子育てママのお悩み解決メディア
新型肺炎感染拡大!障害児を感染症から守る難しさを実感

連載:発達障害児ママのドタバタ子育て奮闘記 新型肺炎感染拡大!障害児を感染症から守る難しさを実感

公立小学校の特別支援学級に通う6年生の次女、アタはASD、いわゆる発達障害児。最初はその事実を受け入れられませんでしたが、そのうち、これって普通の子より個性が強すぎるだけなのかも、という心境に。こう言っては不謹慎ですが、障害児を育てるというのは、案外面白いのです。現在、夫は海外に単身赴任中。大学生の長女と私、そしてアタの3人のドタバタライフを書き綴ります。


第6回 新型肺炎感染拡大! 障害児を感染症から守る難しさを実感

(1)新型コロナウイルス感染症で学校や子どもにも影響

感染防止の要請を受け、アタの小学校も休校となりました。
卒業まであと少しというところで、楽しみにしていたイベントが次々に中止される中、最後の砦だった通学もできなくなり、いきなりのお別れでした。
子ども達もショックを受けたでしょうが、先生方も呆然。
ちょっと涙ぐんでいました。

突然の終わりに、アタは何度も「仕方ないね、仕方ないね」と手の指を見つめながら、大声で自分に言い聞かせていました。
これは、自分に言い聞かせて気持ちを切り替えるためよくやる行為です。

賛否両論ありますが、障害児にとってはある意味正しい判断と言えるかもしれません。
今回のことで改めて思うのは、障害児を感染症から守る難しさ。なぜなら「汚い」という感覚がよくわからない子が多いからです。

(2)発達障害児は、衛生観念が育ちにくい

いつも手のひらをベロベロ舐めている子がいます。
手洗いはしっかりできますが、ハンカチはトイレで落としたものでも気にしない子もいます。
何でもすぐ口に入れてしまう子。
落ちているものは気になると何でも拾ってしまう子。
マスクが嫌いで、どうしても着けていられない子もいます。

ただ、それは本人なりに理由のある行為だったり、一生懸命やっているのにそこまで気が回らなかったりするので、全部「汚い」と否定はできません。

例えば、手を舐めるのは不安を抑える行為だったりします。舌の温かさや感覚で安心できるのかもしれません。でも側から見れば、ただ「汚い」行為です。
確かに私も、その手で触られたら嫌ですし、そんなに手を舐めたらバイキンいっぱいだよと心配になります。でもやらずにはいられない。そういう脳の働きがあるのだと思います。

手を洗うことに全神経を集中させるために他まで気が回せなかったり、唇の感覚で物を判断していたり、好奇心を抑えられなかったり。
集中力が高いという、本来なら長所にもなり得る才能が、衛生観念を育てる邪魔になってしまうこともあるわけです。

アタが、オシッコを漏らしても平気なのも、衛生観念が弱いからだったと言えます。「汚い」「恥ずかしい」という感情が、発達障害児は育ちにくく、身だしなみを整えることは未だに苦手です。トイレから出た時スカートの裾がパンツ中に入ってしまっていることもよくあります。

元々注意力が低い子ども達の意識を変えるのはとても時間がかかります。
何回言ってもわからない。何回教えてもできない。
いつか何とかなると、サジを投げてしまう親も多いです。

でも、そのせいで周囲から嫌われたり、いじめられたりする可能性もあります。将来のために少しずつ指導して、その行為が「汚い」「周囲に不快感を与える」と気付かせてやる必要があると思います。

(3)はらまき体操、何だそれ⁈

アタが小1の時、クラスの子どもたちの状態を見て、担任の先生が教え始めたのは「はらまき体操」でした。
何?はらまき??
いくら特別支援学級でも、小学校ではまず「あいうえお」でしょ、と思っていたのでビックリ。

実はこれ、トイレに行ってお尻を拭くための練習だったんです。体育座りの状態ではらまきを膝下にはめ、お尻の力だけで音楽に合わせて前進。立ち上がったらはらまきを手に畳んで持ち、お尻を拭く真似をする、というような体操だったかと思います。

障害児は、トイレでウンチをした後自分でお尻をきれいに拭くのが苦手です。筋力が弱かったり、指先の動作が苦手だったりして、パンツを汚してしまうこともしばしば。
特に男子は普段お尻を拭く姿勢をとることが少ないので苦労します。お尻がうまく拭けないと、タダレの原因にもなります。

発達障害児ママのドタバタ子育て ハナコママ

クラス全員で楽しく踊りながらお尻を拭く練習をし、鏡の前で身嗜みチェックして決めポーズ! ほほえましい光景でした。
頭ごなしに無理にやらせるのではなく、自分でやりたいと思わせるこの教育方法には、先生の愛情も感じました。

(4)社会生活に必要なことを子どものうちに教えておく大切さ

この若い男の担任の先生、「もし自分に子どもがいたら、将来困るだろうと思うことは今教えます。女の子の場合、例えば電車で座る時膝を揃えるとか、大人になってからでは身につきませんよね。」
子ども達に、将来こうなって欲しいという理想像を持ち、今何をすべきか考えて欲しいとお母さん達に話してくれました。

机でやる勉強は、やる気になればある意味いつでもできる。
でも、人として社会で生きていくために必要なことは、特に障害児は時間をかけてゆっくり自分の中で育ててやることが必要だと思います。

今回の騒ぎは、さすがのアタにも危機感を与えている様子。
これはチャンス!
うちでも衛生強化キャンペーン実施決定です!

マンガ・文〇CHINA(チナ)

China

China2児の母。

特別支援学級に通う次女、マイペースな長女と、すったもんだの日々を送っています。 娘ラブの夫は単身赴任中。エッセイを通して、発達障害って案外いいね!と思ってもらえたら嬉しいです。

Chinaさんの記事一覧 →