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発達障害児の幼稚園、学校選びはどうしたらいい?

連載:発達障害児ママのドタバタ子育て奮闘記 発達障害児の幼稚園、学校選びはどうしたらいい?

公立小学校の特別支援学級に通う6年生の次女、アタはASD、いわゆる発達障害児。最初はその事実を受け入れられませんでしたが、そのうち、これって普通の子より個性が強すぎるだけなのかも、という心境に。こう言っては不謹慎ですが、障害児を育てるというのは、案外面白いのです。現在、夫は海外に単身赴任中。大学生の長女と私、そしてアタの3人のドタバタライフを書き綴ります。


第7回 発達障害児の幼稚園、学校選びはどうしたらいい?

(1)日本の幼稚園は意外に発達障害児に手厚い

障害がある子の就園就学、悩みますよね。
我が家もついこの間まで、アタの中学校選びで右往左往でした。

上の娘の時、学校選びは「どこに行きたいか」で考えました。
アタの場合知りたいのはまず「どこに行けるか」。

さて話はちょっと戻りますが、中国から帰国した時アタは4歳。
幼稚園の年少さんの歳でした。

診断は出ていませんが、見るからに障害があるアタを普通の幼稚園が受け入れてくれるのか?
上海で通園経験があるとはいえ、日本はどうなのか分かりません。とりあえず区の教育支援課に電話してみました。すると、
「行きたい幼稚園に直接電話してください。空きがあれば入れますよ。」
何ともゆる〜い返事。
いや、空きがあるかの話じゃないんだけどなぁと思いつつ、ウチから徒歩5分の区立幼稚園に電話しました。

小学校併設なのに、専用プールと土の園庭を持つこの幼稚園。
お受験とは無縁の保育方針で、園児たちはのびのび。

アタの状態を簡単に話しましたが、すんなり受け入れOK。えっ、いいの⁈というくらいアッサリ。逆に「必要な場合は支援員を付けるよう検討しますが、よろしいですか?」と聞かれました。

自治体にもよりますが、公立幼稚園、保育園は障害を持つ子どもを受け入れます。
障害の程度により補助金が出て、加配の支援員を配置できるというのも理由の1つのようです。入園前あれこれ聞かないのは個人情報保護の問題があるからだそうで、入園決定後に園長先生ともゆっくり面談をしました。
補助金のためか〜と後で知って少し切ない気もしましたが、だったら幼稚園に貢献してると思って堂々と通っちゃえばいいのね!と逆に勇気が出ました(笑)

(2)初めての発達検査。その結果は……

区の発達相談支援センターにも電話しました。
面談の予約を取りましたが、混んでいるとのことで2カ月待ち。
発達障害への関心が高くなっているということでしょうね。

そしてついに、初めて発達検査を受けました!
『田中ビネー知能検査v』は、他に比べ精神的・身体的負担が少ないので就学前の子どもに適用されることが多い検査です。
試験の内容について詳しくは教えてもらえませんでしたが、絵を見て言葉と合うものを選んだり、短文を復唱させたりというゲームのような問題を、本人は楽しんでやったとのことでした。
この検査でようやくアタの謎が少しはわかるんだと思うと、不謹慎ですがちょっとワクワク。

結果は1カ月ほど待った頃出ました。
田中ビネー式の検査結果は、実際の生活年齢に対し、心理的、行動的にどのくらいの発達具合かが示されます。心理検査結果は、基底年齢、精神年齢(MA)、知能指数(IQ)が数字として表されるので一目瞭然。行動観察は検査の時の様子が書かれています。

アタの場合、生活年齢が4歳10カ月に対し、精神年齢は2歳半〜3歳。
IQは50ほどしかありませんでした。
要するに、5歳近い同年齢のお友達と比べると、アタの理解力は半分くらいってことです。
行動観察からやはり自閉傾向があるとわかりました。

いや。
何となくわかっていたとはいえ、これはけっこうショックでした。
そうか、だからこんなにできないことが多いのね。
現実を突きつけられてグッと胸が詰まりました。

そして同時に、他の子の半分の理解しかできない脳で、ちゃんと生活しているアタをすごいなぁと思いました。わからないのに一緒に動かなきゃならないって、相当不安だと思います。
毎日「?」の連続ですよね。ギャーギャー泣きたくなる気持ちもわかります。

この結果を元に療育の計画が立てられ、小学校に上がるまでの2年間、専門家「言語聴覚士(ST)」、「作業療法士(OT)」「理学療法士(PT)」のうち適した方が担当になって、月2回指導を受けられることになりました。アタの場合集団参加が難しいのでマンツーマンということに。

受給者証申請書類の記入等、やや面倒はありますが、それだけでこんなに手厚く面倒をみてもらえるなんて、日本はいい国だなぁと感動したのを覚えています。

担当の先生は、指導というよりは毎回一緒に遊んでくれている感じでした。
アタの得意を活かしつつ、周りとコミュニケーションを取れるようにするという目標を立てましたが、ストレスはありません。行く度に色んな玩具で遊ばせてもらえるので、アタは療育が大好き。ご褒美に施設の中にある喫茶店でお茶するのも楽しみになりました。

(3)安心して過ごせる環境が1番!

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4月に入園した幼稚園では、担任は新卒の男の先生。
全く経験がないおかげで、色眼鏡でアタを見ることがありませんでした。
「今日、アタちゃんと初めて会話のキャッチボールができましたっ!」
顔を真っ赤にして嬉しそうに報告してくれる先生。ちょっと頼りないけれど一生懸命接してくれました。

とはいえ担任がそんな調子なので、早速、支援員が付くことに。
おっとりした女性で、根気よく笑顔で見守ってくれる人でした。
いつも側にいてくれる存在ができたことでアタは驚くほど落ち着きました。
その信頼関係は母から見ても羨ましいほど。

つくづく、アタは人に恵まれる子だなぁと思います。

この時期、周囲に否定されず温かな環境で育ったことが、今のアタの自己肯定感に繋がっているのは間違いありません。やっぱり環境、大事です。

さて、小学校入学については次回に……。

マンガ・文〇CHINA(チナ)

China

China2児の母。

特別支援学級に通う次女、マイペースな長女と、すったもんだの日々を送っています。 娘ラブの夫は単身赴任中。エッセイを通して、発達障害って案外いいね!と思ってもらえたら嬉しいです。

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