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恋するASDっ子。どうする? 発達障害児の性教育
2020.08.26 by China China

連載:発達障害児ママのドタバタ子育て奮闘記 恋するASDっ子。どうする? 発達障害児の性教育

公立小学校の特別支援学級に通う6年生の次女、アタはASD、いわゆる発達障害児。最初はその事実を受け入れられませんでしたが、そのうち、普通の子より個性が強すぎるだけなのかも、という心境に。こう言っては不謹慎ですが、障害児を育てるというのは、案外面白いのです。現在、夫は海外に単身赴任中。大学生の長女と私、そしてアタの3人のドタバタライフを書き綴ります。


第18回  恋するASDっ子。どうする? 発達障害児の性教育

他人の気持ちが分からないのに好きって気持ちは人一倍。どうする?

女子力向上に張り切るアタさん(第17回をご参照URL埋めてください)。

小5の時、なんと、好きな人ができました‼︎ お相手は、6年生のT君。勉強も運動もできる上、年下に優しいので男女問わず大人気。ライバル多数です!

「T君が側に来ると目がハートになってます。授業中もT君ばかり見てニコニコです。あんな乙女なアタさん、今まで見たことありません」

先生も苦笑。「Tくんも悪い気はしてないみたいです」

あら、両思い? アタは今までもイケメン好きでしたが、それはあくまで「優しい大人」だから。同年代の異性を積極的に「好き」というのは初めてです! 何だか感無量……。

が、そこでハタと考えてしまいました。これからどんどん女性として成長していくアタ。でも精神年齢は3〜5年遅れている上、相手の気持ちとか複雑な心情を考えるのは苦手。

発達障害児にとって恋愛ってどういうもの?

こういう子たちの性教育って、学校ではどうするんだろう?

加害者にも被害者にもならないために。発達障害児の性教育、しっかりやって欲しいです。

以前、就学相談の回

https://hanakomama.jp/column/dotadota-asd-nikki/84939/

で登場した校長先生は障害児教育のエキスパート。遠足に添乗してくださった時、

「ぜひお話し伺う機会、作ってください!」とお願いしたら、本当に「茶話会」を開いてくださることになりました。言ってみるもんです!

それからは年に1、2回、保護者会前に校長室で「茶話会」をするのが通例となりました。保護者の不安、支援児教育や進学・就職情報、教育委員会のギリギリぶっちゃけ話など、コーヒーを飲みながら気兼ねなく何でも話せる会です。

その中でよく話題になったのが性教育。

女の子より、男の子のお母さんの方が危機感を持っていました。小学校高学年ともなると男女とも二次性徴が始まり、体の変化も顕著になってきます。男の子は女性の体への興味も湧き、ネットでこっそり検索しているのを見付けたという話も聞きました。健全なことではあるんですが……。

興味があって衝動を抑えられない場合、本人に悪気はなくても性犯罪の加害者になってしまう危険性があります。逆に、相手が喜ぶことが良いと思って相手の言いなりになり、被害者になる可能性も。

かと言って、人を好きになることが悪いとは思って欲しくない。身体の成長に心の成長が追いつかない障害児。どう教えれば良いのか、心配の種は尽きません。

学校では保健体育として、宿泊学習前などに男女の体の違いや二次性徴について指導します。支援級は更に普段からプライベートゾーンを意識させ、必要以上に身体に触れないよう教えるそうです。

でも心の教育はどうすればいい?

子ども向けの漫画。大人も勉強になります!

そんな時、ある保護者が性教育の漫画を紹介してくれました。

小学生の主人公が感じる性の疑問。恥ずかしいと思いがちな話題や戸惑う気持ちも素直に描かれ、基本的なことがわかりやすく説明してあります。

男の子向け、女の子向けがあり、友人はそれを本棚に置いて息子さんが自然に手に取るようにしたそうです。早速、うちも試してみました。

アタはその日のうちに引っかかり、熱心に読み耽っていました。何か質問が来るかな〜と待ってましたが、無言。

どう感じたのかいまだ不明ですが、トイレでじーっと生理用ナプキンを眺めていたので、少しは心に残ったんじゃないかと思います。

性についての話題は、親子で話すにはちょっと気恥ずかしい。でも、自然に周りから学ぶことの難しい障害児だからこそ、家庭でも意識して少しずつ話せたらと思います。 アタはニュースで、「セクハラ」なんて言葉にも反応するので、次はその辺をきっかけにしてみようかと。

さて、1つ年上のT君は先に卒業して中学生になりました。アタも同じ中学に行くだろうと誰もが思いましたが、

「私は電車通学したいから別のとこ行く」と、あっさり、バッサリ。

え〜、あんなに夢中だったのに、それはそれなんだ。アタの「好き」って一体?? 娘の気持ちが、やっぱり今一つ分からない母でした……。

参考:『知ってる?女の子のカラダ/マンガ・ポップコーン天使』子どもの未来社 『イラスト版・発達に遅れのある子どもと学ぶ性のはなし〜子どもとマスターする性のしくみ・いのちの大切さ〜』合同出版(株)

China

China2児の母。

特別支援学級に通う次女、マイペースな長女と、すったもんだの日々を送っています。 娘ラブの夫は単身赴任中。エッセイを通して、発達障害って案外いいね!と思ってもらえたら嬉しいです。

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