子育てママのお悩み解決メディア

Column 気になる! 教育ニュース

子どもを守るコミュニティとは? 名古屋恐喝いじめ事件に思うこと。【気になる!教育ニュース】

2019.12.21

大学入試改革、プログラミング、英語教育 。教育の世界が何やら騒がしい。この……コーナーでは、最近気になった教育関連のニュースをピックアップして紹介します!

第2回 子どもを守るコミュニティとは? 名古屋恐喝いじめ事件に思うこと

500円玉貯金

またか……。

そんなやり場のない思いを持った方も多かったのではないでしょうか? 名古屋の小学5年生の男子児童が、同級生から求められるままに金銭を渡していた、という事件。

「お金を持ってこないと、のけ者にするから」と繰り返し金銭を要求された児童が、困った果てに手を付けた先は、母親の500円玉貯金。多い時には一度に15,000円を渡したことも。約1カ月間、毎日のように金銭の要求は繰り返され、同級生はゲームセンターで遊んだり、ゲームに課金をするためのプリペイドカードを買わせたり。その総額は20万円にも上ったそうです。

この事実に気が付いた学校は教育委員会に報告。教育委員会は金銭の要求行為を「いじめ」と認定しました。

過酷ないじめの現実の中で、声をあげる術を持たず、命を絶ってしまう子どもが後を絶ちません。今回は学校や教育委員会の対応が早く、最悪の事態に至らなかったことは不幸中の幸いだったのかもしれません。

徳島県海陽町(旧海部町)。いじめ報道があると、いつでもこの町の名前が頭に浮かびます。

ここは「生き心地の良い町(岡壇/講談社)」という本で「日本一自殺率の低い町」として紹介されたことがあります。何よりの特徴は、コミュニティが持つ住民同士の緩いつながり。個を尊重し、干渉しすぎない。けれど、不安が生じたらすぐに誰かに相談する。しなやかで柔らかい、そんな強さを持ったコミュニティは、そこで生きる人々を守ってくれるんだ、と強く印象に残りました。

子どものいじめのほとんどは学校内、つまり子どもが属するコミュニティで起こります。学校が子どもを守るコミュニティとなり得ていない。それはもしかしたら、私たち大人の生きる社会が反映されているのかもしれません。

学校が子どもをしっかりと守る「緩いつながり」を持ったコミュニティになるために、まず私自身が、互いを自立した個として違いを認め合い、困ったことを声に出すことの大切さを子どもに示すことができているのか。合わせ鏡に映った自分を見たようで、親としての、社会に生きる大人としての姿勢を問われた気がした事件でした。

参照サイト
https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201912/CK2019120302000118.html
https://www.fnn.jp/posts/00049231HDK/201912022029_livenewsit_HDK
https://ddnavi.com/news/159859/a/

中村 亮子

中村 亮子 (なかむら・りょうこ)ライター

1971年東京都出身。中央大学法学部法律学科卒。転勤族と結婚し、全国を転々と旅するような生活を送る中、偶然の出会いに導かれ、フリーライターの道へ。家族は夫と息子が二人。趣味はピアノ

中村 亮子さんの記事一覧 →
中村 亮子さんの記事一覧 →