」「てててて」など、喃語だけ。
2歳半超えても単語すら出ません。
こだわりが強く癇癪持ちで、床にひっくり返ってギャーギャー!
ヨダレが止まらず、胸元はいつもビショビショ。
バイバイの時、手のひらは自分に向けたまま。
電車の路線図大好き。

うーん、これはやっぱり自閉症?
色々本を取り寄せて読むうちに、だんだん納得できるようになりました。

そして2歳10ヶ月の時、アタは階段から落ちて
「ママー!」
初めてハッキリ言いました。
「アタがママって呼んでくれた~!」
頭を打った衝撃でシナプスが繋がったのか⁈
本人大泣きなのに、みんな大喜びでした。

(3)まずは発達障害児向けの幼児教室へ~高額なため断念!

で、欲が出ました。
親子で過ごすのも大事だけど、もう3歳だし少しずつ集団にも慣れておいた方がいいんじゃない?

近所の小児科に相談したところ、当時ではまだ珍しかった、障害児教育のノウハウを持つ台湾系の幼児教室を紹介してくれました。
感覚統合という五感を鍛えるレッスンを中心に、主に就学前の子どもを教育する塾みたいなところでした。

早速見学に行くと、障害児よりむしろ、教育熱心なご家庭の子が英才教育目的で来ている感じ。
おまけに指導は全て中国語でした。
アスレチックばりの施設は喜んだものの、肝心のレッスンが始まると、アタは嫌がって大泣き。
どうやら中国語の音が嫌いなようでした。
音に敏感、という特性もあったようです。

仕方なく日本語が話せるスタッフとの個別レッスンに切り替えましたが、あまりに高額で断念!
いやはや、苦い経験でした……。

(4)そうだ、幼稚園へ行こう!

そこで、今度は日系の幼稚園を探しました。当時、3歳から受け入れ可能な日系幼稚園は3つ。
電話して、アタのような子が受け入れ可能か聞いてみました。

1軒目。教育熱心な幼稚園。
「並んでお申し込みしていただいても、面接でお断りすることもあります。」

2軒目。モンテッソーリ教育系の幼稚園。
「細かい作業が多いですけど、大丈夫ですか?」

3軒目。プールで魚の掴み取りやる元気な幼稚園。
「本人の様子見たいので来てください。」

そんなわけで、2軒目と3軒目に見学に行ってみました。

2軒目の幼稚園では、モンテッソーリ教育のお仕事と呼ばれるビーズ通しに興味津々で、ずーっと根気よくビーズを通そうと頑張るアタ。そんな姿は初めて見ました。
「集中力があるんですね!」
アタの新しい一面を知ることができました。

3軒目では、ヨダレをダラダラ垂らしながら園長先生の膝でひたすらジャンプ。
「元気が良いですね~。」
笑ってくださる先生にホッとしました。

どちらの幼稚園も、受け入れは可能。
できるだけヘルプを付けて様子を見ましょう、ということになりました。
もっと嫌がられると思って覚悟していたので、ありがたい申し出に頭が下がる思いでした。

結局、普段のアタのギャーギャーぶりから考えて、3軒目の幼稚園を選びました。

バス送迎や、初めての集団生活。
どうなることかと心配でしたが、アタは拍子抜けするほどアッサリ環境に慣れていきました。

幼稚園では、中国人やフィリピン人のヘルパーさんが必要に応じて側にいてくれました。おかげでいつの間にかアタの中国語嫌いも解消。
子ども達も、自分よりできない子は守ろうとする意識が芽生えるようで、アタは楽しく自分のペースで過ごせてもらえました。

他人に接することはアタの世界を広げ、言葉も少しずつ出るようになりました。

大きなトラブルがあってからでは遅いので、同級生の親御さんには、アタが障害の疑いがあることを話しました。
そうしたら
「おかげでうちの子、弟妹に優しくなったよ!」
と逆に感謝されました。

迷惑いっぱいかけてるけれど、役に立てることもあるんですね。

ちゃんと自分の居場所を作っていくアタを見て、頼もしさ、そして、育ててもらう環境の大切さを知った時期でした。

受給者証についてのご参考:
https://h-navi.jp/support_facility/guides/recieve

マンガ・文〇CHINA(チナ)

China

China2児の母。

特別支援学級に通う次女、マイペースな長女と、すったもんだの日々を送っています。 娘ラブの夫は単身赴任中。エッセイを通して、発達障害って案外いいね!と思ってもらえたら嬉しいです。

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