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Column 発達障害児ママのドタバタ子育て奮闘記

お箸の練習。矯正箸は便利だけど落とし穴もいっぱい

2020.05.05

公立小学校の特別支援学級に通う6年生の次女、アタはASD、いわゆる発達障害児。最初はその事実を受け入れられませんでしたが、そのうち、普通の子より個性が強すぎるだけなのかも、という心境に。こう言っては不謹慎ですが、障害児を育てるというのは、案外面白いのです。現在、夫は海外に単身赴任中。大学生の長女と私、そしてアタの3人のドタバタライフを書き綴ります。


第10回 お箸の練習。矯正箸は便利だけど落とし穴もいっぱい

(1)矯正箸に挑戦!初日から上手にお箸が使えた!

アタの幼稚園は毎日お弁当持参でした。

年少の頃はスプーンとフォークで食べる子が多かったけれど、年長になると、気付けばほとんどの子がお箸に。

え、みんないつの間に⁈

長女には熱血指導したのに、アタには……つい先延ばしにしていました。スプーンとフォークだって、上手になるには相当苦労したのに、お箸なんて更に大変なのが目に見えています。

でも、来年は小学生。

ゆっくりで良いとは思うものの、練習だけでも始めてみることにしました。

ただ、いきなり普通の箸は無理なので、「矯正箸」なるものを使わせてみることに。これは、箸に付いたリングに指を通すと自然に箸が正しく持てるという優れモノでした。

さて、嫌がるかな?どうかな?

心配をよそに、新しいモノ好きのアタはこの矯正箸に飛びつきました。しかも、指の力の調節が難しいアタが、初日から上手に使えてビックリ!

箸の先も平たくて小さなモノが掴みやすく、豆も挟むことができました。こんな便利なモノがあったとは!

これならストレスなく箸の練習ができそうで、私もウキウキ。

お弁当にもこの箸を持って行かせました。

周りの友達と一緒に箸が使えて、本人も大喜びでした。

(2)練習用のつもりが、矯正箸なしではダメな状態に

ところがです。

この箸、便利なゆえの落とし穴が。

①指にリングを引っ掛けていれば、いい加減な持ち方でも使えてしまう。

②アタのように力の加減ができない子だと、無理に動かして連結部分を割ってしまう。

③先っぽが平たく噛みやすいので、ガジガジかじってボロボロに(無くなった先っぽがどこに消えたかも気になります)。

④普通の箸に持ち替えると、全く使えない……!

「箸で食べる」という概念は教えられて良かったものの、アタの場合、「使ううちに自然に覚えて他に応用する」という能力が低いので、矯正箸はただの便利グッズ。

これじゃダメだと、今度はリング無しの三角箸を持たせてみましたが、矯正箸なら上手に食べられることを知ってしまった後では、癇癪を起こして嫌がるばかり……。

大失敗でした。

仕方なく、お弁当では矯正箸を持たせ、家では三角箸を練習させたのですが、ある時ついに不満爆発。

バキッ! 三角箸の先っぽを喰い切りました。

そして、箸を壊してしまったことで大パニック!

「うわーーーーーーーーーんっ‼︎」

ギブアップです……。

それからはもう無理せず、矯正箸を使わせました。

毎日イライラしながらご飯を食べていたら、食べることが嫌いになっちゃいますよね。

周りと比べる必要はないなんて言いつつ、私が1番焦っていたようです。

(3)鉛筆が持てればお箸も上手に?

そんな頃でした。アタが文字に興味を持ち、毎日手が真っ黒になるまでなぞり書きを始めたのは(これについては、第8回をご覧ください)。鉛筆の芯がボキボキ折れるすごい筆圧で、初めはドリルが破れてしまうくらいでした。

見ていると、まず鉛筆の持ち方が正しくない。

これじゃ箸も上手く持てないわけです。

箸も鉛筆も基本は同じなので、公文の三角鉛筆を使わせてみました。太いし三角なので、これは持ちやすかったようです。

すると毎日続けるうちに、手の力を抜いた方が綺麗になぞれると気付いたようで、少し動きが滑らかに。指先の力の微調節ができないので、相変わらず直線でカクカクしていますが、だんだんひらがならしくなって来ました。

同時に、矯正箸の持ち方も何だかちょっと柔らかくなったような? そこで、久しぶりに普通の箸を1本だけ鉛筆のように持たせ、指揮者のように振って遊ばせたりしました。

「箸=食事」と結びつけるのは止めて、遊び道具として、掴みやすい紐などを引っ掛けて運ばせたりすると、持ち方は完璧とは言えないものの、箸を動かすことはできるようになりました。

(4)本人がやる気になればたちまち上達する!?

そして、入学する小学校が決まった頃、機嫌のいい日を見て食事の時に箸を勧めてみました。

「もうすぐ小学生になるから、給食は普通のお箸でも食べられるようにしたいね。」

と言うと、素直に

「うん!」

やはり、本人がやる気を待たないとダメですね。

その後、見違えるように箸が美しく使えるように!

……と言えれば最高なのですが、現実はそんなに甘くない。

箸の持ち方は今でも課題です。

一度できるようになっても、毎日の生活の中でどんどんクセが付いて崩れてきます。何か変だぞ?と思ったらその都度矯正。実はこの休み中も、箸の持ち方再特訓です。

(5)ママも利き手の逆の手を使ってお箸の練習!

たかが箸ではありますが、食べ方が綺麗な人と食事をする方が美味しく感じるし、楽しいですよね。

障害児は見た目で損をすることが多い分、

「おや、この子。箸の持ち方が綺麗だな。」

そういう意外性は、その子の中身を知ってもらう上で良いきっかけになるんじゃないかと思うのです。

とは言え、「こんなに一生懸命教えているのに、何でできないの!」とイラッとさせられることもしばしば。そんな時は親御さんもぜひ、利き手の逆の手で箸を練習してみてください。

なるほど、お子さんの気持ちが分かるはず。

実は私も左手での食事に挑戦中です。思うように指は動かないし、バッテン箸になるし、手はつるし、時間はかかるし……。

うーーーっ。

あまりの辛さにイライラして、アタに笑われる毎日です。

マンガ・文〇CHINA(チナ)

China

China (ちな)2児の母。

特別支援学級に通う次女、マイペースな長女と、すったもんだの日々を送っています。 娘ラブの夫は単身赴任中。エッセイを通して、発達障害って案外いいね!と思ってもらえたら嬉しいです。

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