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子どもの読解力が急低下!?【気になる!教育ニュース】

連載:気になる! 教育ニュース 子どもの読解力が急低下!?【気になる!教育ニュース】

大学入試改革、プログラミング、英語教育 。教育の世界が何やら騒がしい。この……コーナーでは、最近気になった教育関連のニュースをピックアップして紹介します!

第1回 子どもの読解力が8位→15位に急低下!? ~OECDの調査より

Cute girl at lesson in classroom

日本の子どもの読解力は、中国、シンガポール、マカオよりも低いという衝撃的な結果が発表されました。これは、12月3日にOECDが発表した「国際学習到達度調査(PISA)」によるもの。この調査は、2018年に世界70カ国・地域の15歳約60万人を対象に行われました。

PISAは、「読解力」「数学的応用力」「科学的応用力」の3分野について3年ごとに実施されます。約6100人の高校1年生が受験した日本は、「数学的応用力」が6位、「科学的応用力」が5位、と世界のトップレベルを維持。けれど、「読解力」は前回の15年調査の8位から15位と、大幅に順位を下げてしまったのです。

少し詳しく見てみると、「読解力」を問う問題の中でも特に、根拠を示しつつ自分の考えを説明する自由記述式の問題や、文章から必要な情報を探し出したり、文章の信ぴょう性を評価する問題の正答率の低さが目立ちます。

なぜこのようなことに? 専門家はスマートフォンやSNSが普及し、子どもを取り巻く言語環境が急速に変化。本や新聞など長文に触れる機会が減ったことが大きな原因と指摘します。また、答えのない課題を解決する「課題解決型能力」を伸ばす指導の不足や、意外にも日本は、学校でのICT整備が遅れていることも原因の1つとされます。

これを受けて、文部科学省は今後、文章の論理展開を重視した指導を充実させる方針を発表しました。

確かに小学生がスマートフォンを操作する姿も今や見慣れた光景 。略語やスタンプを使うことの多いLINEでは、長文を読んだり、わかりやすい文章を考える必要もありません。

ただ、読解力は文章の読み書きだけから得られるものではなく、普段のコミュニケーションからも培われるもの。まずは日ご ろから、子どもとの会話の中で、話をよく聞く、自分の考えをきちんと伝える、などを意識することも大事なのかも。親子間の読み聞かせで、愛情と一緒に豊かな言語能力を育てるのもステキです。

読解力はすべての科目の基礎となるだけでなく、社会で生きていく糧となるもの。特にインターネット社会では、情報の真偽を見抜く力が求められます。学校任せではなく、家庭でもしっかりと考えたい問題です。

参照サイト 1
参照サイト 2

中村 亮子

中村 亮子ライター

1971年東京都出身。中央大学法学部法律学科卒。転勤族と結婚し、全国を転々と旅するような生活を送る中、偶然の出会いに導かれ、フリーライターの道へ。家族は夫と息子が二人。趣味はピアノ

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